2005年1月19日 (水)

海外で日本のテレビが見れるわけ

ドイツ在住である。

でも日本のテレビをめちゃめちゃ見ているのである。

ちょっと前までは、”録画ネット”という有料サービスがあり、日本にテレビ録画ができるパソコンを設置してくれ、その保守もしてくれる会社があった。海外から申し込みをするだけで、あとは全部やってくれる便利なサービス。それを利用して、そのパソコンで録画したファイルをネットで自宅のパソコンにダウンロードして見ていたのである。

しかし、
日本の放送局(NHKとか)からサービス停止の訴訟をおこされ、サービス停止の仮処分が決定され、昨年10月から使えなくなってしまった。
放送局が著作権を有する番組を利用して、金儲けをするのはまかりならん!というのが理由だが、海外に住む人間にとっては迷惑な話である。もちろん、厳密に言えば法律的にもグレーなんだろうが、わずか数百人の海外在留邦人のみへのサービスであり、そのサービスのお陰でどれだけ海外生活に潤いがもたらせることか。なんとも、国家権力というか、放送局の傲慢さに腹が立つばかりである。現在、”録画ネット”は仮処分の撤回をもとめて係争中である。
頑張ってもらいたい。

で、現在は、
日本の実家にパソコンを設置し、そこで録画している。録画したファイルをドイツの自宅PCにダウンロードして見ているのは同じ。実家には、光ファイバーを設置し、高性能PCを用意しと、結構お金もかかったが、もはやテレビのない生活は考えられず、やむを得ない。
幸いに、PCもネットも安定しており、不自由のない日本テレビ視聴生活をおくっているのだ。

1時間番組も400MBぐらいに圧縮できるし(DivX),ネットでの転送も速くなっているし、技術の進歩というのはありがたい。
しかし、その技術を国民の利益に結びつけることを阻む旧態然とした考え・法律・文化が日本には存在する。技術分野では先進国の日本であるが、人々がそれを享受できているかという意味では後進国といわざるを得ないだろうし、先進国との格差はさらに広がると思うのだ。

さあ、今日も家に帰ったら死ぬほどダウンロードなのだ。
時々、テレビ見てるんだか、ダウンロードしてるんだか、わからなくなっちゃうこともあるのだ。

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2005年2月26日 (土)

日本に録画PCサーバを設置する(1)

海外に住みながら、日本のテレビ番組を楽しむために、日本の実家などに録画PCサーバを設置した時の経験談をまとめておくのだ。

仕組みは簡単。日本にPCを1台置いてそこで録画する(以降録画PC)。録画したファイルを海外住居にあるPC(以降、海外PC)に転送して、そこで再生して見る。

または、海外PCに録画ファイルをダウンロードしたら、その録画ファイルをネットワークメディアプレイヤー(LANで海外PCに接続)を介してリビングのTVで再生するということをしているのだ(家族で見るため)。

そのため、このメディアプレイヤーが対応できる映像フォーマットで録画してやらないといけないという条件がある。
すなわちMPEG2かDivX(MPEG-1もあるが)。
残念ながらWMVはサポートしていない旧式のメディアプレイヤーなのだ。

大きなファイルでは転送時間が長くなって面倒。
だからMPEG-2はNG.
結局はDivXで録画できることが必須となった。
もし、PCだけで見るとか、転送時間は気にしないということであれば、WMVでもMPEG-2でもOKなので、いろいろ選択肢は広がったのだけど。

最近は民生機(はやりのHDDレコーダー)でもネット機能がいろいろあるのでそれも検討したが、民生機でリアルタイムにDivXやWMV形式で録画してくれるものはないので(大体MPEG-2で録画)、やはり録画はPCを使うことに決定。価格も民生機は高いのだ。

ってことで目標:

・PCでDivXでリアルタイム録画できる、安定した録画サーバを作る。
・安全に、簡単に、海外自宅のPCから録画予約、録画ファイルのダウンロードができる。

さらに条件として、すべて事前に構成を決めて、必要な機器を海外から事前に発注しておき、日本での滞在期間3日の間にセットアップして、安定化させること。これがなかなか厳しい条件というか、もうギャンブルに近いのだ。

さてこのギャンブルに勝つことができるのか?負ければ次に日本に行く機会までテレビはおあずけなのだ。

IMAG0007
ピンボケだけど、これがうちの録画サーバなのだ。2台あるのだ。下がWindowsベースのこのお話の主役でメインユースの録画サーバ。上がLinuxベースのバックアップ機。メイン機がダウンして復旧不可能になっても、バックアップ機があるのでこりゃ安心てか。

つづく。

(注意)以降このシリーズで書くことはあくまで個人の経験談なので、仮に同じことをやっても同じ結果を保証するものではないのだ。ここの情報を参考になにかやっても自己責任でやってくれなのだ。

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日本に録画PCサーバを設置する(2)キャプチャカード

録画PCサーバ機の第2回目なのだ。

DivXにしてもWMVにしても、現時点でハードエンコしてくれるキャプチャカードはほとんどなし。あるにはあっても評判を聞くとかなり安定性が悪くてトラブルだらけの様子。
バグも枯れていて、他のユーザの評価を事前にチェックできるもの、1年~半年前に発売されているリアルタイムDivX録画可能なソフトエンコカードが必要ということ。

一旦MPEG-2に録画(ハードエンコ)して、録画後に自動的にDivXなどに再変換してくれるものもあるが、その変換に数時間かかるので、パス。

やっぱなるべくリアルタイムに見たい番組とかもあるし(年末の紅白歌合戦とか、スポーツ番組とか)。
ハードエンコカードの方がPCの負荷は格段に軽くなるので、安定性という意味ではソフトエンコカードより優れているのだろうが、ここは安定性よりリアルタイム性を重要視したわけだ。

このようなソフトエンコカードだと、ハードエンコが主流の昨今、それほど選択枝はない。

メーカーで言えばバッファロー、アイオー、Canopus,ELSAあたりがメジャーどころ。
また、録画ソフトの使い勝手というのも考慮しなければならないのだ。最近は、メーカーのWebにユーザーマニュアルが置かれているのでそれを読めば大体の使い勝手はわかるのでチェックすべし。

選んだのはバッファローのPC-MV3DX/PCIというカード。

他のカードは使ってないので比較はできないが、まったく不自由なく使えているのだ。
このカードの録画ソフト(PcastTV)は、このような使い方をする場合にとっても便利な機能がある。

それは、録画予約、録画ファイルの一覧、録画ファイルの削除が海外PCからWebページベースで操作できるのだ。だから普通のWebアクセス環境さえあれば、海外の自宅からだけでなく、出張先からでもどこからでも普通のPCとインターネットさえあれば録画予約や録画ファイルのダウンロードまですべてできてしまうのだ。
これがないと、録画予約するにはいちいち日本PCにリモートデスクトップとかでアクセスして直接録画アプリを操作しなければならないし、録画ファイルのダウンロードもFTPとかの仕組みを別に設定しなければならなくなる。
とても便利な機能。

ただし........このWebページでの録画予約は、Divx形式での予約ができないのだ。できるのはWMV形式とMPEG-2形式だけ。だからうち場合は、録画予約だけは別の方法で直接録画アプリにアクセスするという方法をとる必要があり、ちょっと残念。 DivXでも録画予約できるようにしてくれんだろうか。


Pcasttv

まあ録画予約は1週間分まとめてやってしまうし、ほとんど毎週予約なのであまり不便は感じないのだけど。

ということで、結構良いキャプチャカードを選べたのだ。

つづく

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2005年2月27日 (日)

日本に録画PCサーバを設置する(3)その他のソフト系

さて今回は、その他必要となるソフトについてなのだ。

VNC
後のメンテのことも考えると、やはり海外住居から日本PCを自由に操作できる環境が必須。
これにはリモートデスクトップという機能を使用するとよい。各種フリーソフトもあるし。うちはrealVNCを使用。WindowsXP Proなら標準で装備している機能なのでそれを使うもよし。
これで、海外自宅からあらゆる操作ができるので、普通に録画ソフトを操作して録画予約をしたり、ファイル操作をしたり、再起動をしたりできるわけなのだ。

リモートデスクトップで録画予約し、録画完了するのを待って、前述のWebページ
にアクセスすると、録画済みファイル一覧が表示されるので、ダウンロードする
ファイルを選択してダウンロードするだけ。


Irvine
この時、Irvineのようなダウンロード支援ソフトを使うと、さらに便利なのだ。
寝る前に、ダウンロードする録画ファイルをWebページからIrvineに登録しておけば、あとは勝手にIrvineがダウンロードしてくれるので、朝起きたころには全部海外PCのハードディスクにダウンロードし終わっているのだ。もちろん、途中でインターネットが一時的に切れたりしても、中断した所からまたダウンロードを再開(レジューム)してくれるので、巨大なファイルを最初からまた長時間かけて再ダウンロードするような必要もない。

これ以外で録画ファイルをダウンロードするには、たとえばFTPのような方法があるが、このためには日本PCにFTPサーバソフトを入れなければならない。
FTP用のポートも外部に公開しないといけないので、セキュリティ上もちと心配。
ということで、このWebサーバ機能というのは非常に便利なわけなのだ。
もちろんWebサーバ機能のためにWebアクセス用のポート(ポート番号は指定可能)は開けないとならないのですがね。

あとは、どうしても日本PCの時計が狂ってくるので、時刻あわせのソフトを入れておくとよいかも。これは定期的にインターネット経由でPCの時計をあわせてくれる。
フリーソフトでいくらでもありますな。

さて、ソフトエンコカードで一番大変なのは、コーデック関係なのだ。購入したキャプチャカードの場合、DivXで録画するのは自己責任なのだ。当然、必要なコーデックとかも自分でインストールして設定する必要があるのだ。
DivXのコーデックは普通に公開されているので、インストールするだけですな。

音声形式をどうするかが問題。
PCで再生するだけなら良いが、ネットワークメディアプレイヤーで再生するような場合、それがサポートしている音声形式で録画しないといけないし。まあ、MP3がメジャーなんだろうけど。
MP3形式でリアルタイム録画(録音)できるコーデックってのが無い。
今のところ、DivX+MP3でリアルタイム録画というのは普通は不可能じゃないだろうか?
あとは自分で調べて欲しいのだ。

なので、やっぱWMV/WMAで録画するのが一番簡単ですな。ネットワークメディアプレイヤーも最近はWMV対応しているしね。まだヨーロッパでは入手不可能ですが。

ちなみに、ヨーロッパで一番入手しやすいのは、KISS Technology社のDP1000シリーズじゃないかな。
うちでもこれを使ってリビングのテレビで家族で録画した番組を見ています。この装置は通常のDVDプレイヤーに加えて、LAN(無線・有線LAN)で録画ファイルの保存してあるPCにアクセスして再生するという機能を持っています。PC側では、ダウンロードした録画ファイルを決まったフォルダに入れて置けばよいだけ。
ただまだWMVはサポートしていないので要注意。

メディアプレイヤーを使用するとき、一番てこずるのは、再生できる形式で録画してやること。
画像形式(DivX,WMV,MPEG-2など)の各種設定(ビットレートとか)や、音声形式(WMA,PCM,MP3,Oggなど)の各種設定(サンプリング周波数、ビットレートなど)などを調整して、メディアプレイヤーで再生可能でかつファイルサイズが大きくならないような設定を探す必要があるのだ。

これが、まったくの試行錯誤の世界であり、海外に帰ってきたあとの大きな仕事になる。最悪の場合は、どうやっても再生できない(音声が聞こえないとか音声が画像とずれるとか)事も考えられるので、覚悟が必要なのだ。メディアプレイヤーでサポートしている形式をちゃんと事前に調べておく必要がある。
もちろん、録画したファイルを再エンコードする時間と手間を惜しまないということであれば、録画する際の形式にこだわる必要はないのだが。

とにかく、どういう形式で録画ファイルを吐き出すか、というのがこのプロジェクトでの一番重要かつ難しい点であり、リスクの高い部分でもある。十分な知識を事前に習得してから作業をするべきだと思ったのだ。

つづく。

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2005年2月28日 (月)

日本に録画PCサーバを設置する(4)ハードウェア

どんな録画PCを選ぼうか?

ソフトエンコードだとすごいCPUパワーが必要。CPUパワーがないと、画像がカクカクしたり、小さい画面でしか録画できないとか、PCそのものが不安定になるなどの問題が起きるでしょう。

また、キャプチャカードというのは、ハード的な相性も厳しく、この相性問題も、実際に動かしてみるまでわからないという点でやっかいなのだ。
うちの場合、そのようなリスクを最小にするために、以下の点に注意してPCを選択。

・CPUは最もメジャーなIntel製。AMDはパスしておいた。
・なるべく高性能なもの。ただし、安定性を考慮して、最速のものではなく、上から2番目か3番目ぐらい。
・マザーボード(チップセット)も、メジャーなメーカー(Intelとか)のもの。

で、結局ショップブランドのPCにしたのだ。TWOTOPのやつ。日本で自作している時間はないので、好きなパーツ・構成を選択して注文すると、そのとおりにくみ上げて納品してくれるのでとても便利。
スペックは、Pentium-4 3.0GHz, マザーはASUS P5GDC-V Deluxe(チップセットi915G)。

メモリはシステムの安定性に大きく影響するので、1GBほど搭載。
OSはWindows2000Pro。バグが枯れているという意味ではXPより安定しているかもしれない。XPはSP2でいろいろうるさいセキュリティチェックの機能をOS自身に持たせちゃってるのでサーバとして使うには不便というか面倒な気がしたのだ。あと、SP2とキャプチャソフトとの相性とかもシビアそうだったし。

録画サーバですから、高いグラフィクスカードはまったく不要。

メーカー製のPCにしなかったのは、ディスプレイセット商品が多い、高性能CPUのモデルは価格が急に高くなる、不要なものまで付いてくる(付属アプリとかハイエンドグラフィクスだとか)とかの理由でパスしたのだ。
また最近はテレビパソコンばやりだが、これも基本的にはMPEG-2録画(ハードエンコ)なので、海外駐在員がサーバとして使用するには不向きなのだ。実はMPEG-4録画もできるのかもしれないが、そういうことはちゃんとスペックとして公開されていないし、調べようもないことなのだ。

安定動作を非常に重視したので、やりすぎ?の装備もした。

それはUPS。実家では、たまにブレーカーが落ちたりするのだ。クーラーがフル回転したり、電気カーペットのスイッチを入れた瞬間とか。PCが動作中にいきなり電源落ちちゃうってほど怖いものはないのだ。最悪システム壊れて二度と立ち上がらんてなことになったらもう日本に帰るまで復旧できない。
だから念のためUPSを導入したのだ。停電しても、ブレーカ落ちても、しばらくの間は内蔵のバッテリーでPCに電力供給してくれるので、その間にちゃんとシャットダウンできるのだ。もちろん、停電している間もずっと正常に録画を続けられるという自己発電機みたいなものじゃないので勘違いのないよう。
最近はパーソナルユースのUPSもずいぶん出回っているし、もちろん通販でも購入できる。
うちが買ったのはAPC社のCS500ってやつ。PCにはUSBで接続するので、PC側にUSBポートが必要なので注意。
今時USBついてないPCがあるとも思えんが。

あとは、アンテナ系。
分配器とかブースターとか。
このような機器の必要性はそれぞれの環境によって違うので、実際に環境をセットアップしてみて必要なものを買えればよいのだが、限られた日本滞在期間内にセットアップを完了させなければならないという制限もあったので、事前に全部手配しておいた。
結局、案の定、ブースターがないとひどい状態だった。
アンテナ口からPCまで遠くて、結構な長さのアンテナケーブルをはわせたからか、ブースターなしではノイズだらけであったのだ。
買っておいて良かった。

さあ、あとはネットワークが動けばいよいよ完成。

つづく。

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2005年3月 1日 (火)

日本に録画PCサーバを設置する(5)ネットワーク

これで日本で録画できるパソコンは準備できた。録画したファイルをどう海外パソコンにダウンロードしてくるかである。

まずとにかく必要なのが、ネットワーク環境である。

海外自宅のネットワーク環境は、ADSLの2M。なので日本側のインターネット回線(アップロード側)は2M以上あっても無意味なのだが、100Mの光ファイバー(NTT Bフレッツ)を選択。

かなり安くなったし、ADSLより安定して接続できそうな気がしたので。

海外自宅から事前に申し込みをして(プロバイダー経由で)、1ヶ月後に開通。
ファイバーの敷設工事があるので、どうしても工事立会いを実家の人に頼む必要があるのだが、それはまあ立ち会うだけなので問題なく完了。

知人が、ADSL+DDNSで運用しているが、特に問題はおきておらず、安定している様子。
うちはDDNSが不安だったので、固定IPにしたのだ。

あとで調べたら、定期的に自分のIPアドレスを調べてそれをメールで送ってくれるというフリーソフトもあるので、DDNSとこのようなソフトを併用して使えば困ることもなかったかもしれないな。

ちなみに、うちのBフレッツですが、実際のところの速度は上りで10~30Mと変動はありますが、海外自宅側がしょせん2Mですから十分って感じ。
海外PCでダウンロードする時の受信速度は、ほとんどMAXの2Mでダウンロードできてるが、週末の夜などは半分ぐらいに落ちる時もある。でもまあ問題なし。

一応、最大スピードが出るように、MTUのチューニングをしていたりもする。

さて、これでとにかくネットワークは開通したわけだ。

日本PCのネットワークへの接続には、いわゆるブロードバンドルーターを使用。
ルーターとは有線LANで接続。もし、有線LANでケーブルを引き回すのが難しい場合には、無線LANでの接続になると思うが、無線LANは環境によっては電波が不安定になったりすることもあるので、安定性としてはもちろん有線LAN接続するにこしたことはないわけだ。

また無線は有線LAN(100M)に比べて速度が遅いので、無線LANがボトルネックにならないようにしないといかん。インターネットが早いのなら、無線LANもそれにあわせて54Mとかのやつを選ぶ必要があるでしょう。

いろいろ調べて、バッファローのWZR-RS-G54HPというルーターを選択。

転送量もそこそこ多いので、ある程度は品質の良いルーターを購入すべきだろう。
激安・格安ルータはやっぱり心配。とにかく、ほとんどの操作をネットワーク経由で行うのであるから、ネットワーク自身やルータなどのネット機器が安定しないと、まったく使い物にならないことになってしまい困るのだ。

このバッファローのルーターは、昨年末に新発売されたもので、まだ安定性も不明でありかなりリスクの高い選択であった。通販で注文しても発売直後の品薄で、日本に帰るまでに物が入手できるか随分やきもきさせられた。
そこを押してこのルータの購入に踏み切ったのは、VPNという機能をこのルータ自身がサポートしてたからなのだ。

日本の録画PCに海外からアクセスするには、録画PCをインターネットに公開してやる必要がある。
公開するということは、第3者からのアクセスを可能とするということであり、悪意のある者からの攻撃を受けることもあろうし、パスワードを盗まれることもあるわけで、いわゆるセキュリティをどうするかということも合わせて考える必要がある。

もし、リモートデスクトップのパスワードが破られたら、録画PC上でなんでもできるわけで、PCが壊されるぐらいなら
まだしも、違う第3者に迷惑をかけるような使い方をされることもあるのである。
パスワードも、ソフトによっては平文でインターネット上に流してしまうようなへぼソフトもあるし、決してパスワードを設定したからといって安心できるものでもない。

このようなリスクを最小限にするには、
・送受信するデータを暗号化して第3者に内容が知られないようにする。
・公開するポートを最小限にして、そのポート以外にアクセスがあっても拒否できるようブロックする。

という設定が必要になる。

そのためには、日本PCと海外PC間の通信をすべてVPN上で行うという方法がある。VPN上ではすべてのデータが暗号化される。イメージ的には、日本PCと海外PC間を第3者がアクセスできない家庭内LANで結ぶようなものである。

個人が手軽にこのVPNを構築するには、
・バッファロールーターのようにVPNサーバ機能をもつルーターを使用する
・SoftEtherを使用する

がすぐ思いつく。SoftEtherはフリーだし、ハードを必要としないのでコストは安くあがるが、本当に動画ファイルのような大量のデータ転送を行っても安定して動作するのかというのが不安であった。
また、いくばくかでも、日本PCのCPUパワーを使うわけであり、録画中のダウンロードを行っても録画(ソフトエンコ)に十分なCPUパワーが確保できるかということも事前検証は難しい。
ということで、うちでは、VPNルータを使用することとした。もちろん、これだってどれだけ安定して動作するかやってみないとわからなかった訳だが。

VPNについては、バッファローの上記製品のページにとても詳しく出ているのでそちらを見てね。

アクセスはこのVPN上で行うので、リモートデスクトップやWebサーバ、FTPサーバのポートを一切外部公開する必要がないわけである。

なお、海外自宅サイドのルータはPPTPパススルー機能がないとこのVPNコネクションが張れないので注意。

海外PCからのアクセス手順は、
・まずVPNコネクションを確立する
・リモートデスクトップやWebサーバ上で録画予約や録画ファイルダウンロードを実行
・VPNコネクションを切断する

ってなことになるわけだ。まあ、ちょっと面倒だと言えばそうなのだが。

今のところ、毎日2Gバイト程度のデータをダウンロードしているが安定して動作している。

あと注意点は、プロバイダによっては帯域制限をするところがある。転送量が多いと、これにひっかかって十分な速度が出せない場合もあるので、転送量によってプロバイダを選択するということも必要かもしれない。


この環境を日本に作ってから2ヶ月ちょい経過したが、無事安定して動いているのだ。

かかった費用概略を整理しておくと。
PC:7-8万円
キャプチャカード:1万円以下
ルーター:8千円~1.5万円
分配器・ブースターなど小物:最大1万円
プロバイダ・Bフレッツ:プロバイダにもよるが、8000円/月ぐらい?

結構費用もかかるのである。

おしまい。

#繰り返しますが、この一連の文章はあくまで経験談です。このとおりにやって動かなくても当方は一切の責任をとれませんので、自己責任でお願いします。

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2005年3月12日 (土)

裏番組もみたいのだ

裏番組が見たいのである。

稀ではあるが、どうしても見たい番組が重なることがある。
たとえば、うちの場合、

・月9とキスイヤ
・H2と優しい時間
・あいのりと内P
・なにかとNHKスペシャル
・金曜日夕方のアンパンマンと毎夕の再放送ドラマ

なんだ、結構あるじゃないか。

ちなみに、現在は上から順番に、月9、H2,あいのり、なにか、アンパンマンを優先しているのだ。

アンパンマン撮らなかったら、うちの3歳のバカ息子が家庭内暴力(最近はDVとか言うらしいが、なにもアルファベットにしなくてもと思う。家庭内暴力、この画数の多い漢字5文字はその悲惨性を静かに表現していると思うのだが)に走ってしまうので選択の余地はない。

あいのりと内Pは15分ぐらいしかだぶっていないので、あいのり終了直後に内Pの録画を開始しているのだ。キスイヤはたまにスペシャルとかある時だけ見ているのだが、それなりに面白いのでできればレギュラーで見たいのだが、来期の月9は尊敬するキムタクだし(ウソ)、キスイヤを選ぶとは思えない。

ということで、できれば裏番組を見れるようにしたいのだが、うちは海外に住んでいるので、表はリアルタイムで見て、裏は録画しておいて後で見る、ってなことはできないのだ。
長々と連載したように、録画PCサーバを使っているので、まあ、全部録画で見てるということだ。
仮にリアルタイムで見れるよ、っていっても時差でそんなことはできないのである。日本の夕方とか夜とかは、思いっきり労働時間で、そんな時にのうのうと日本のテレビみていて頸にならない会社というのはめったに無いのだ。というか、そんな時間からテレビ見ていて、お前の人生それでよいのかっていう問題でもある。

そういうわけで、録画PCサーバを使って裏番組も録画しようプロジェクトを立ち上げるのだ。
実は、ここにもコメントをもらっているBornlooserさんの録画転送プロジェクトというのがあるけど、xxxxプロジェクトって結構かっこいいと思っていたので、真似してなんかxxxxプロジェクトって言ってみたかったのである。ここはもう一ひねりして、プロジェクト裏番組エックスとかにすると更に良い。

次回の帰国は6月予定なので、それまでにどうするのか考えるのだ。

単純に言えば、キャプチャカードの2枚挿しで可能だ。けどこれは、今安定している録画サーバを不安定にする危険があるので、即、却下なのだ。
だいたい、ソフトエンコードカードを2枚さして同時に録画するなんて、ある意味無謀といえるかもしれない。

もちろん金持ちじゃないので、もう1台同じ録画サーバを設置するなんてのは、俺以前に妻が即却下なのだ。

金をかけずに、裏番組を録画できるようにするには!?

壮大な裏番組録画転送プロジェクトの開始なのだ。でも、そんなに難しくないので、たぶん次の記事で終了なのだ。

続く。
で、結局、プロジェクト名はなんなのだ?!

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2005年3月13日 (日)

プロジェクト裏番組エックス

プロジェクト裏番組エックスの開始なのだ。

前にも書いたが、うちの録画サーバは、Windowsベースのメイン録画機(24時間運転)とLinuxベースのサブ機(普段は電源オフ)の豪華2本立てなのだ。

サブ機が爆音マシンだし、常時電源オンでは電気代ももったいないしで、バックアップ用として普段は電源を切っている。

メイン機でマルチチューナ化することも可能だが、とにかくそれは日本に帰らないとできないし、安定性を損なう可能性もあり、ちょっと無理。
せっかく2台も録画サーバがあるのだから、裏番組を録画するのに、このサブ機を使わない手は無いのだ。

そんなにしょっちゅう裏番組を録画するわけではないので、サブ機も24時間運転にしてしまうのはちょっともったいないし、そうしちゃったらこのプロジェクトは次の句読点をもって完全終了してしまうのだ。(ココで)

かといって、裏番組の録画のタイミングでサブ機の電源を入れたり、録画後に電源を落とすなんてことはマニュアルでやっていたらうっとおしい。大体、仕事中にそんなことを毎回できるわけない。結局は、爆音マシンが走り続けることになってしまい、実家が大迷惑なのだ。

ということで、今回の目標は、録画の少し前にサブ機の電源を投入し、録画後に電源を切るということを裏番組録画のタイミングで毎回自動的に実行する仕組みをつくることがプロジェクトのゴールなのだ!
もちろん、ある程度の初期設定は必要になるが、設定してしまえば、あとはドイツから操作することなく、勝手に電源オンオフしてくれることが条件である。

早速やってみた。

うちの場合、24時間運転のメイン機があるのが好都合だ。要は、このメイン機からサブ機をコントロールしてやれば良いのだ。もちろんLinuxが走っているサブ機をいろいろいじれば、もっとやりようもあるのだろうが、Linux上での設定変更にはあまり自信がない。
手元で試行錯誤でやればできるだろうが、万が一、録画ソフト環境やネットワーク環境をこわしてしまったら2度とアクセスできなくなってしまう。これは怖い。
で、サブ機の設定を一切いじらないというのも条件になった。

まずサブ機の電源投入である。これは簡単。いわゆるWake on LAN(WOL)である。インターネット越しにドイツからWOLするにはいろいろルーターの設定変更も必要となりそうで、面倒なのだが、メイン機からは、同一サブネット内でのWOLであり、とっても普通なのだ。だから簡単。
後のスケジュール運転のことを考えてて、コマンドラインで起動できるWOLソフトを使うことにしたのだ。wakeupというフリーソフトがあったので、それを使わせてもらうことにした。
wake "IP cast address" "サブ機のMACアドレス"
とコマンド打てば、サブ機はあっという間に電源投入されるのだ。

これでメイン機から、とにかくサブ機を起動することが可能になった。では、シャットダウンはどうするか。
いろいろやり方はあるだろうが、一番簡単なtelnetでshatdownコマンドを実行させることにしたのだ。
サブ機はLinuxマシンなので、まずtelnetでログインし、rootになり、shutdownコマンドを実行する。
この一連の操作をメイン機からやれば、サブ機を簡単にシャットダウンすることができる。
自動化するために、Teratermのマクロ機能を使うことにしたのだ。一連の操作を簡単にマクロ化できるすばらしいフリーソフトである。
マクロを書き、Teratermの設定をそれなりにいじってやると、Teratermを起動すると、自動で指定したマクロを実行して終了するということができる。

ということで、実に簡単にサブ機の電源オンオフをメイン機からリモートで行うことができるのだ。

で、あとは、あらかじめサブ機には、毎週予約を入れておき(毎週月曜日の9時から10時までの8チャンネルを録画するとか)、それにあわせて、メイン機のタスクスケジューラーにサブ機の起動、終了コマンドをそれぞれ登録してやれば良い。上記の場合だと、8時55分に起動コマンドを実行するタスクと、10時5分に終了コマンドを起動するタスクを毎週月曜日に実行するよう設定してやればよいわけだ。これは普通にOSの持っているタスク機能(Windows200 pro)を使っているだけ。

これで、とにかく毎週予約の定期的番組だけは、一度登録すれば、あとは勝手に電源オンとオフを繰り返しながら録画してくれる。録画したファイルは週末などの時間のあるときにまとめてダウンロードすれば良いのだ。

1回のみの裏番組を取りたいときは、またその度にタスクを設定してやらなければいけないが、まあその手間は妥協の範囲なのだ。
そもそも、マルチチューナでなく、2台のサーバを使うという時点で大幅な妥協をしているので、このぐらいの妥協は屁でもないのだ。

もしこれを、インターネット越で海外のPCからやる場合にはどうするか?
WOLはインターネット経由でできるように、日本側のルータ設定が必要だろう。詳しくは調べていないが、マルチキャストIPアドレスにポートフォワードできる機能がルーターに必要なはずで、これが設定できるかどうかはルータによって異なるので注意が必要だ。(ちゃんと調べてないので、ちょっといい加減な事を言っている可能性があるのだ)

シャットダウンは、Linux機なら上記のような手段が使えるだろうが、telnetはやめるべき。
全部平文で流れるから。SSHなどのセキュアーなアプリを使って、同様にshutdownコマンドをリモートで実行させるような環境が必要になるだろうが、これもさして難しい話ではなさそうである。Windowsの場合は、Windowsネット内でのリモートシャットダウンは簡単そうだが、インターネット越になるとどうだろう?やはりセキュリティ面を考えると、日本側のサーバでSSHなどのサーバアプリを立ち上げて、海外PCからシャットダウンコマンドをキックするというやり方しかないかな?まだこのあたりは調査が必要である。(ただ、自分には必要ない機能なので当面調べる予定はないのだ)。

ってことで、とにかく録画PCの電源制御を自動で行うことに成功したわけで、
この”プロジェクト自動電源オンオフX”(そんな名前だったか?)は無事、終了したのである!

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2005年3月17日 (木)

録画サーバ:ストリーミング

日本の録画サーバからいちいち録画ファイルをダウンロードするのは手間である。
ダウンロードしないでドイツでテレビを見る方法はないものであろうか?

ちょっと実験してみた。

ここにも書いたが、バッファローのPcastTVにはネットワークサーバ機能があり、このようなWeb画面で録画済みファイル一覧にドイツからアクセスできる。

この画面から、現在は、ファイルをダウンロードしてドイツPCに格納しているわけだ。しかし、この画面でファイル名を単純に左クリックすると、なんとすぐにそのファイルの再生が開始されるのだ。いわゆるストリーミングってやつだと思うのだけど、ドイツPCでファイルを受信しながら、順次再生もしちゃうわけだ。だから、ファイルの転送完了を待つことなく、すぐに番組を見ることができる。便利な機能なのだ。

不思議なのは、一般的にDivXファイルはストリーミングできないはず。詳しくはないが、DivXはファイルの最後までのデータがないと再生できないのだと思っていた。しかし、できる。録画PCに格納されている録画ファイルはxxx.aviなんだが、この画面ではxxxx.mpgとMPEGの拡張子として見えている。なんかこのPcastTVのネットワークサーバ機能がうまいことやってストリーミングを可能にしているのでしょうか?

で、この再生方式でも、なんの支障もなく再生ができる。途中で止まることもない。日本側はFTTHだし、ドイツ側の下りも2Mbpsでほぼそれに近い実効性能が出ているので、800Kbpsのビットレートで録画したファイルの再生には、理論上も十分なネットワーク性能である。

だから、ドイツ側のPC上でのみ見る限りでは、いちいちダウンロードせずとも録画番組を鑑賞することが可能なのだ。ただ、早送り(スキップ)なんかが出来ないので、CMとかもスキップせずに見続けるしかなく、ちょっといらいらするが。

しかし、我が家の場合、PC上でだけ見えても駄目なのだ。基本的にはリビングのネットワークメディアプレイヤーで見るからだ。さて、ダウンロードせずに、このメディアプレイヤーで鑑賞するということが可能であろうか?

メディアプレイヤーは、ドイツPCに格納されているローカル録画ファイルにアクセスしているだけだから、実際にそのファイルがどこにあろうと、ドイツPCのローカルファイルに見えればなんら変わりなく再生できるはずである。
となれば、ファイル共有して、日本の録画PCに格納されているファイルにアクセスできるようにしてやれば良い。

で、実験。

ドイツPCと日本の録画PC間でファイル共有して、ドイツPC上で日本にあるファイルが再生できるか?

インターネット越しでファイル共有なんてできないので、やはりVPN上での共有になる。すでにVPN環境はあるのでこれは簡単。まず日本の録画サーバにリモートデスクトップでログインして、録画ファイルが格納されるフォルダを共有可能に設定変更する。VPNパスを確立して、コマンドラインから\\192.168.xxx.xxx\とすると、日本の録画サーバの共有フォルダが無事見えた(当たり前だが)。そのフォルダにある、録画ファイルをダブルクリックして再生すると、

う~ん、再生は始まったが転送スピードがついていけないようで、バッファリング待ちで再生がたびたび停止する。とても見る気はしない。

VPNにはバッファローのVPNルータを使用しているが、VPNのオーバヘッド、ファイル共有制御のオーバヘッドでかなり実効転送速度が低下し、再生に追いつかないのであろう。
問題解決のためには、ドイツ側のADSLを早いものにする(そんなものない)、Softetherでやってみる(効果不明)ぐらいしか思いつかない。要は、対策不可である。

その他の方策としては、メディアプレイヤーがインターネット越しに直接日本の録画PCのファイルにアクセスしに行くことである。これであれば、VPNやファイル共有のオーバヘッドがないので、おそらく問題なく再生できるだろう。しかし、このためにはメディアプレイヤーとPC間の通信を解析して、そこで使われるパケットがちゃんと日本側録画PCに届くようにルーターなどを設定してやる必要がある。可能かもしれないが、可能でないかもしれない。たとえば、メディアプレイヤーがマルチキャストパケットでPCを探すような仕組みになっていると、まずインターネットを越えられない。
そんな解析と実験をする元気はないのである。

ということで、ダウンロード省略プロジェクトは失敗した。ドイツ回線が日本並みに早くなるのを待つことにしよう。

いずれにしてもこれは実験目的のみだったのだ。日本の録画PCはソフトエンコードなんで、録画中にあまり余計なことをさせたくない。家族は今録画中だから再生はやめておこう.....なんて考えるはずもないし。そんなこと考えたら見る時間なくなっちゃうし。本気でやるんだったら、録画サーバに加えてファイルサーバ(メディアプレイヤーまたはドイツPCからのファイルアクセス担当)を追加することになっちゃうかな。さすがに馬鹿げた投資である。

しかし、かなり近い将来、圧縮技術の進歩とネットワークの進歩で、こんなことも簡単にできるようになってしまうのだろうな。けどその頃には簡単に録画ファイルのコピーができなくなって(デジタル化とかで)、なんにしても日本のテレビを見たい海外駐在員にとっては冬の時代であるのだ。その前に日本に帰ろうっと。

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2005年3月18日 (金)

録画だけじゃもったいない:テレビ電話

日本の実家に設置した録画サーバだが、それだけじゃもったいないのだ。

あまり面白い番組のない昼間の時間などは、ただそこにあって電気だけを喰う邪魔な物体に甘んじているわけである。せっかくだから、いろいろ他の目的にも使おうというわけだ。

もちろん録画サーバ上にいろいろなアプリをインストールしたり、動かしたりするのは、安定性の上ではよろしくないのだが、まあ、それはほどほどに適当にという日本的判断なのだ。

うちで導入したのは、別にここで紹介するほど特殊なものではないが、ビデオチャットである。

実家のじいさん・ばあさんにあまり用事はないのだが、じいさん・ばあさんは一方的にドイツにいる孫に用事があるのである。用事というか、まあ、単に孫の顔を見たいという、古典的な祖父母の願望である。

その願望に付け入り、このサーバを実家に置いたら、好きなときに孫の顔をライブで見れるよ!
写真やビデオとかもたくさん送ってあげるから、すぐに見られるよ!
だから、ほらインターネット料金とか電気代とか、そんな小さなこと、この便利さに比べたら屁みたいな.....

などと、素人さんが店員の巧みなセールストークで思わず買ってしまった初めてのパソコン、使えれば便利だけど使えないからお蔵入り、のごとく実家への録画サーバの導入はすんなり可決されたのである。

俺も約束は守る男である。

ちなみに、祖父母(駐在の父母だが)はまったくパソコンなど使えない。
というか、録画サーバを一瞬たりともいじって欲しくない。できれば半径2M以内に近づいて欲しくない。まあ、それは無理だが。

で、導入したのが、このOKBuddyの無償のビデオチャットである。もちろんYahooチャットなど他にいくらもあるのだけど、これはビデオチャットに特化していてかつインタフェースがとてもシンプル。画像もけっこう綺麗である。Yahooチャットも試したが、ビデオチャットまでなんだかんだと要求ー応答を繰り返す必要がありちょっと手間。その点、こちらは、ランダム多数でのチャットということを前提にしておらず、もう了解済みの2組がとにかくビデオチャットで話すという前提でシンプルにビデオチャットを開始できるのだ。まあ、どうこう言えるほどの差はないのであるが。

日本の録画サーバにもこのフリーソフトを入れて、祖父母用のアカウントを取得して、設定だけは済ませておく。あと必要なのは、もちろんWebカメラとマイク(ヘッドセット)である。Webカメラは今時ずいぶん安いものがあるし、まあそれほど高級品である必要もない。USBでWebカメラを録画サーバに接続しディスプレイにでも設置してあげましょう。
ヘッドセットはAudio端子につなぐだけ。以上で設置は終了。

祖父母には、とにかく黙って、モニターの前に座って、このヘッドフォンをしておとなしく待て!
と、言い含めておくのだ。
そしたら、モニターってなんだ?と質問しやがった。もう救いがないのである。

とにかく、これでドイツに戻り、早速テストしたのだ。ちょうど年末だったので、新年の挨拶をビデオチャットでやろう!ということになった。
まずは普通に実家に電話して、”あけましておめでとう、今からやるよ~、黙ってモニターの前に座ってヘッドフォンして待っておいて!”と指示。さすがにもうモニターって何?とは聞かれないのだ。もしここでこの質問を受けたらこのプロジェクトは諦めるべきである。それはもはや、PCオンチではなく、ほぼ老人性の痴呆に近いので、とっとと日本に帰って両親の面倒を見るのだ。駐在している場合ではない。

こちらからは、まずリモートデスクトップで録画サーバにログインし、OKbuddyを立ち上げる。といってもアイコンのダブルクリックで終了。アプリが勝手にチャットサーバに接続してくれる。そして、このままの状態で、ドイツPCでもOKbuddyを起動して、祖父母のアカウントを指定して接続する。そうすると、日本のサーバ側にビデオチャットを開始しますか?というウィンドウが出るので、リモートデスクトップ上でOKをクリック。そうするとおもむろに、こちらとあちらのカメラの画像がスクリーンに表示され、以降マイクでの会話が可能になるのだ。リモートデスクトップ画面では、あちらで表示されている画像も確認できるので、いろいろ祖父母に聞くこともなく、ちゃんと正常に画像表示されているのかも一目瞭然である。
あとは、もうただしゃべるだけ。カメラの撮影範囲が狭いので、子供たちが場所の取り合い状態になってえらい騒ぎだったのだ。
もう話すことがなくなったら、さようならの挨拶をして、リモートデスクトップ上でOKbuddyを終了し、リモートデスクトップも終了して終わりなのだ。簡単。

ということで、ビデオチャットでの新年の挨拶も無事成功なのだ。

これ以外にも、娘の発表会のビデオをDivXムービーにして日本の録画サーバにアップロードしておく。また電話して、ヘッドホンして黙って座っとけ指示を出し、リモートデスクトップで再生してやるとか、まあいろいろ活用できるのだ。

長い海外生活でホームシックになったら、Webカメラの画像をリモートデスクトップで見ましょう。なつかしい実家の風景が写しだされ、すこしはなごむでしょう。

サーバにモニターを接続してやらねばならないが、まあ、小さい中古の液晶を入手しておけばなんとかならない訳ではない。メンテのときにはやっぱモニターあったほうが便利だし。

ヨーロッパは遠いし高いしで(アメリカ西海岸に比べて)、両親も簡単には来れないわけで、結構喜んでいたのだ。

というわけで、無事、電気代・ネットワーク代押し付け作戦は成功した。
その新年以来、一度もビデオチャットをやっていないドイツ駐在冷酷一家の話である。だって用事は別に電話で済むし、今時国際電話もバカみたいに安いんだもの。ビデオチャットなんて面倒なのだ。

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2005年3月25日 (金)

WatchJTV.comは使えるか

録画サーバの売り切り販売を行っている会社である。WatchJTV.com

ドイツ駐在も昔はアメリカのシリコンバレーに住んでいたので、会社のあるEl Camino Realはなじみのある道路であり、心情的に応援したくなってしまう会社なのだ。

例によって、ユーザではないが、ホームページ情報などを参考に、海外駐在が日本のテレビを見る上で利用できるのかどうかを、ドイツ駐在の勝手な価値観のもと考察してみるのだ。もし、実際のユーザの方で、この情報は違うということがあればどんどん指摘して欲しいのだ。

この会社は、DELLのPCをベースにLinuxOSおよび独自のソフト(および各種設定)をインストールした録画サーバを販売している。昔の録画ネットのようなハウジングサービスではなく、あくまでも録画パソコンの販売と設置サポートである。

独自のソフトで、実家などへの設置時に必要な設定作業を自動化する工夫があるようで、特にOSがLinuxベースだと、システムの設定はなかなか手間なので(やはりLinuxをがしがしいじれるユーザはメジャーではないだろうし)、PC,Linuxの知識の無いユーザでも、かなり手軽に設置できそうである。

ただし、ルーターの設定はユーザが(基本的には)行う必要がある。もちろん、ここをPCからなんとかしろというのは無理な注文である。
ここ には、”ルーター設定自動チェック機能”という解説に、”この度テレパソはお客様にしていただく難しい設定はすべてテレパソが自動で行うように改良いたしました。”とあるのだが、ルーターが正常に動いているかのチェック機能だけではなく、現在のルータ環境にあわせて、IPアドレスの割り振り、Netmaskの設定など本来は各環境にあわせて個別にテレパソに設定しなければならないものを、テレパソ自身が自動的に設定する機能をも持っているのである(詳細には、コメント内の実際のWatchJTVカスタマーサポートの方との直接会話を参照していただきたい)。ルーターの設定にあわせて録画サーバの設定を自動設定するのである。

この機能は、既設ルータ環境に新たに録画サーバを導入する場合でも、難しい設定をすることなく、容易に録画サーバの導入を可能とした点で、優れていると言えよう。ただし、ポートフォワーディングの設定や、新規にルーターを導入する場合のルータ自身の設定はユーザで行う必要がある。新しいルーター、新しい録画サーバを入手し、線さえ繋げばあとは全部自動で設定完了ということではない。

その他の機能は、録画サーバとして必要な機能はすべて網羅しているようで、完成度の高い録画サーバであると言えるだろう。

その中でも特に感銘を受けるのは、
ここの”テレパソは、MPEG4で録画します。その為、録画終了を待たずに録画開始直後からダウンロード可能。大幅に転送時間を削減します。”という機能である。すなわち、録画開始後直ちにダウンロードが開始できるのだ。ドイツ駐在はあまり詳しくないが、これはこのMPEG4の形式だからできる機能なのだろうか。たいしたもんである。ちなみに、MPEG-4といっても、ちまたで有名なDivX,ASF,WMVのような形式ではない。すなわち、PC上で見るにはなんの不便もないが、ネットワークメディアプレイヤーなどで見るためには、一回変換してやらないといけないのであろう。その手間はまあ、トレードオフと言える。
しかし、メディアプレイヤーを使うユーザは、このMPEG-4形式がプレイヤーで再生できるかどうかは、チェックする必要があるだろう。会社としても、変換が必要とは明言しているので、それにどれくらいの時間が必要であるかということを、ある程度は参考値として提示したほうが良いと思う。PC素人さんでも簡単に設置できることを売りにしている商品であればこそである。もし、これに数時間もかかる再エンコードが必要だとしたら、そんな事とは思わなかったというユーザもでかねない。ドイツ駐在の杞憂であればいいのだが。(2005.03.31)これについてもコメント内のWatchJTV.com様からのコメントにて回答を頂いている。1時間番組で約45分の変換時間とことであり、CPUに依存はするものの、比較的高速な変換が可能と言えるであろう。

さて、カタログ上での評価に過ぎないが、海外駐在が日本のテレビを見るための録画サーバとしては申し分ない商品と言えるであろう。録画ネット機とくらべてどうかというと、前述の自動設定機能と自動監視機能は大きなアドバンテージになるであろう。初心者にとっての導入のしやすさという点では、より工夫がこらされている。一方で、録画ネット機もルータを指示どおりに設定すれば、録画サーバ側の複雑な設定変更は不要である。繋いで電源を入れるだけである。ただし、ルータ環境が既設の場合は、ルータ設定を変更するか、録画サーバ側の設定を変更しなければならない可能性はある(ネットワークIDやゲートウェイ設定など)。これは手動で行わなければならない。この自動設定機能については、各個人のスキルにあわせて重要度を判断すべきであろう。

これ以外に、選択の基準は、録画形式であろう。録画開始と同時にほとんどライブのように見たいユーザは(そのような時差の地域にいることが前提だが)、この会社の商品は魅力的であろうし、DivX,WMVなどのメジャーファイル形式での録画ファイルが重要なユーザは、録画ネット機に魅力を感じるであろう。

両社とも、テレビの見たい海外駐在にとっては、魅力的な商品を提供してくれる企業であり、とにかく頑張ってもらいたいものである。
しかし、ドイツ駐在が本当に欲しいものは、あくまでもハウジングサービスであることに間違いはなく、この点で既存企業と懸命に戦っている録画ネットを応援したくなるのである。一方で、このような個人のblog記事にもちゃんと技術的な回答を寄せてもらえるWatchJTV.comもそのビジネスに対する真剣さが伺える。

録画ネッにしろWatchJTV.comにしろ、いっそうの技術開発によるより便利な録画サーバの開発にこれからも期待していきたい。

#WatchJTV様とのコメントのやりとりがありますので、そちらも是非ご一読ください。
#WtachJTV様、ユーザでもない筆者に対するご丁寧な解説感謝致します。

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録画画像サンプル

録画サーバで録画した番組のサンプルを載せるのだ。


下は、動きが少ないため、ブロックノイズも少なく、比較的綺麗に録画できている画面の静止画。

good


こちらは、動きが早く、画像も複雑なため、ブロックノイズ出まくりの汚い画面の静止画。


bad


これらの録画ファイルは、ドイツ駐在の録画サーバで、ソフトエンコードで、DivX 640x480 700Kbps 固定ビットレートにて録画したもの。1時間番組(54分録画)で約400MBのファイルサイズになる。
PCでは1280x1024でフルスクリーンで見ているが、ドイツ駐在的には問題ないレベルである。
もちろんメディアプレイヤー経由で普通のテレビ画面で見る場合には、さらに表示の解像度が下がるため、見た目には綺麗に写る(ノイズがぼやけるので)。さらに全く問題ないレベルである。

rokugfanet
ちなみに、こちらはLinuxベースのバックアップ録画サーバでの画面。ビットレートがやや低く500Kbpsなので、ノイズも多い。しかしファイルサイズは350MBと少なくなっている。仮に同じビットレートで録画したとしても、メイン機の方の画像の方が綺麗である。それは、推測ではあるが、キャプチャカードの違い(ノイズリダクション機能とか)が大きいのでは。Linux機での録画ファイルの最大の問題は、定常的にコマ落ちが発生しているようであること。例えば、エンディングロールなどで役者名が下から上へ流れるような画面では、スムーズに文字が動かずに、微妙にカクカクと動くのだ。これはCPUの処理能力の問題なのか、Linux上での録画ソフトの問題なのか不明である。

いずれにしても、Windowsメイン機での録画画像には十分満足している。もっとビットレートを落としてファイルサイズを小さくすることも許容範囲とは思うが、要は寝ている間(6~7時間)のうちに全録画ファイルをダウンロードできる総容量であれば良いわけで、現在のところこのファイルサイズでも問題ないわけである。6時間で4~5本の1時間番組をダウンロードできるので、まあ1日にそれ以上録画するというのは稀なのだ。

ただ、今後、ストリーミングやインターネット越えの直接再生などを実現するにあたっては、よりサイズの小さい録画環境の構築が必要となるであろう。

ということで、ドイツ駐在の高画質・高圧縮への道は、まだまだ果てしないのだ。

#しかし、石原さとみ(最初の画像)はつくづくかわいいな。

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海外で日本のテレビを視聴する方法(初心者ガイド)

海外での新生活を始める方から、多くの問い合わせを頂いているので、もう一度整理するのだ。
(2005.3.28加筆・修正)(2005.4.18加筆)

まずは、PCやネットワークの知識もないし、今後もその取得予定もないが、とにかく日本のテレビが見たいという方向けのガイダンスである。ここの記述はあくまでもドイツ駐在の主観なので、最終的には自己責任で判断してくださいなのだ。

録画環境のイメージについてはまず下の図をみてもらいたいのだ。なんとなくやりたいことは判ってもらえると思うのだ。


kousei

1.録画サーバを日本に設置する場所

昔の録画ネットのようにサーバを預かってくれるサービス(ハウジングサービス)が違法との判断を受けているので、基本的にそのようなサービスは存在しない。詳細が知りたい方はここ。

それでもハウジングサービスを提供しているところもある。
MYJAPANTV.COMシャープのガリレオを預かってくれる(レビュー記事
まねきTVソニー ロケーションフリーテレビ(旧エアボード)を預かってくれる(レビュー記事)。
ロクラクレンタルもある。
しかし、録画ネットのハウジングサービスが違法で、これらのハウジングサービスが完全に合法であると確信を持って言うことはドイツ駐在にはできない。
将来のリスクを回避するには、ハウジングサービスの利用は、録画ネットの裁判結果を待って(2005年4月以降)、利用の検討をすべきと思う。録画ネットの判例が出た上で、それと照らし合わせて、上記ハウジングサービスのリスクがどの程度あるのかを判断するに越したことはないであろう。

結論:目先は、録画サーバを設置する実家や友人宅などのスペースが必要。ハウジングサービスが利用できるかどうかは録画ネットの裁判結果を待って判断(適法となればいろいろな業者がサービスを開始するはず)。初心者は、このハウジングサービスを利用することが最善策。なんらかの機器を自分で設置するのは、それなりに大変である。日本で設定などをやってくれる人がいない場合は、大半の場合、一度日本への帰国が必要になるであろう。

留意点:友人宅や実家などに録画サーバを設置する場合、その機器の騒音や発熱で迷惑をかける場合もある。電気代などのコストもかかる。エキスパートであればいろいろ工夫もできるだろうが、あなたは初心者である。特に騒音の実害はひどいので、迷惑のかからない場所を確保することができるかも大きなポイントである。どのくらいの騒音を発生するかは機器にもよるので一概には言えないが、パソコンは最も大きな騒音を発するだろう。ガリレオ・エアボードなどの民生機は小さいだろう。
このような場所が確保できない場合は、諦めて、ハウジングサービスの復活をまずは待つことを推奨する。


以降はすべてハウジングサービスを利用せず、自力で実家などに録画サーバを設置する場合についてである。

2.なにはなくてもインターネット

日本および海外の自宅にはとにかくインターネットがないと話にならない。録画したファイルはインターネットで海外自宅で再生したりダウンロードしたりするわけなので、インターネットは速いにこしたことはない。注意すべきは、日本側サーバは、データを送信する(アップロード)のだから、大事なのはアップロード(上り)の速度である。また、常時接続が必要なため(海外からいつでもアクセスできるため)、候補はADSLか光ファイバー(FTTH)になろう。ADSLは一般的に上りは遅く、ADSL40Mとか言うのはあくまで下りの速度であり、上りの速度がどれくらいだかを確認することが重要。速度は速いに越したことはないが、海外自宅側の下り速度より速くてもほとんど意味はない。例えば、海外でADSL 3M(下り)に加入しているのならば、日本のADSLの上り速度は3Mより速くても意味はないわけだ。判りにくいのでちょっと絵にしてみた(下)。

adsl

そのような因果関係はあるが、インターネットの速度は速いに越したことはない。
最も簡単なのは、ADSLを利用し、最低でも1M以上の上り速度を確保することである。これであれば、月々のネットワークコストも随分安く抑えることができるであろう。

結論:上り1M以上のADSLに加入する。できるだけ速いインターネット環境があるにこしたことはない(録画ファイルのダウンロード時間に直結)。しかし、海外自宅のインターネットダウンロード(下り)速度より日本側の上り速度が速くても意味はない。

留意事項:ネットワークの設定は自分でやらないといけない。ここの知識はある程度は不可欠であろう。難しくはないが勉強は必要となる。ここに自信とやる気が無い方も、ハウジングサービスの復活にかけるべきである。

3.その他のネットワーク機器

ADSLを敷設したら、ネットワークに録画機器を接続するために、ブロードバンドルータが必要になる。下の図を参照。

router

初心者の場合、難しい設定を極力避けるために、巷でメジャーなブロードバンドルータを買えばよい。加入したADSLのプロバイダが推奨しているものとか。価格.comなどで人気上位の物を選べば大丈夫だろう。
ブロードバンドルーターにはいろいろ設定が必要である。インターネットに繋ぐための設定(プロバイダからのIDを設定するとか。通常これをWAN側設定と言う。WAN側というのは、インターネット側と考えればよい)や、録画機器をブロードバンドルーターに接続するためのLAN側設定(ローカルIPアドレスの設定など。ルーターを境に、家側・家庭内LAN側をLAN側と呼ぶ)が必要になる。あとは、録画機器をルータに接続するためのLANケーブルが必要になる。

結論:メジャーなブロードバンドルーターを買う。インターネットへの接続は自力でやることが必須。どうしても無理なら、そのような設定もやってくれるようなサービスを探しましょう。録画ネットとか

4.ネットワーク機器の設定

これは、基本的に避けて通れない作業である。録画サーバだからといって特殊な設定はほとんどない。大半は、普通にパソコンでインターネット接続するための設定であり、これができないということなら、素直にハウジングサービスを待つべきである。

さて、録画サーバに特有のブロードバンドルーターへの設定がある。ポートフォワーディングである。これが一番初心者にとってはわかりにくく、難しいものになるであろう。ブロードバンドルーター(以下ルーター)の設定であるため、ルーターによっても設定方法は異なるし、一概にこうすればできると言うことはできない。ある程度は原理をわかって、各ルーターのマニュアルと格闘するしかない。ルーターによっては、ポートフォワーディングとは異なる名前で呼んでいるものもあり、混乱のひとつの要因でもある。例えば、録画ネットのように、必要なポートフォワーディングの方法を詳細にWeb上で解説してくれているところもあるので、そこで書いてあるとおりに、黙って設定するのも一案である。
ここを是非とも参照してもらいたい。録画ネットの機器を使用しない場合でも、非常に参考になるでしょう。
また、ネットワーク設定の基本については、このblogの初中級者ガイドで解説されているので、そちらも参照頂きたい。ここから記事を探すのが便利です。


5.録画サーバ

ドイツ駐在の非常に個人的な考えだが、初心者の人がもっとも簡単に設置でき、利用できるのは録画ネットWtachjTV などの売り切りサーバであろう。設置のためのサポートも強力であるし、録画サーバ自体の設定はほとんど不要である。多少は必要にしても、Webで提供されている方法をそのまま実行すれば良いだけである。サーバの安定性も十分実用範囲と言えるのではないだろうか。設定さえ出来れば、録画ネットの場合、リモートで録画サーバにアクセスして、いろいろ設定変更などもしてくれる。
両社ともパソコンを録画サーバとしている。パソコンはちょっと難しいのではと思うかもしれないが、むしろ逆である。各社の場合、海外からアクセスすることを大前提に設計されたシステムであるため、必要な機能をシンプルな操作で、なるべく複雑な設定をすることなく提供している。

一方で、自力でガリレオなどの民生機を録画サーバとする場合、基本的には海外からのアクセスをメインとした製品ではないため、逆にいろいろな設定やノウハウが必要になるケースが多い。そのような民生機を録画サーバとして使用するのは、むしろエキスパートな人が、録画サーバの安定性や静粛性を求めての選択であり、初心者はむしろ録画ネットの売り切りサーバのような専用システムの方が扱いやすいはずである。

参考までに、選択肢とて考えられるのは、
1. PCベースの売り切りサーバ(録画ネットやWatchJTV.comなど)
2. ガリレオ(民生機としての録画可能パーソナルサーバー)。しかし実態はLinux PCだが。
3. 普通のパソコンにテレビキャプチャをつけて、いわゆるテレビパソコンにする。または、メーカー製の録画機能付パソコン。
4. ソニー ロケーションフリーテレビ
ここもよく整理されているので参考にしてもらいたい

ここで、ロケーションフリーテレビの評価は難しい。非常に初心者向けとも言えるし、事実多くの海外在住者が飛びついている。しかしながら、そこに発生する費用がものすごい額である。それを考えると、それ以外の機器と同じ土俵で比較してよいものかどうか迷うのである。ロケーションフリーテレビについては、別のレビュー記事を書いて評価するので、そちらを参照して頂くようにお願いするのだ。

ここではドイツ駐在的には、初心者にお勧めなのは1の売り切りサーバである。各社のホームページなどを見て詳細をチェックしてもらいたい。
チェックのポイントは、
・値段
・サポート範囲
・録画ファイルの形式
などがあろう。

ドイツ駐在的には、リアルタイムに番組を見たいのならWatchJTV.comが有利。メディアプレイヤーなどでテレビ再生する場合には、録画形式が汎用的かつ選択肢の多い録画ネットが有利。ここも参考にしてもらいたい
ただし、録画ネットの静音タイプでない安い方は、本当に爆音であるので注意されたい。かなりの音である。

ドイツ駐在は以前録画ネットのハウジングサービスのユーザであったが、この会社のサポートは非常に迅速かつ丁寧であった。あくまでも当時の話であるが、個人的には絶大な信頼を寄せている。ただし、ハウジングサービスが係争中であり、決して大きな企業ではないため、今後もビジネスが継続できるのかどうかのリスク(すなわち将来的にもサポートを受けられるかのリスク)があるのは確かであろう。

もうすこし詳しい録画サーバ選択のガイドラインが初中級ガイドにもあるので、参照いただきたい。

6.まとめ

さて、これ以上は難しくなるのでやめよう。
パソコン初心者の人が、海外で日本のテレビを視聴する環境を持つためのドイツ駐在推奨を整理すると、

1. ハウジングサービスの復活を待つ。とりあえず今年の6月ごろまで待ってみる。録画ネットの裁判結果をWatch.
2. 待ちきれないなら、録画ネットなどの静音売り切りサーバを購入。
3. 日本の設置場所にADSLをひいて、ブロードバンドルーターを買って、必要な設定を行い、売り切りサーバを接続。
4. 海外自宅からインターネット経由で録画ファイルをダウンロードして楽しむ。

ということになる。簡単ではないが難しくもない。ちょっとした勉強で実現できるだろう。それが出来れば、あとは楽しい日本のテレビ生活が海外で謳歌できるのである。頑張ってもらいたいのだ。

ちなみに、録画したファイルをパソコン以外のメディアプレイヤーなどでも視聴したい場合には、上記以外にも考えなければならないことがある。それは初中級ガイドを参照してもらいたい。もっといろいろ詳しく知りたい方は、このblogの記事一覧が、ここから見れるので、参考にして頂ければ幸いである。また、このページのお気に入りからたどれるBornlooserさんの録画転送プロジェクトも見事な程情報が整理されているのでお勧めである。現在進行形で録画サーバ設置が進められているので、非常に参考になるはずである。

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2005年3月27日 (日)

海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド1)

海外で日本のテレビを見るための録画サーバ設置にあたり、
初心者ガイドには書かなかった細かい話を補足していくのだ。

1.なにはなくてもインターネット(中級者編)

日本側のネットワークを選択する際、グローバルIPアドレスが付与されるというのは必須条件であるが、その上で固定IPにするかどうかの判断がある。

ちなみに、昔はケーブルテレビでのインターネット接続ではグローバルIPではなくローカルIPアドレスしか割り当てられないため、サーバを外部に公開できないなどの問題を良く聞いたものである。これは、ケーブルテレビ会社が、ローカルアドレスをグローバルアドレスに変換するような処理を内部的に行っているので、外部へのアクセス(他のホームページを見るとか)は可能だけど、外部からのアクセス(サーバ機能)はできないのだ。今時このような状況は稀かと思うが、念のためグローバルIPアドレスであるかどうかを確認しておいた方が良いかもしれない。

さて、固定IPの件であるが、これはすなわち、自分のサーバにアクセスする際に常に固定のIPアドレスを使用できるということである。動的IPの場合は、プロバイダがその時空いているIPアドレスを割り振るため、あるときはAというIPアドレスなのだが、またある時はBというアドレスとか、どんどん変わってしまうのだ。
このサーバのIPアドレスは、海外から録画サーバにアクセスする(録画予約をしたり、ファイルをダウンロードしたり)際に必ず必要な情報である。

固定IPであれば、自分の録画サーバにアクセスするときに、例えばhttp://アドレスAという形で常にアクセス可能なのだ。

動的IPの場合は、このようにアドレスを直接指定してアクセスすることはできない。その時に割り振られているアドレスが何かを知る手立てはないからである。

なので、頻繁にアクセスする録画サーバには固定IPを割り振っておいた方が楽なわけだが、しかしこれには特別料金がかかる。世界に一つしかないグローバルIPアドレスを固定的に自分のものとして使用するので、まあその使用料である。たとえば、NIFTYの場合などは固定IPアドレスを一つもらうのに、月額2500円程度を支払う必要がある。一括ではない、月額である。もっと安いところもあるが、かなりのコストである。

ここに固定IPアドレスを提供してくれるプロバイダ情報が詳細に出ているので参照されたい。


では、固定IPがないと録画サーバにアクセスできないかといえばそうではない。動的IPでも可能である。それにはDynamic DNSという機能を使う。いわゆるDDNSである。このサービスではまず、自分の録画サーバに名前を付けるのである。たとえば、rokuga.server.comという世界に一つしかない固有の名前である。これは朝日新聞のWebがwww.asahi.comという名前でアクセスできるのと同じことをしようとしているのだ。

インターネットの世界には、このように名前をIPアドレスに変換してくれる仕組みがあり、それをDNS(Domain Name Service)と呼んでいる。DDNSはその名のとおり、この機能を動的(Dynamic)IPアドレスを持ったサーバに対しても
機能するようにしてやるサービスなのだ。DDNSを提供するサービスプロバイダに対して、定期的に”この名前の私のサーバの今のIPアドレスはこれですよ”と、通知してやるわけだ。
そうすると、他の人がその名前を使ってサーバにアクセスしてくると、DDNSの機能によって、最新の(現在の)正しいIPアドレスに変換して、アクセスが可能になるわけだ。

すなわち、海外からは、常にhttp://rokuga.server.comという録画サーバの名前を使ってアクセスすれば、正しく自分の録画サーバにアクセスできるということである。

世の中には、このようなDDNS機能を提供するDDNSプロバイダが多く存在し、無料でその機能を提供している所も多い。

固定IPを使用しないのであれば、このDDNSサービスを使用することが必須となる。
録画ネットなどの売り切りサーバも、基本的にはこのDDNSを利用することが前提になっており、そのための設定もすでに完了している。売り切りサーバであれば、特にDDNSの設定を意識する必要もないのである。

DDNSを自力で設定しようとする場合には(自作PCなどを録画サーバにする場合など)、いろいろな登録や設定が必要になる。
このようなツールを録画サーバにインストールすることも必要になるであろう。

バッファローのWZR-RS-G54などのブロードバンドルータでは、ルーター自身にこのDDNSをサポートする機能が組み込まれており、サーバへの設定は不要になる。このようなルーターを使用するのも一つの手である。もちろんルーター上でそれなりの設定は必要であるが、難しいものではない。バッファロー自身も有料のDDNSサービスを提供しているので、それを使うのも良い。こちらは年額で3000円程度であったと思う。

DDNSを使用する際の懸念事項は、その機能がDDNSサービスプロバイダ依存であるということだ。
もしたとえば、そのプロバイダのサーバがダウンしてしまったら、最新のIPアドレスを通知することができなくなり、その間、海外からのアクセスができなくなってしまう。
無料のプロバイダなど、いつサービスを停止するかわからない。突然サービス停止されてしまったら終わりである。2度と録画サーバへのアクセスができなくなる。これは極端な例ではあるが。
また、巷のトラブルとして、最新のIPアドレスに更新しても、内部的な処理の遅れでしばらくアクセスできない状態が続くということもある。
最近はDDNSのユーザも少なくないので、このようなトラブルも少なくなってはいるだろうが。
このような心配の種をなくしたいなら、固定IPにするべきであろうし、そこまで費用はかけたくないのであれば、有料のDDNSを利用するとか(ISPもDDNSを有料で提供している)、そのあたりは各人の判断なのである。

DDNSが不安定な場合のバックアップとしておもしろいソフトがある。
これである
このソフトは、録画サーバにインストールすると常駐して、定期的に最新のグローバルIPアドレスを取得し、変更があった場合には、指定されたメールアドレスに最新のIPアドレスを記載してメールを送ってくれるのだ。これがあれば、たとえDDNS機能が動かなくなっても、現在のIPアドレスを知ることができるので、海外からはそのIPアドレスでアクセスすることができる。
このソフトが面白いのは、現在のIPアドレスを知るために、ブロードバンドルーターの設定画面にアクセスし、その画面に表示されたIPアドレス情報を取得するのである。だから、ルーターによってはうまくIPアドレス情報が取得できないものもあるので注意が必要である。
ちなみに、ドイツ駐在のルーターでは、ちゃんと動作して、みごとにIPアドレスがメール通知されてきたのだ。

ドイツ駐在が日本で録画サーバをセットアップしたときは、事前にドイツのパソコンにリモートデスクトップとこのソフトを入れておいた。日本で録画サーバの設定がひととおり終了したら、テストの意味で、まずはドイツのパソコンにリモートデスクトップでログインし(メールで通知されたIPアドレスを使って)、ドイツパソコンから日本の録画サーバにアクセスしてみるということをして、ちゃんとドイツから接続されることを日本に居ながら確認したわけである。
メールアドレスにはYahooメールなどのWebアクセスできるものを指定しておけば、録画サーバでメールソフトを立ち上げる必要もないわけだ。

これはテストの一例であるが、設定した録画サーバが外部からアクセスできるかどうかのテストを効率よく実施する方策も考えておかなければならない。

誰かに頼むのか、インターネットカフェなどを使用するか、アナログ電話回線でぴぃ~ひゃら~と別の経路でアクセスするかなどである。
注意すべきは、日本のルータ配下に別のパソコンを繋げて、そこから録画サーバにアクセスしただけでは、ルーターによってはインターネットに出ないで、ローカルLAN内だけの処理で済ませてしまう場合がある。それでいくら録画サーバにアクセスできても、外部からアクセスできるかどうかのテストにはならないので、ちゃんと外部アクセスとなる環境でのテストが必要である。

もうひとつ注意すべきは、日本の録画サーバからドイツのパソコンにリモートデスクトップでログインし、その画面上でドイツのパソコンから録画サーバへリモートデスクトップでログインする(録画サーバにドイツからリモートデスクトップ接続できるかを確認するため)と、双方ともハング状態になるので、これはやってはいけない。
それぞれのデスクトップ画面をそれぞれに表示しているので、画面更新が無限に繰り返されてしまうのだ。鏡を並行にたてかけた時の状態である。ドイツ駐在はこのハングをリモートデスクトップ無限地獄鏡の間と名づけたのである。
リモートデスクトップのテストは、他のパソコンからドイツパソコンにログインし、そこから録画サーバにリモートデスクトップ接続するようにしなければならないのだ。

ということで、各自で判断の上、IPの扱いや、テストの方法をどうするかを決めて頂きたいのである。
ドイツ駐在的には、予算に余裕があれば固定IPを推奨するが、DDNS運用している知人でトラぶったという話を身近で聞いたことはなく、DDNSで十分であるような気がしているのだ。
判断のためには、是非ともDDNS関連の情報をインターネットなどで収集され、チェックされることをお勧めするのだ。DDNSのサービスプロバイダ選びも重要であろう。

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MyJapanTV.comは使えるか

期待のハウジングサービスである。

月額100$弱でシャープのガリレオを預かってくれる。もちろんガリレオにはネットワークとテレビアンテナを接続してくれて、録画サーバとして使用できるわけだ。ただし、ガリレオ自身は自分で購入する形式をとっており、その費用は別である。
ガリレオはビックカメラの通販で注文し、ビックカメラから商品をMyJapanTV.comのデータセンターに配送できるので、便利である。現在は10万円ちょっとで売られている。


日本に帰って録画サーバを設置する必要もなく、日本に帰る機会の少ない海外在住者にとっては非常に助かる。また、自力で録画サーバを設置する知識のない初心者にもうってつけである。

ホームページを見てもあまり情報が提供されていないので、評価は難しいのだが、やってみよう。
間違った情報もあるかもしれない。最終的には自己責任で確認してもらいたいのは、毎度のことである。

日本側の回線については明記されていないが、かなり高速な回線を複数のユーザで共有しているのであろう。これはハウジングサービスとしては普通である。恐らく、速度的にも十分な帯域が確保されているはずで、されていなければ文句を言うだけのことである。ハウジングサービスというのはそういうものである。

海外パソコンからのアクセスには、どうやら専用のVPNソフトをインストールして、VPN上でのアクセスをさせるようである。記述がわずかなので確信はないが。
いずれにしても、言われるがままにソフトを海外自宅のパソコンに入れればアクセスできるようになると考えればいいわけだ。心配は無用であろう。
そのVPNソフトは、ガリレオのソフト(Media Pallete)と一緒に、ガリレオが設置された後にメールで送られてくるようである。

一方で録画ネットのハウジングサービスの場合は、特に専用のソフトというのは必要なく、すべてがWebページでアクセスできる。必要なのはInternet Exploreのみということであり、どのパソコンからもアクセスが可能である。MyJapanTV.comの方はこの専用ソフトをインストールしたパソコンを使用する必要があるのだが、まあインストールすれば良いだけなので、大差はない。

このようなハウジングサービスの場合、ガリレオに直接アクセスするわけではなく、その前になんらかのフロントエンドサーバが存在していて、このようなVPNの処理だとかをしてくれるわけである。
だから、海外からもインターネットを介してガリレオへのセキュアで自由なアクセスが可能になるのだ。
以前の記事に書いたが、ハウジングサービスを利用せずに、自力でガリレオを録画サーバにするには、このフロントエンドの機能を含めての環境設定になるということになり、ある程度のノウハウは必要になるので、ガリレオのような民生機を録画サーバにしての自力での環境構築は初心者の方には薦められないのである。

ということで、ハウジングサービスとしてのMyJapanTV.comは、なんの不足もない、立派なサービスと言えよう。すなわち問題はまったくない。敢えて言うならば、録画ネットの問題のように、果たしてこのサービスが完全に合法なのかというところなのだが、放送局から文句を言われてないのであればそれはそれで良いのであろう。ドイツ駐在としては、納得できない部分もあるが。

さて、大事なのはガリレオという装置である。この使い勝手が悪ければだいなしである。これについても評価してみよう。巷には膨大な情報があふれているので(ある意味非常にマニアックな装置である)、それをすべてチェックはしきれないので、非常に表面的な個人的な評価に過ぎないが。

録画はMPEG-2, MPEG-4形式が選択可能である。ただし、MPEG-4はMPEG-2で録画したファイルを、録画後に変換するというものである。その場合、録画したMPEG-2ファイルも保存されている。
MPEG-4形式に変換するには、数時間オーダーでの変換処理が必要である。
ストリーミング機能もサポートしている。タイムシフト機能もあるので、録画完了を待たずにストリーミングでの視聴も可能なようだ。要は、日本での放映時間とほぼ同じ時刻にライブで見れるということであり、大きなアドヴァンテージである。
ただし、もちろんこのライブ視聴(タイムシフト)は、MPEG-4ではなくMPEG-2で行われる。ストリーミング(録画後に視聴)は、MPEG-4でも可能である。

これらの機能がどこまで使えるかは、海外側のネットワークの速度に完全に依存する。
MPEG-2でのストリーミングやタイムシフトを楽しむには、最低でも2.5~3Mbpsの実効速度の出るインターネット回線が必要になる。MPEG-2での録画の最低ビットレートが2Mであるからだ。
この場合、録画ファイルの大きさは900Mバイトぐらいになるようである。回線速度が遅いと、ストリーミングでの再生はちと厳しい(途中で一時停止してしまう)であろう。
しかし、サンプルファイルを見るとさすがに綺麗である。
海外は、日本と違って、高速なインターネット回線がそれほど普及していないので、このあたりはちょっとネックになる恐れがある。多少画像は悪くなっても、1Mbpsでの録画が可能であれば良いのに。
普通は、MPEG-2で1Mbpsの画像というのは見るに耐えないので、ガリレオにそんな設定がないのはわからないでもない(ローカルユーザがそんな画質で録画するはずはないから)。

もし、海外での回線が遅い場合は、タイムシフトでの再生(ライブ視聴)を諦めればよい。録画後のストリーミング再生であれば、MPEG-4で可能である。ダウンロードしてからの再生でよいなら、もちろんMPEG-2で綺麗に録画することもできるわけだ。ダウンロードに時間がかかるだけである。

海外の回線が極めて遅い場合には、MPEG-2でのダウンロードに長い時間がかかってしまい、これも実用性が損なわれれる。

1Mbpsの回線であれば、1時間番組をダウンロードするのに2時間かかるわけだ。理論値としては。
では、MPEG-4にしたら早く見れるかというとこれもそうではない。MPEG-4は録画後に変換が必要なので、変換時間+転送時間になるわけだ。結局かかる時間は大差ないということになり、わざわざ画質を落としてMPEG-4で視聴する必要があるかどうかは、使用する回線速度との兼ね合いで決めるべきであろう。

ということで、MPEG-4は、遅い回線でストリーミングで見たいという特殊な場合に限られた使用になると思われる。
逆に言えば、ある程度速い回線が用意できる前提で、MPEG-2での録画で問題なしというユーザには、非常に高機能ですぐれた録画サーバであると言える。

このMPEG-4であるが、サンプル画像で確認したところ、まあぎりぎり見れるというレベルの画像である。
どちらかというと、携帯端末などでの再生をターゲットにした感じであり、解像度も小さく、ビットレートも非常に低い。フレームレートも低いのではないだろうか。動きがかなりカクカクして見える。
これで視聴に耐えられるかは、個人の問題なので、サンプル画像で確認すべきであろう。
画像コーデックはMS VIDEO V1(Microsoftの規定するMPEG-4形式。かなり古く、もはやMSはWMVが主流である)
であり、音声コーデックはG726と、スタンダードではあるが、メジャーとは言えない。
おそらく、このままでは、メディアプレイヤーでは再生できないであろう。

ということも含めて、ドイツ駐在の個人的判断としては、この装置はMPEG-2で楽しむ装置であり、MPEG-4はあくまでもおまけ的なものと考えるべきと思っている。MPEG-2でのファイルサイズが扱える環境があるのであれば、なんの問題もなく録画サーバとして使用できる。
回線速度が非常に遅い場合や、帯域規制のあるプロバイダを使用していてMPEG-2での録画が扱えない場合には、使える機能も限られるし、MPEG-4の品質も良くないという理由でお勧めできない。

しかしながら、前述のようにハウジングサービスは魅力であり、早い回線を海外で使用できるよう検討してみる価値はある。海外でも徐々に速いインターネットが提供されてきている傾向にあるので、近いうちに、このサービスは海外在住者が日本のテレビを見る環境として最右翼となる可能性が高い。

ハウジングサービスの月100ドルであるが、これを高いと思うか安いと思うかは個人にもよるが、ドイツ駐在的には決して高いとは思わない。電気代+高速インターネット代+場所代+サポート代で月100ドルである。ドイツ駐在は今FTTHのネットワーク代だけで月に7000円とか払っているのである。早くハウジングサービスに復帰したいのである。

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2005年3月28日 (月)

海外で日本のテレビを見る:分室作成

せっかくなので、録画サーバ構築の情報収集、共有を効率よく行うため、分室を作りました。
blogではなく普通のホームページです。

海外から日本のテレビを見る方法

このblogの左バーの録画サーバ専用分室からも行けます。

これまでblogで記事を書き溜めてきましたが、やっぱりどうもこういう蓄積情報の発信ツールとしてはblogは使いにくいと感じました。特にblogの方は録画サーバ以外の駄文も書きたいし(笑)。

ということで、録画サーバ関連情報の更新はこのblogで続けて行きますが、その情報に対するリンク集として、一目でどんな情報が蓄積されているかわかるような形態の分室をつくることにしました。

あわせて、情報交換や質問のための掲示板も作ってみました。実際にいろいろやっている方の情報も集まってくれればと思って。多くの情報が集まった方が、選択肢も広がるので、ちょっと身近な掲示板などにも紹介の投稿をしたりもしています。こういうことは初めてやりましたが、結構照れくさいものですね。

最後に、関連内容のblogを書いている方々に失礼ながらトラックバックさせて頂きました。もし、お気に召さなかった場合には削除頂けますようお願い致します。

いろいろ情報が集約されて、初心者の方も含めて、多くの海外在住者が安定した録画サーバシステム構築ができるための情報基地のひとつになればと思っています。

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海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド2)

今回はルータ設定の基本についてまとめるのだ。

初心者ガイド初・中級者ガイド1も参考にしてもらいたいのだ。

日本でADSLを使用する場合は、概ね以下のような構成になるであろう。(クリックすると拡大します)

IPaddress1

赤丸の箇所にそれぞれIPアドレスが存在する。192.168.0.100とかいうやつである。電話番号だと思えばよい。電話をかけるときは相手の電話番号を知る必要があるし、電話をかけてもらうときには自分の電話番号を教える必要がある。その電話番号はもちろん世界で一つしかない固有の番号である。

インターネットの世界では、その電話番号をIPアドレスといっているだけのことである。
電話を設置すれば電話会社から電話番号をもらえるように、インターネットに接続するためには、プロバイダ(電話会社)から自分のIPアドレスをもらうことになる。
これは電話番号と同じで世界中で唯一の番号である。これをグローバルIPアドレスという。
その名のとおり、世界(グローバル)で通用するアドレスなのだ。

電話のケースで考えよう。例えば会社の中には多くの電話がある。いわゆる内線電話である。

大きな会社であれば1万台とかあるわけだ。もし、これらすべてに電話会社から電話番号をもらっていたら大変なことになる。世界中でそんなことをしたら、電話機の台数だけ電話番号が必要になってしまう。だから普通は、代表番号として会社全体でひとつの電話番号を取得し、お客さんはその代表番号に電話をかけるのである。
すなわち、会社で内線電話を何台使おうとも、NTTからもらう電話番号はひとつで済むわけである。その代表番号にかけて内線を言えば、オペレータがその内線に繋げてくれるわけだ。このオペレータの役割がブロードバンドルータである。

図のAが代表番号、ルータがオペレータ、録画サーバや他のパソコンが内線電話、C,Dが内線番号になる。Bも内線番号で、社内からオペレータに電話するときに使う内線番号である。
このB,C,Dで使う内線番号をインターネットの世界では、プライベートIPアドレスと呼んでいるにすぎない。内線番号だから、勝手に番号をつけて構わないわけだ。
もちろん会社内では重複しないような内線番号を割り振らないとおかしくなってしまうのは当然である。

Aのところには、ISPから与えられたグローバルIPアドレスを設定する(NTTからの代表番号)し、B,C,Dには、勝手に自分で決めた重複しないプライベートIPアドレス(会社内で重複しない内線番号)を割り振るわけだ。例えば下図のようになる。

IPaddress2

こうなれば、海外のPCからは、まず代表の60.100.10.12という番号にかけ、オペレータに内線192.168.0.2をお願いしますといえば、無事録画サーバと会話(通信)できるようになるという仕組みである。

ルーターやパソコンの設定とは、このようなIPアドレスの設定が中心になるわけだ。

もうひとつ、インターネットの世界では知らねばならないことがある。IPアドレスの自動割り当て機能、いわゆるDHCPという機能である。

まず、代表電話番号(グローバルIPアドレス)であるが、今の世の中猫も杓子もインターネットであり、それら全員に固有の電話番号を与えていったらもう番号が足りなくなっちゃう(なっちゃった)のである。
だから、基本的には貸し出し制度にして、使い終わったら電話会社(プロバイダ)に返すことにしたのだ。
プロバイダはその番号を今度はまた次に使いたい人に貸し出すのである。
要は、ユーザが使う時に、今はどの電話番号を使って良いですかとプロバイダに聞きに行って電話番号を貸し出してもらうわけだ。インターネットはそうしょっちゅう使うわけではないから、これによって少ない電話番号でより多くの人がインターネットを使うことができるわけだ。

プライベートIPアドレス(内線番号)にもこの機能がある。こちらの場合、番号が足りなくなるという理由より、いちいち重複しない内線番号を設定するのは面倒であるという理由だ。ルーターにつながっているパソコンは、ルータに対して、使ってよい内線番号を聞きにいくと、ルータが適当に内線番号を割り振ってくれるのだ。たとえば、ルータに1000台のパソコンを繋げるとして、それぞれに重複しない内線番号(プライベートIPアドレス)を割り振るのは手間である。使うときに、それぞれルーター(オペレータ)に問い合わせて自分の内線番号を獲得してちょうだいということである。
この場合、録画サーバの内線番号は、192.168.0.2のときもあるし、192.168.0.12の時もあるわけだ。

これが、IPアドレスの自動割り当て機能(DHCP)であるが、理解できただろうか?

しかしもしこれが本当の電話なら困ったことになる。自分の電話番号が今日と昨日とでは違っているのである。会社の代表電話番号が毎日違っていたら大パニックである、というよりその会社に明日はない。
電話だと困るのだが、インターネットの世界ではそれほど困らないのである。
なぜなら、インターネットでは、ほとんどの場合、こちらから電話するだけで、だれかから着信することがないからだ。

普通の家庭での使い方は、どこかのホームページを見に行くことだろう。これは、電話をかけるのと同じで、そのホームページの番号さえ知っていれば電話はかけられる、すなわちページを読みに行けるのである。自分の電話番号がなんであろうと関係ないのだ。
ほとんどが電話をかける用事ばかりで、誰からも電話はかかってこないのである。
メールを読むのもそうである。まずすることはメールサーバに電話をするのである。
決してメールサーバから電話をもらっているわけではないのである。
大きな会社は(たとえば朝日新聞.com)なんかは常に決まった代表番号(グローバルIPアドレス)を持っていて、各家庭からは、その代表番号に電話をかけてホームページを閲覧しているのだ。
各家庭の電話番号がなんであると関係ない。昨日と今日でかわっても関係ないわけだ。

普通ならこれで良いのだが、今やろうとしているのは録画サーバである。すなわち、海外のPCからこの録画サーバに電話をかけてアクセスしてやらないといけないのだ。
このとき、録画サーバは決まった電話番号を持っていないと、海外PCから電話をかけるときにどの電話番号にかければよいかわからなくなってしまい困るのだ。
録画サーバに電話するときは、いつでも、決まった代表番号60.100.10.12に電話して、オペレータに内線192.168.0.2に繋いでくださいと言えば必ず録画サーバに繋ぐようになっていないと困るわけだ。そうなるように、ブロードバンドルータや録画サーバを設定することが必要になるということだ。

専門用語でいうと、
決まった代表番号=固定グローバルIPアドレス
決まった内線番号=固定プライベートIPアドレス
これに対して、自動割り当て機能を使用する場合には、
動的グローバルIPアドレス、動的プライベートIPアドレスというような言い方をする(方言はいろいろあるが)。

電話がかかってくるのは、録画サーバだけだから、録画サーバの内線番号はいつも固定でないと困るが、他のパソコン(アドレスD)からは電話をかけることしかしないので、自分の内線番号が変わっても問題ない。ブロードバンドルータは、あるパソコンには常に固定の内線番号(固定プライベートIPアドレス)を割り当て、他のパソコンには動的に内線番号(動的プライベートIPアドレス)を割り振るということもできるので安心である。

さて、これで、IPアドレスの意味、グローバルIPアドレス、プライベートIPアドレス、固定IPアドレス、動的IPアドレス、自動割り振り機能(DHCP)などの概念が理解できたでしょうか。
次回は、実際のルータ設定画面を例にとり、これらをどのように設定していくかを解説していくことにしようなのだ。

続く。

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2005年3月30日 (水)

海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド3)

ポートフォワーディングの概念について今回は解説するのだ。
前回の記事の続きである。

これは録画サーバを設置する際に、それが民生機でもパソコンでも必要な設定作業なので、ある程度の原理は理解しておくべきであろう。

この設定は、たとえば以下のようなことをする時に必要になる。

海外パソコンから日本の録画サーバにアクセスして録画予約をする。

たとえば、この録画予約をする時に、録画サーバの録画予約メニューをWeb(InternetExplorer)で開くとする。普段誰かのホームページを閲覧するような感じでだ。
Internet explorerのアドレスバーに、いつもどおり、”http://”と入力するわけだ。下の図のような構成を想定している。

portfoward1

次に入力するのは、前回の記事で説明した日本の代表電話番号(図のAに割り振られたグローバルIPアドレス)である。ここでは話を簡単にするために、この代表電話番号は固定(自動取得ではない)アドレスとしよう。例えば、それを60.70.80.90としよう。すると、

"http://60.70.80.90"

となるわけだ。

これでEnterを押すと、Internet Explorerは代表番号である60.70.80.90に電話する(アクセスする)わけである。

海外パソコンから電話がかかってきたので、今度はオペレータ(ルータ)がその電話を取る。
けど、会社にはたくさん内線(パソコン)があります。オペレータはどの内線につなげばよいのでしょうか?

今のままではわかりません。

すると、相手(海外パソコン)が言いました。”録画予約をしたいのですが、適当な内線に回してもらえませんか?”と。よくある会話風景である。この相手(海外パソコン)は、代表番号を知っていても、内線番号は知らないのである。(現実社会では必ずしもこうではないが、ここでは内線番号は社外秘であると考えて欲しいのだ。)

するとオペレータは手際よく、該当する内線番号(録画サーバのプライベートIPアドレス:192.168.0.2)にこの電話をまわしてくれたのである。

この”手際よく該当する内線番号に回す”ということをルーターができるようにするための設定が、ポートフォワーディングなのである。

相手(海外パソコン)がオペレータに言った”録画予約をしたい”という目的をインターネットの世界では、ポート番号という数字で表すのである。オペレータは、ポート番号と内線番号の対応表を持っているのだ。
この対応表を使ってすぐに”録画予約”だったら、この内線(録画サーバのIPアドレス)とわかるので、そこに電話を回す(要求を取り次ぐ)のである。このポート番号と内線番号の対応表をルータに教えてやることこそが、ポートフォワーディングを設定するという事に他ならないわけである。

実際には、”録画予約したい”というようなこと細かい単位でポート番号が決まっているわけではない。

ポート番号=80:Webページにアクセスしたい(Webサーバにアクセスしたい)
ポート番号=21:FTPでファイル転送を開始したい(FTPサーバにアクセスしたい)
ポート番号=25:メールを送りたい(メール送信サーバにアクセスしたい)

という感じで、みんなが良く使う作業に対しては、暗黙的に対応するポート番号が決まっているわけである。

今回の例の場合は、海外パソコンは、代表番号に電話したあとに、”録画予約をしたい(Webサーバにアクセスしたい)”というかわりに、ポート80番でお願いします、と言ったわけである。

ルータには、ポートフォワーディング設定により、下記のような対応テーブルがすでに用意されている。

ポート80番:録画サーバの内線192.168.0.2に回す

だから、ルータは簡単にこの要求を192.168.0.2のプライベートIPアドレスを持つ録画サーバに送ることができるのである。

ここまでを整理すると下の図のようになる。

portfoward2

同様にもし、海外パソコンに録画サーバからFTPでファイルをダウンロードしたいのならば、
ポート21番(FTP):録画サーバの内線192,168.0.2に回す
という設定もしておかなければならないわけである。

もし、この対応が見当たらない場合、ルータは内線に回すことができないので、お取次ぎできませんと冷たく電話を切ってしまうのである。録画サーバにアクセスするのに必要なポート番号をすべて把握し、それらすべてが録画サーバの内線に取り次ぎされるようにルータのポートフォワーディング設定をする必要があるということである。

ルータの初期設定では、このような対応表は持っていない。基本的には、取り次がないのである。
イタ電が多いからだ。これをポートを閉じた状態と言う。セキュリティのために初期状態ではポートは閉じておくのである。
そして対応表を設定して、取次ぎ可能にした状態を、そのポートを開けるというので、覚えておいて欲しい。
先ほどの例では、ポート80番を開けたのである。

これは、あくまでも電話がかかってくるような録画サーバの場合に必要な特殊な設定であり、普通にルータに接続されているパソコンから普通にホームページを閲覧する(電話をかける方)場合には、このようなポートを開ける(ポートフォワーディングを設定する)作業は一切不要なので注意して欲しい。
ポートを開けるということは、外部からのいたずら電話も取り次がれるということであるので、危険度が増すのである。十分注意して作業をしたもらいたいのだ。

さて、では一体どのポートを開けてやれば良いのか?それは構築する録画システムによって違うのだ。
あるシステムはファイル転送にFTPを使う。その場合はポート20番を開ける必要があるだろうし、またあるシステムでは、特別にポート番号1000番を開ける必要があるかもしれない。それは、それぞれの録画システムによって決められているので、指示に従って、ルータにポートフォワーディングの設定をしてやれば良いのである。

例えば録画ネットの売り切りサーバの場合、ポート80番を開けて録画サーバにフォワードしてくださいという指示がある。
この場合には、ルータのポートフォワーディングの設定で、
ポート80番-->録画ネット機のプライベートIPアドレス
という設定をしてやることになる。

この時、TCPのポート80番とか、UDPのポート80番とか指示されるのが普通である。
このTCPとかUDPとかについての説明は難しくなるのでやめよう。ルータの設定にも同じようにTCPとかUDPとかを指定することができるので、指示されたようにTCP・UDPを選んで設定してやれば良いとだけここでは書いておこう。

さて、これで録画サーバを設置するときに、なぜポートフォワーディングが必要なのか、どういう内容を設定するのかの概要をご理解頂けたであろうか。

次回こそ、実際のルーター設定画面を参照しながら、具体的な設定方法・内容についての解説を書くことにするのだ。


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2005年4月 1日 (金)

録画サーバのリスク

録画サーバ設置に関する情報を更新しているわけだが、基本的には録画サーバあるといいですよ~、是非みなさんも設置してください!という趣旨なのだ。

しかし、無責任にプラス面だけを強調して煽るようなことではいけない。

本来であれば、まず最初にちゃんと記述すべきであったが、今気がついたのだ。お許し願いたい。

録画サーバを実家なりに設置する場合に、想定し得るリスクをちゃんと明記しておくべきであったのだ。でないと、この記事を読んで録画サーバ設置に踏み切ったのに、うまかくいかなかった場合、やはり自然とその怒りはこのblogに向けられることだろう。人に恨まれるのは悲しい。
そこで、ドイツ駐在が思いつく限りの、録画サーバ設置により発生しうる不幸な出来事を列挙することにしよう。これで、むしろ録画サーバがネガティブにとらえられるのは本意ではいないが、誰かに恨まれることより最悪なことはない。

なにをするにしても、このリスクをある程度は想定した上で、録画サーバ導入に踏み切るかどうかを皆様個々人にご判断いただきたいということである。
その一方で、リスクをなにもとらなければ、道をあることもできない。普通に歩いていても車が突っ込んでくるリスクはゼロではないからだ。最悪をすべて想定したら、生きていくことさえできない。この先リスクだらけで生きていけないから自殺するというのは、またこれまたおかしな話である。リスクの程度をどれだけ踏み、かかる投資額とも比較し、すべてを納得できたときに、録画サーバ設置に踏み切ればよいとドイツ駐在は思うのである。

海外在住者が実家などに録画サーバを設置した際に、考えられ得るリスク:

・24時間運転などの場合、録画サーバの発火による全焼。そもそもパソコンなどに使用されている電源はコストカットしたものも多い。寿命もあるコンポーネントである。5年間とか連続で稼動させれば、当然故障、最悪は発火などの可能性は否定できない。その最悪ケースを想定して、設置場所や環境などを検討すべきだろう。カーテンなどのすぐ側への設置は避けるなど。

・自作PCで録画サーバをくみ上げる場合、ハードウェアやソフトウェアの組あわせなどにより、本来動くはずのものがまったく動かない場合がある。この解決は、ハードを買い換えるなどの再投資が必要になる場合も多い。せっかく構築した録画サーバなのに、結果としてまったく動かないただの鉄くずになる可能性もゼロではない。

・ネットワークが命の録画サーバである。ネットワークが安定しているかどうかは、ある程度の実績を積まないとわからないものである。なんらかの理由で、特に日本側のネットワークが安定しない(すぐ切断される)、速度が出ないなどの症状が使用中にだんだん表面化してくることもあるだろう。そうなったら、問題を解決するまでは使い物にならない可能性もゼロではない。

・電源のみならず、パソコンの部品は壊れるものである。壊れて当たり前と思った方がよい。近くにいれば、すぐに交換できても、海外にいてはどうしようもない。そうなったら、誰かに頼むか、日本に帰って部品交換するしか復旧の方法はない。その間は、録画サーバはまたただの鉄くずに成り下がるのである。パソコンは壊れる。間違いないのである。

・騒音は必ずある。騒音により、家人が知らない間に神経的な障害をきたしてしまうかもしれない。そのようなリスクが最小限になるような設置環境を考えるべきであろう。

・発熱もある。夏の暑い日に騒音を立てながら熱を発生するのがパソコンである。家人の日常の生活環境を著しく破壊する可能性も否定できない。設置場所はやはり重要である。

・電気代がかさんで家人から文句をいわれないとも限らない。

・ブレーカが落ちやすくなったと家人から文句を言われるかもしれない。

・スケジュール運転させても、深夜番組を録画することもあるだろう。静かな深夜にいきなりパソコンが動き出した時の驚きは格別である。昔は、冷蔵庫がこうやって夜中に突然うなりだしたものである。家人の安眠を妨げる要因となるかもしれない。これも設置場所の問題である。

・サーバを外部に公開する以上は、のっとられて悪用される可能性もある。最低限のセキュリティには配慮するのが義務である(パソコンベース録画サーバの場合)。最悪は、金銭的な被害(勝手に通販で注文されちゃうとか)に至ったり、第3者への誹謗中傷などのを投稿をされまくることもあるだろう。その被害に対して訴訟をおこされるかもしれない。この場合、管理責任が0とは言えない。個人情報をサーバ上に残さない、ウィルス感染を起こすようなアプリは起動させない、使わないポートはすべて閉じるなど、セキュリティに関する配慮は必須である。

・家人がたまたま転んで、その先にたまたま録画サーバがあり、たまたま家人の頭と録画サーバの角がぶつかり大怪我になるかもしれない。

・テレビ番組の見すぎで下手な日本在住者より日本の芸能界に詳しくなってしまう恥ずかしい人生をおくらなければならないかもしれない(俺のことか)。

・日本のテレビがあまりに面白く、海外に住んでまで引きこもりになってしまうかもしれない。

・アニメの見すぎで、子供の成績がみるみる下がってしまうかもしれない。

あまりに暗い記事なので、最後の3つはちょっとおふざけしてみましたが、他は真面目な話です。

もうドイツ駐在には考えつかないのだ。
おもしろリスクも含めて、募集中です。

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海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド4)

いよいよルータの設定についてなのだ。

これまでのガイドの内容を基本に、実際にルータの設定をしてみよう。

忘れてしまった人は以下のリンクで復習しよう!

海外で日本のテレビを視聴する方法(初心者ガイド)
海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド1)
海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド2)
海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド3)

まず、今回のガイドの前提となる、録画サーバ構成図はこうなります。(クリックで拡大します)

routerconfig


この構成を動かすためのルーター設定をどうするのかです。
バッファローのWZR-RS-G54HPを使用して実際のルータ設定画面を見ながら解説しましょう。
設定方法ガイダンスは、基本的に図内に記入してあります。

1.ルータのLAN側プライベートアドレスの設定とDHCPの設定

router1

2.LAN側各種ネットワーク設定


router2

3.インターネット側(WAN側)IPアドレス(代表番号)の設定

router3


4.WAN側各種ネットワーク設定

router4


5.DDNS設定

router5

6.ポートフォワーディング設定

router6


7.ポートフォワーディング設定追加

router7

上記に加えて、通常のPPPoE設定(プロバイダから指定されたID,パスワードの設定)が必要ですが、これは録画サーバに特有なものではないので、プロバイダーから与えられた情報を正確にルータに設定してください。これは難しいものではありません。

以上の設定で、基本的には、録画サーバ向けのルータ設定は完了しました。録画サーバ固有の部分は、ポートフォワーディングとDDNSぐらいでしょ?

ちなみに、今回は録画サーバのプライベートIPアドレスは固定(192.168.0.100)にしましたが、特に事情がなければ、固定にした方が良いでしょう。動的(自動割り当て)IPアドレスにすると、ポートフォワーディングの設定がルータによっては不可能または複雑になる可能性があります。録画サーバ環境の構成はなるべくシンプルにしましょう。
このルータのポートフォワーディング設定で、ポート80番を録画サーバ(192.168.0.100)にフォワードするように設定したわけです。この192.168.0.100は固定のプライベートIPアドレス(内線番号)です。録画サーバ自身の設定で、自分のIPアドレスがこのルータの設定と同じく192.168.0.100であるよう、録画サーバ自身の設定も必要です。そうでないと、もちろんポートフォワーディングがうまく動かないことになります。

逆の場合もあって、売り切りサーバの場合、このサーバにはすでに自分のIPアドレスが、192.168.0.100であるように設定済みですから、それにあわせてルータの設定をして下さいと指示されるかもしれません。そうであれば、そのIPアドレスが録画サーバで使用しても問題ないように、DHCPで動的に割り当てるIPアドレスと重複しないようDHCPの設定を変更したり(最初の設定画面)、192.168.0.100がすでに他の装置で使用済みであれば、その装置のIPアドレスを変更してやるなどの作業が必要になります。もちろん192.168.0.100へのポートフォワーディング設定も必要です。

この作業をするにあたり、大事なのは、まずゆっくり最初の構成図のようなものを自分で書いてみましょう。自分がどういう環境を構築したいのか、それぞれの地点にどのようなIPアドレスを割り当てたいのか。どのようなポートをフォワードする必要があるのかなどです。これは海外に帰ってきてからも使いますので保存版になるでしょう。特に、録画サーバの他に複数のパソコンをルータに接続しているような場合は、IPアドレスの重複などの問題を避けるためにも、一度、全部の機器の設定を調査して、構成図をつくって、どのようなアドレス構成にするべきかを、ゆっくりと考えてから作業しましょう。全体像を理解せずに、あわててネットワーク設定を行うことは、泥沼にはまる可能性があります。


ざっと書きましたが、なにか不明点があれば、分室の掲示板にて質問ください。

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2005年4月 7日 (木)

海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド5) 導入手順フロー

これまでの、初中級者ガイド1-4で、録画サーバ設置に特有なネットワーク関連設定の概念と実践について記述してきた。このあたりの概念や専門用語は、次のステップに進むにあたり必須となるので、まず最初に整理したのである。

しかし、つぶつぶはわかったけど、じゃ実際に録画サーバってどうやって導入するの?と不安に思う方も多いであろう。

今後は、これまでの知識をベースに、録画サーバを導入するための、全体像がイメージできるよう、ステップバイステップでの導入手順についてのガイドを連載することにしよう。

第1回目の今回は、全体の導入イメージ把握のためのおおまかな作業手順全体をまとめる。

1.自分が何をしたいのかを決める

各国でのインターネット環境や、録画番組の視聴スタイル(ライブでみたいか、ストリーミングでみたいか、録画ファイル転送後でよいのか、家族でみるのか、パソコンでみるのかなど)を明確化して、目的を決めよう。
全部の要求を満たせる可能性は低いだろう。最も何が重要なのかについて優先順位をつけよう。たとえば、野球中継をライブで見るのが最重要なのだ!とか。

2.海外インターネット環境のチェック

これまでの記事でも述べたように、インターネットの速度と安定性が録画サーバの命である。現在お住まいの国で、または現在保有している海外のインターネットが、1で決めた目的を実現するのに十分であるかを検証しよう。速度の確認と安定性の確認である。速度が遅いのに、ストリーミングで視聴したいといのは、ないものねだりである。速度が遅いのであれば、ファイル転送を基本にして、あわよくばストリーミングでも、という優先順位に妥協すべきである。安全第一である。

3.日本のインターネット環境のチェックと選択

一般的に日本のインターネットは早いので、こちらがネックになるというケースは少ないであろう。ただし、すでに昔の遅いインターネットを実家に保有しており、それをそのまま使うような場合には、2と同様のチェックが必要である。
できれば、これを機会により早いインターネットに変更されることをお勧めしたい。新たに日本にインターネットを敷設する場合には、海外のインターネット速度との兼ね合いや、固定IPにするかなどの検討も必要だが、それは以前のガイドに書いたので参照されたい。

4.録画サーバの選択

1で考え、2,3で優先順位を調整した目的にあわせて、もっとも好ましい録画サーバを選択しよう。これも、すべての要求を満足できるものはないだろう。ここでも優先順位の妥協をしなければならないであろう。このblogの機器レビューなどを参考にして頂いて、録画サーバの選択をして下さい。実際には、言うほど簡単ではなく、目的、インターネット条件、コスト、設置環境、自身のスキルなど、判断のパラメータは数多いと思うのですが、ある程度の判断指針は、これまでのblog記事の中でドイツ駐在なりのものを示してきたつもりである。
マニア的には、一番楽しい段階である。
ここで、ハウジングサービスを選択された方は、以下の作業のほとんどを省略できます。

5.ネットワーク構成図作成

選択した録画サーバのスペックを詳細に調べましょう。そして、構築する録画サーバシステムのネットワーク構成図をつくりましょう。各装置(日本および海外)のIPアドレスをどう割り振るか、ポートフォワーディングはなにが必要か、などです。その上で、再度、目指すシステムがちゃんと動くものに仕上がるかどうかを確認しましょう。ネットワーク構成図のサンプルも以前のガイドで登場しました。

6.事前動作確認

特に自前パソコンを録画サーバとする場合は、海外の環境で同等のシステムを組み、実際にソフトのインストールや動作確認をできるだけしておきましょう。ホームLAN内に2台のパソコンを接続して事前確認するだけでも随分リスクは低減されます。海外のパソコンを使って、ポートフォワーディングの設定練習も、VPN設定練習も、リモートデスクトップ設定練習もできるはずです。さらに設定後に、実際にインターネット経由でアクセスできるかについても、たとえば会社からアクセスしてみたり、インターネットカフェを使ってみたりして事前動作確認ができればベターです。
これで、ほぼ計画したシステムがちゃんと動作できるか、設置できるかの確信が得られるはずです。

7.機器の手配

必要な機材を洗い出し、発注しましょう。どきどきものです。テレビのアンテナ、ブースターなどの機器を忘れずに。日本の小売でも購入可能ですが。

8.テスト計画と準備

日本で必要な設定をしたあと、どうやって動作確認をするのかを事前に考えましょう。
日本から海外のパソコンにリモートデスクトップ接続して動作確認するのであれば、日本に行く前に海外パソコン上でそれを可能にする設定が必要です。日本にいる間にどのようなテストが必要かどうかを事前に洗い出しましょう。現地ではあわてるので、確認漏れをなくすためです。

9.ソフトの準備

録画サーバにインストールするソフトは(たとえば、リモートデスクトップのソフトとか、FTPのソフトとか、エンコードソフトとか)は、事前に海外でダウンロードしておき、CDやDVDに焼いて持って行きましょう。日本で探したりダウンロードする時間がもったいないです。
作成したネットワーク構成図や、日本のインターネットのID情報なども忘れないようにしましょう。

10.日本行きのチケットを入手しましょう。

11.休暇の申請をしましょう

12.日本に行きましょう。

13.基本設定

録画サーバとブロードバンドルータなどを接続しましょう。まずは、普通に録画サーバからWebページアクセスできるところまで設定してしまいましょう。IPアドレスの設定などは、作成した構成図どおり間違いなく。まずは、ここまでがうまく動くかを確認しましょう。
一歩ずつ設定と動作確認をしていくことが、トラブル発生時の最短解決のためのポイントです。

14.録画設定

録画できるように、キャプチャカードや必要なソフトをインストールしましょう。その前にOSのアップデートなどもちゃんと実施しておきましょう。TVアンテナの接続などもやりましょう。
ここで、まずはちゃんと録画できて録画ファイルが保存されることを確認しましょう。
録画予約などもちゃんとできるでしょうか?録画設定(ビットレートなど)も予定したていたものにあわせて、ファイルサイズなども確認しましょう。

15.その他のソフト設定

その他のソフト(時刻あわせや、リモートデスクトップ、ファイル転送ソフトなど)をインストールしましょう。

16.テスト1

準備ができたら、まずはホームLAN内での動作確認をしましょう。録画サーバと同じLANにもう一台別のパソコンを接続し、そこから、録画したファイルの転送や、録画予約、ストリーミングなど、予定していた機能がすべて動作するかを確認しましょう。ここで動かなければ、海外のパソコンからは絶対に動きません。このような別のパソコンが用意できない場合はスキップしましょう。

17.ポートフォワーディングなどの設定

インターネットからアクセスするための設定をしましょう。DDNS設定、ポートフォワーディング設定、VPN設定などです。

18.テスト2

いよいよ本番テストです。海外のパソコンにリモートデスクトップ接続して、そこから設置した録画サーバへのアクセステストをしてもよいし、休憩がてらネットカフェや駅のフリースポットから、録画サーバへアクセスしてもよいし。必要な機能がすべてインターネット経由で動くことを確認しましょう。
緊張の瞬間です。
また、録画したファイルが、海外で使用する予定のメディアプレイヤーなどでちゃんと再生できることを確認しましょう(音ずれの確認には2時間連続番組を最後まで見て確認しましょう)

19.完了

おめでとうございます!無事設置できました!
現調時にいろいろパスワードなどを設定したと思いますので、忘れずに書き留めて海外に持ってかえりましょう。残った時間は、できるだけ録画サーバを動かし続け、安定性の確認をしましょう。

20.帰国

さあ、しゃぶしゃぶか豚骨ラーメンくって、海外に戻りましょう。

21.本番運用

日本でテストはしましたが、どきどきです。録画サーバにアクセスできましたか?
できない場合は、10に戻る。

と、こんな感じです。
もちろん選択した録画サーバによっては、多くの手順を省けるでしょう。

今後は、このフローに沿って、より具体的に設定方法や、ソフト設定の方法についてガイドしていくことにしましょう。長丁場です。

#過去記事の参照は左バーの専用分室からのアクセスが便利です。

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2005年4月 9日 (土)

海外で日本のテレビを視聴する方法(初心者ガイド2)録画形式

もうすでに、MPEG-2だとか、ビットレートだとかの用語を盛りだくさん使って来た当blogであるが、いまさらながら、その概念についてガイドするのである。概念だけなのだ。
難しいこと言ったらきりないし、まずもってドイツ駐在が難しいことは知らないのである。

テレビの映像というのは、昔よくノートの隅に作ったぱらぱら漫画の原理と同じです。少しずつ位置の違う絵が連続で目に映ると、それが動いているように見える、残像現象の応用です。
テレビは、1秒間に30枚のぱらぱらがあります。録画サーバでの録画とは、この30枚のぱらぱら漫画を1枚ずつ、デジタルデータで記録していくことに他なりません。

しかし、もし、その1枚1枚を完全な形で忠実にデジタル化していくと、ものすごいデータ量になってしまいます。そこで先人は、もっと効率良く、このぱらぱら30枚をデジタル化する方法はないかと考えました。たとえば、パソコン上のファイルをzipで圧縮すると、ファイルサイズをすごく小さくできるようにです。

このように30枚のぱらぱらをできるだけ少ないデータ量で効率良く記録してやるやり方が、MPEG-2,MPEG-4, DivXなどといういわゆる録画形式なのです。効率化(圧縮)の方法がいろいろあって、そのやり方によって、MPEG-2、MPEG-4などと名前を代えて区別して呼んでいます。

MPEG-xでの圧縮の原理ですが、最初に述べたように、ぱらぱら漫画の一枚一枚の違いは、微妙な位置の違いだったりするので、とても似ているのです。ぱっと見では区別がつかないぐらいかもしれません(動きのゆっくりしたものは、とても似たものになるのは感覚的にわかりますよね)。

だったら、1枚1枚をありのままにすべて記録(デジタル化)するのではなく、今の1枚と次の1枚の違う部分に関する情報だけを記録しておけばいいんじゃない?と考えたわけです。

そして、それを再生するときに、今の1枚に対して、記録しておいた”違う部分情報”を使うことで、次の1枚を作りだすようにすれば良いわけです。整理すると、

録画:基準の1枚目の情報(A)+2枚目と1枚目の差分情報(B)+2枚目と3枚目の差分情報(C)......
再生:基準の1枚目再生-->1枚目(A)+(B)で2枚目を作り出し再生-->2枚目+(C)で3枚目を作り出し再生.....

ということを繰り返すわけです。
この差分情報(B)や(C)として、どういう情報をもたせるかなどの違いによって、MPEG-2だとかMPEG-4だとか区別されているわけです。

さて、少し専門用語との対応をとっておきましょう。
フレーム=ぱらぽらの1枚1枚のこと
フレームレート=1秒間に何枚ぱらぱらするか。1秒間に表示するフレーム数。テレビなら(約)30枚。単位はfps.

という言葉を使います。

話を戻しましょう。上記のように、録画のときも、再生のときも、決められた仕組みで差分情報を作ったり(録画)、差分情報から次の画面を生成したり(再生)、一生懸命頑張っています。このような作業のことを、録画の時の作業をエンコード、再生のときの作業をデコードといいます。
作業する人(ソフトウェアだったりハードウェアだったりしますが)の名前を、それぞれ、エンコーダーデコーダーと呼びます。特にソフトを使っている場合には、エンコーダー、デコーダーの機能をもったソフトパッケージを総称してコーデック(codec)と呼んでいます。
ダウンロードした動画ファイルをMSメディアプレイヤーで再生しようとしたら、コーデックがないので再生できませんとエラーになることがあります。これは、上記の再生時の作業(デコード)をする人(デコーダー)であるコーデックが組み込まれていないので、再生したくても、
そりゃできないわけです。録画したとき(エンコード)に使ったエンコーダーに対応するデコーダーをパソコンにインストールしておかないといけないわけです。

さて、1秒間に30枚のフレームの情報を、そのような差分情報などの仕組みを使って、より
少ないデータ量で記録することがわかりました。この時、あらかじめ、この30枚のフレーム
を、そのような仕組みで記録するために、使える情報量を決めておくことができます。たとえば、30枚のフレームをとにかく1メガビットに収まるように記録しなさいとか、いやいやそんなのは多すぎるから200Kビットに収まるようにしなさいとか。

コーデックは、そう指定されたら、指定された情報量を使ってなんとか30枚のフレーム情報を記録しようと頑張ってくれるわけです。小さい情報量しか駄目と言われたら、そんなに細かい差分情報を記録することは無理です。逆に、情報量に余裕があれば、より細かく差分情報を記録できます。
すなわち、使える情報量が大きいほど、美しく記録(録画)でき、少なければ、おおざっぱ(汚く)にしか録画できないことになります。

フレーム30枚を記録するための情報量が大きければ、もちろん最終的な録画ファイルのサイズも大きくなります。情報量が小さければファイルサイズは小さくできます。
整理すると、

情報量が大きい:綺麗に録画できるがファイルサイズは大きくなる
情報量が小さい:画像は汚いけど、ファイルサイズは小さくできる
ということになります。

ここでまた専門用語コーナーです。
この情報量のことをビットレートと言います。1秒間(上記の場合はフレーム30枚)の動画の情報を記録するために使えるビット数(情報量)。ビットレート300Kbpsといったら、1秒間の動画の情報を300キロビット使って記録するという意味です

上記のように、基本的には、同じビットレートで録画すれば、30分の番組の録画ファイルのサイズはMPEG-2方式でもMPEG-4方式でも同じになります。とにかく1秒間に同じだけの
情報量(ビット数)を記録するのですから。ところが、その同じ情報量をたくみに有効利用すると、見た目には綺麗な画像を表示できるかもしれません。差分情報をどうやって作成するかの仕組みの違いがMPEG-2とMPEG-4の違いでした。たとえば、MPEG-4の方がかしこくて、よりうまいこと差分情報をつくりだせるのなら、再生した画像は、同じビットレートでも、
MPEG-4の方が綺麗に見える(見せる)かもしれないわけです。

一般には、低いビットレート(200Kbpsとか)での録画では、MPEG-4の方が、MPEG-2よりも
綺麗に録画できると言われています。

海外在住者は、ファイルサイズを小さくしたいですね。ということは、ビットレートを低くしたいわけです。低いビットレートでは、前述のようにMPEG-4の方が綺麗に見えるから、じゃ、MPEG-4で録画した方がいいじゃない!ってことになるわけです。

ファイルサイズをなるべく小さくしながらも、なるべく綺麗に再生したいという、たとえば、携帯ビデオプレイヤーとか、携帯電話での動画再生とかは、この特性によりMPEG-4系がよく使われているわけです。
それに対して、ファイルサイズが8Gバイトのように巨大になってもかまわないから、とにかく綺麗に録画したいようなDVD映画の場合には、MPEG-2が利用されているわけです。
仕組みの違いによって、MPEG-2の方が高ビットレートでは、効率良く綺麗な画像を記録できる特性があるのです。

まあ、一長一短ということであり、使用目的にあわせたコーデック(録画形式)を利用すれば良いということですね。

MPEG-4の中にはいろいろ亜流がありまして、すこしづつ圧縮の仕組みが異なります。
それぞれの仕組みをDivXと名づけたり、WMVと名づけたり、Xvidと名づけたりしているわけです。

最後に、では、海外在住者の録画サーバとしては、どのような圧縮の仕組み(録画形式、コーデック)を選択すべきか、ということで言えば、それは使用するインターネット速度に依存します。

もっのすごくインターネットが遅ければ、ファイルサイズは相当小さいものにしたくなります。そうしたらやはりMPEG-4系を選択するのが妥当です。
インターネットがそれなりに早くて、ちょっとぐらいファイルサイズが大きくなっても困らないよという人は、MPEG-4でもMPEG-2でも選択できます。MPEG-2の方が製品の種類が多いので、録画サーバの選択肢が広がるという利点がMPEG-2にはあります。
また、MPEG-2は亜流がないので、そのままDVDプレイヤーで再生できたり、ほとんどのネットワークメディアプレイヤーで再生できるという互換性の高さが利点です。
MPEG-4では、あるプレイヤーはDivXしか再生できないし、あるプレイヤーはWMVしか再生できないなど、使える製品が限られてしまうというデメリットがあります。

この長所と短所を理解して、自分の環境にもっともふさわしい録画形式を選択するのが、録画サーバ構築のまず第1歩になると言えるでしょう。

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2005年4月10日 (日)

海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド6)インターネット環境把握

前回の全体作業フローでのStep 1-3をもう少し詳細に解説していこう。

録画サーバ環境の計画を立てるにあたり、一番根本になるのは、どのくらい速くて安定したインターネット環境を準備できるかどうかである。
それをパラメータにして、ドイツ駐在があくまでも主観的に、推奨する録画サーバ環境を考えていくのである。

1.常時接続のインターネット環境がない場合

お住まいの地域によっては、まだダイアルアップでかつ、接続時間分の料金を徴収されるようなインターネット接続環境しか存在しない場合もあるでしょう。
残念ですが、録画サーバ構築は諦めた方が安全です。低速で従量課金では、相当なコストがかかります。お金はいくらかかってもかまわない、録画も週に1、2本だし、たまにしか見ない、という方は、お勧めはしませんが、2に進んでください。

2.可能と思われるインターネットの速度を把握しよう

もし今、すでにインターネットをお持ちなら、日本のどこかのサーバからファイルをダウンロードして実際の速度を測定してもよいし、このようなスピードテストのサイトを利用してもよいので、まずは、今使っている(海外側の)インターネットの速度(下り)が実際のところどのくらい出ているのかを把握しましょう。

まだ、インターネットを使っていないなら、お住まいの場所で、どのようなサービスがあるのかを確認しましょう。ADSLがあれば、1Mbpsサービスだとか2Mbpsサービスだとかの品目で提供されているはずです。また、実際に使っている人に聞いて、実際にどのくらいのスピードが出せるのかを聞いてみるのも良いでしょう。
録画サーバ環境では、とにかくできるだけ速いインターネットを使うにこしたことはありません。金額との兼ね合いもありますが、どのくらいの速度の環境が準備できそうかを把握してください。

あわせて、日本側(設置場所で使えるインターネット)の環境も確認しましょう。
初心者ガイド1にも書いたが、海外のインターネットがいくら速くても、日本側のインターネットの上り速度が遅くては意味がないというか、遅い方の速度が最終的なインターネットの実際の速度になります。

例えば、日本側の上り速度が200Kbps, 海外側の下り速度が500Kbpsならば、録画ファイルをダウンロードするときの実際の速度は、遅い方の200Kbpsになるわけだ。
このような場合、日本側のスピードを上げるようなサービス変更が可能かどうかも視野に入れて、最終的に保有できるインターネットの実効ダウンロード速度を把握する必要がある。


3.低速のインターネット環境の場合

ここで言う低速というのは、実効速度で768Kbpsより遅い、という定義にするのだ。
この場合は、基本的には、録画したファイルを一晩かけてダウンロードして視聴するというスタイルをメインにするべきである。ストリーミングでの視聴は、2次的なものと考え、できても非常に小さい画面で動きがカクカクしたものを、まあ内容がわかればいいや的な気持ちで見るぐらいに考えておくべきであろう。
また、なるべく小さな録画ファイルを生成できるような録画サーバシステムを選ぶべきである。MPEG-2で2Mbpsの録画しかできないという録画サーバは選ぶべきではないだろう。

以下のような計算で、おおよそのダウンロード時間がわかるので、目安にすべきである。

実効ダウンロード速度:500Kbps
1Mbpsで録画した場合の1時間番組のファイルサイズ:1 Mbps x 3600秒 /8(bit) = 450Mバイト
ダウンロード時間:450Mバイト x 8(bit) / 500Kbps / 60秒 = 120分

実際には、この時間より若干長めになるので、120~150分かかると考えれば良いであろう。
これで我慢できるかである。こんなに長い時間ダウンロードするのに耐えられないのであれば、もっと低いビットレート(たとえば500Kbpsとか)で録画できる録画サーバを選択することになる。もちろんその場合、画質は悪くなる。

4.中速のインターネット環境の場合

768Kbos以上3Mbpsまでの実効速度を中速と定義しよう。
ここになると、かなり理想的な環境を構築できる。2Mbps以下では、やはりダウンロード視聴を中心に考えた方が安全であるが、ストリーミングだってあまり高いビットレートで録画しなければ大丈夫である。2Mbps以上あれば、十分にストリーミング主体での視聴を考えることも可能だろう。
スムーズにストリーミング視聴するには、目安として、録画ビットレートの1.5~2倍の実効速度のインターネットが必要と考えれば良いであろう。ただし、安定してその速度が出せないと、ストリーミングが途中で止まったりするので、速度だけでなく安定性も重要なパラメータになる。

たとえば、ある時は3Mbpsの速度が出るのに、ある瞬間は1Mbpsに落ちてしまう。平均として2Mbpsの実効速度が出るインターネットのような場合、この1Mbpsの時はストリーミングが停止したり、紙芝居状態になってしまうこともあるわけで、実用的ではなくなってしまう。
ストリーミングを主体で考える場合、このような安定性も加味して、十分な速度が確保できるかの確認をすべきであろう。

5.高速インターネット環境の場合

3Mbps以上の環境があれば、なんの問題もないであろう。うらやましい限りである。


このように、まずは自分がどのくらいのインターネット環境(実効速度、安定性)を保有できるかを見極め、その上で可能な視聴スタイルを把握し、それが自分の必要としていないスタイルであれば、やはり録画サーバ構築は諦めるべきである。可能な視聴スタイルでの運用で構わないということであれば、次にそれにあわせた録画やストリーミング機能を実現できる録画サーバを選択するという次のステップに進むことになる。

次回は、インターネット環境毎の録画サーバ選びについてガイドすることにしよう。

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2005年4月12日 (火)

このblog終了!

苦労して記事を書いてきたこのblogであるが、もうその必要なし、閉鎖か!と思ったぐらい衝撃なニュースがこれ。

海外のTVをネット経由で視聴できる「MegaBox」

ま逆なのであった。

海外のテレビ放送を日本で見るための機器とサービスなのである。海外とか、テレビとかの単語が突然目にはいったので、ついに海外で日本のテレビを簡単に見れるサービスか!とおもい一瞬心臓が縮んだのである。

もしそうであれば、本来は喜ぶところであるが、ここまで録画サーバ記事に熱中していると、頼むからそんなサービスを商用化しないでくれと、もう滅茶苦茶な事を考えてしまうのである。一種のノイローゼである。

そんなことはどうでもいい。

このサービスは、海外在住者にとってなんの恩恵もないわけだが、一体どんな日本人がこれを利用しようという気になるのかも不思議である。メジャーなテレビ局がこのような配信に同意するとは思えないし、マイナーな海外の番組マニアという市場があるのだろうか?んで、その方たちは、中国語や韓国語やフランス語がべらべらであると。う~む。
むしろ、やっぱり日本在住の外国人が利用することをターゲットにしているのであろうか?そりゃそうだな。

まあよくわからないが、とにかく、このblogがまだ存続できることが判明して、ほっとしたドイツ駐在なのである。

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海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド7) 録画サーバ選択

初・中級者ガイド6で、保有できるインターネット環境のおおまかな把握はできたと思う。今回は、それをベースに、どのような録画サーバを選択するのかについて、初中級者の方向けの目安を示そうというものである。あくまで目安であるので、ここに示す選択肢がすべてという訳でもなく、最終判断は各個人のスキルとも照らしあせて行って頂きたいのである。

各録画サーバ機については、個々にレビュー記事が掲載されているので、詳細についてはそちらも参照して頂けると嬉しいのだ。分室のホームページに行くとレビュー機器リストがわかりやすいのだ。


1.低速のインターネット環境の場合

前回の記事で、この環境での視聴スタイルとして、
・ダウンロード後の視聴をメインに考え、ストリーミングは出来ればラッキー
・ストレスを最小限にするために、できるだけ録画ファイルサイズは小さくする
という推奨をした。
これに基づき、これを実現できる録画サーバの選択肢について考えよう。

選択肢1:パソコンベースの自作録画サーバ
スキルのある方が対象となるが、なんだかんだ言っても、小さくて画質の良いバランスのとれた録画環境を構築するにはパソコンベースの自作機の自由度にかなうものはない。細かいビットレートの調整もできるし、自分の環境にとって最も理想的なチューニングも可能である。

選択肢2:録画ネット、WatchJTVなどのパソコンベース売り切りサーバ
これらもMPEG-4系の録画が可能であり、かつ低ビットレートでの録画、こまかな録画設定が可能。一からのサーバ構築に自身のない方は、このような売り切りサーバを選択すべきであろう。

2.中高速のインターネット環境の場合

ここになると、選択肢はぐっと広がる。インターネットの制約よりも、望む視聴スタイルを実現できる録画サーバをどう選択するのかがポイントになる。

2-1: 超初心者向けの録画サーバ

設置にまったく自身のない方は、やはりハウジングサービスを選択されるのが安全である。
MyJapanTVハウジングサービス:ガリレオのハウジングサービス。高速インターネット向け。
まねきTVハウジングサービス:ロケーションフリーテレビのハウジング。ライブストリーミングが基本だが、HDDレコーダー設置で録画も可能。設置コストが高い。
・ロクラクハウジングサービス:提供地域がまだ限定的。ヨーロッパでは不可。簡単操作。

2-2:ハウジングでなくてもよいが簡単に設置できる方が良い
・録画ネット、WatchJTVなどのパソコンベース売り切りサーバ
・ガリレオ、ロケーションフリーテレビ(若干難易度は上がる)

2-3: 自力設置可能でライブ視聴(タイムシフト)必須の方
・ロケーションフリーテレビハウジングサービスおよび自力設置
WatchJTV売り切りサーバ
・ガリレオハウジングサービス(高速インターネット要)

2-4: インターネット速度が心細い、MPEG-2は嫌だ、転送総量規制がある
・録画ネット、WatchJTVなどのパソコンベース売り切りサーバ
・自作パソコン(Link de録、ELSA 1700TV, バッファローMV3DX/PCIなどのMPEG-4キャプチャー)

2-5: 録画ファイルをそのまますぐにネットワークメディアプレイヤーで見たい。
・MPEG-2で録画できるものはすべて
・録画ネット売り切りサーバ(DivX)
・Link de録(同社製LinkTheaterのみ.MPEG-2ならなんでもOK)
・自作パソコン(MPEG-2,DivX,WMVで録画可能なキャプチャ)
(注意)お持ちのメディアプレイヤーがサポートしている録画形式に依存

2-6: 静音・家電感覚のサーバにしたい(パソコンベースは嫌)
・Link de 録
・ガリレオ
・ロクラク

おおまかではあるが、各録画サーバの特徴をまとめると、以下のようになるのではないか。
comparison

以上は、あくまでも、ドイツ駐在の主観を交えた、推奨である。最終判断のためには、候補となった装置のスペックを詳細に吟味し、不満な点はないかを再度確認お願いしたい。
あくまでも、候補絞込みのための、ガイドラインと考えて頂きたいのである。

さて、次回は、導入に向けての具体的な準備作業に突入するのだ。

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パソコン録画サーバの導入Tips(1) リモートデスクトップ

このシリーズでは、パソコンベースで自力設置する場合に役立つ、各種ツール・ソフト類を紹介していこうと思うのである。

第1回目はリモートデスクトップである。

このソフトは、以下のような場合に便利である。

・海外パソコンから、日本の録画サーバの録画アプリを操作して録画予約や録画済みファイルの削除などの操作をリモートで行う。
・海外パソコンから、日本の録画サーバの再起動を行う
・その他、録画サーバのメンテナンス、設定変更を行う

キャプチャカードに付属する録画ソフトの中には、他のパソコンからリモートで録画設定するような機能を提供していないものもある。このような場合には、このリモートデスクトップを入れておけば、海外のパソコンから、あたかも日本の録画サーバ上で操作しているように、ほとんどの操作が可能になるのである。

注意:もし、第3者が、この機能を利用して録画サーバに侵入してきたら、なんでもできてしまう。パスワードでのプロテクトは当然として、簡単に破れないように、ランダム複雑なパスワードを設定したり、VPN上のアクセスのみでやるとか、セキュリティについては細心の注意を払うべきである。

リモートデスクトップは、録画サーバにリモートデスクトップサーバソフトをインストールし、海外パソコンには、リモートデスクトップビューワーをインストールする必要がある。
Windows XP Proであれば、標準のリモートデスクトップサーバ機能が装備されている。XP Pro以外でも、フリーのソフトがいろいろ出ている。

今回は、ドイツ駐在も使用しているフリーのrealVNC 日本語版を例に導入の手順を確認しよう。

ここからダウンロードできる。


1.録画サーバでの設定

普通にダウンロードして、解凍し、インストールを始めて欲しい。インストールの最後で以下の画面が表示されるので、両方にチェックを入れて(デフォルトだが)インストールを完了してください。VNCサーバは、システムサービスで自動起動にしておかないと、海外パソコンからログインできなくなってしまいます(ログイン画面ではまだVNCサーバが立ち上がっていないことになっちゃう)。

rdt1

するとすぐに下図のように、右下のアイコンスペースにVNCアイコン表示されるので、これを右クリックしましょう.

rdt2


オプションを選ぶと下のような画面が表示されます。認証タグでは、必ずVNC3.3形式の.......を選んで、下のようにパスワードを設定してください。接続要求時受け入れる.....はチェックをしてはいけませんね、当然です。

rdt3

次の接続タブでは、ポート番号が変更できます。特に設定変更する必要はありませんが、心配だったらデフォルト値から別の値に変えておくとより安心でしょう。VPNを使用しない場合は、ポートフォワーディング設定が必要ですので、このポート番号の設定は覚えておきましょう。

rdt4

デスクトップタブでは、最後のクライアントが切断時に”なにもしない”を選択するのが賢明です。ログオフしては、録画予約がちゃんと動かないでしょう。

rdt5

あとの設定は特に変更する必要もありませんが、お好みでいろいろ試してみてください。

これで録画サーバ側のリモートデスクトップサーバソフトのインストールと設定は完了です。
ただし、海外パソコンからアクセスするためには、先ほど設定したポートを録画サーバにフォワードするようルータの設定をする必要があります。


2.海外パソコン側の設定

1)専用のVNCビューワを使用する方法
2)Internet Exploreでアクセスする方法

の2つがあります。

1)専用のVNCビューワ
これもやはりダウンロードしたものを普通にインストールしますが、最後の”VNCサーバをシステムサービスに登録する”と、”VNCサーバをサービスモードで開始する”のチェックは両方ともはずして、サーバソフトが立ち上がらないようにしましょう。必要なのはビューワだけですから。

インストールが完了したら、スタートメニューから下記のように、VNCビューワの起動を選んでください。

rdt6

そうすると、下のようなWindowが表示されるので、録画サーバのIPアドレス(もちろんグローバルIPアドレス)と設定したポートを入力してOKをクリック。
すぐに、録画サーバと接続され、録画サーバのデスクトップ画面が海外パソコンの画面上に表示されるでしょう。

rdt7

2)IEを使う
この場合には、基本的には海外パソコン側でなにもソフトは必要ではありません。
録画サーバのVNCサーバソフトの設定で下記の画面のHTTPによるJavaビューワーで使うポートで設定したポートに向けて接続するだけです。

rdt4

IEのアドレスバーからHTTP://192.168.0.12:5800などと入力します。
ただし、このIEを使う場合は、なぜか日本語入力ができなかった。なにか設定があるかどうかは不明。また、レスポンスも遅く、常用する海外パソコンからは、上記の専用ビューワを使用されることをお勧めします。

参考ページ:
Real VNCのインストール
Real VNCオフィシャル
無料リモートコントロールソフト(RealVNC やUltr@VNC)で快適パソコンライフ

今後のパソコン録画サーバの導入Tipsシリーズ連載予定としては、ftpサーバの設定、webサーバと関連cgiの導入によるファイルダウンロードの仕組み構築などについて記事を書いて行こうと思います。

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2005年4月16日 (土)

パソコン録画サーバの導入Tips(2) FTP

第2回は、FTPの導入についてである。

録画サーバで録画済みのファイルをどのように海外パソコンに転送してくるかである。
いろいろな方法があるが、今回は、一番簡単と思われるFTPサーバの導入について実例を示しながら解説していこう。

まず、録画サーバ側には、FTPサーバソフトの導入が必要になる。いろいろなフリーのソフトが存在するので、検索して頂きたい。ここでは、Nekosogi ftpdというフリーソフトを使ってみよう。
サポートホームページはここ。ダウンロードもここから可能。

ダウンロードしたら解凍して、どこか適当な場所に保存しよう。
nekosogiftpd.exeを実効しよう。
こんな画面が表示されるであろう。

ftp1


まずは、FTPで録画ファイルのダウンロードを許可するユーザ名とパスワードを設定しよう。
設定ーユーザリストー追加で、下記のような表示になる。
ユーザ名にかならず自分の考えた名前を設定しよう。そのパスワードも複雑なものを設定しよう。
パスワードを要求するにかならずチェック。ユーザ別ホームディレクトリには、録画ファイルが保存されるディレクトリ
を設定しよう。

ftp2


ディレクトリ操作タブに移ろう。
追加ボタンで先ほどと同じ録画ファイルが格納されるディレクトリを追加し、許可する動作を必要なものだけにチェックを入れよう。

ftp3

あとの設定は特に必須のものはないが、お好みに応じて設定して頂きたい。

次に設定ーシステムを開こう。
システムタブでは、起動時にサーバ開始、最小化で起動にチェックを入れておくと良いでしょう。
あとは特に設定は不要ですが、お好みに応じて、セキュリティ強化のための設定などを工夫しましょう。

ftp4

上の図で指定した、ポート(デフォルトでは21)を録画サーバにフォワーディングする必要があります。
パッシブモードでの使用は、このあたりを複雑にしますので、使用する必要はないでしょう。(ftpクライアント
で接続時にPASVモードを使うかどうかの設定などがあるので、それを使わないようにする)

以上の設定をして、ソフトを再起動してみましょう。プログラム下部のメッセージ欄に”FTPサービスへの接続を完了しました。”と出ていることを確認しましょう。これでいつでも海外パソコンからのFTPアクセスを受けることができるはずです。

一方で海外パソコンには、FTPクライアントソフトを入れておくと便利でしょう。
接続先には、日本のグローバルIPアドレスまたは、DDNSで登録したホスト名を入力し、また上記で設定したログイン名やパスワードを正しく入力すれば、簡単に接続できるはずです。
山のようにFTPクライアントソフトはいろいろな種類のものがあるので、自分に使いやすいものを選択してください。
以下に代表的なクライアントソフトへのリンクを示します。

FFFTP
RootFTP
Irvine

できれば一度手元の2台のパソコンにサーバソフトとクライアントソフトをインストールして、ちゃんとFTPでファイル転送ができるかどうかを確認しておいてください。

この他にも、録画サーバにHTTPサーバを入れることでHTTP転送する方法などがありますが、これについてもまた後日、記事にしたいと思います。


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2005年4月20日 (水)

海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド8) 出発前準備

甘い!!

と、いきなり過激な言葉で始まった第7回なのだ。

日本に帰る前に(帰らなければいけない場合)、なにも準備せずにいきあたりばったりで設置しようというのは初中級者道に反するのである。

ここは慎重を期して、海外にいる間にできるだけの準備をしておきましょう。

1.録画サーバ仕様の確認

すでに、前回の録画サーバ選択時に調査されていると思うが、念のために確認しよう。
録画サーバにするには、海外のパソコンから基本的には以下の操作ができる必要がある。
・録画予約
・録画済ファイルのダウンロード
・録画済みファイルのストリーミング視聴(オプション)
・録画済みファイルの削除
・設定変更などのメンテ
これを、どうやってやるのかを再確認し、あわせてどのポートにアクセスする必要があるのかを書きとめよう。

2.ネットワーク構成図の作成

日本側でどういうネットワーク構成にするのかを図にしよう。必要な情報は、
・各装置のIPアドレス
・ポートフォワーディング情報(上記の使用するポート)

ネットワーク構成図サンプルは、ここを参照下さい


3.ソフトの準備と動作確認

特にパソコンベースの録画サーバを設置する場合には、関連ソフトが必要なので事前に準備して、できれば、実際にインストールして動作確認までとっておきましょう。代表的なものとしては、
・リモートデスクトップ(サーバソフト、クライアントソフト)
・FTPソフト(サーバソフト、クライアントソフト)
・HTTPサーバソフト
・DDNSソフト
・時刻あわせソフト
・コーデック
・VPNソフト(SoftEtherなど)

DDNSなどは、特にフリーのものを使う場合には、アカウントなどもとり、海外パソコンで実際に運用してみて、動作確認や安定性確認をしておきましょう。
できれば、リモートデスクトップなどもインストールしておき(日本からアクセスしてテストに使う場合もあるだろうし)、DDNSとあわせて、外部からちゃんとアクセスできるかも確認しましょう。
ポートフォワーディング設定の練習にもなります。
海外パソコンを録画サーバにみたてて、練習しておくのが一番有効な方法でしょう。
もちろん、実際の運用時に海外パソコンに必要なソフト(FTPクライアントソフトなど)もインストールしておいて、日本からすぐにテストできる準備をしておきましょう。

パソコン以外で録画サーバを構築する場合には、このあたりの作業はほとんど不要になるでしょう。


4.テスト計画

日本で録画サーバの設置が完了したら、どういうテストをするかも事前に決めておきましょう。
上記のソフト準備をしていると、大体なにをやるのか掴めているはずです。
できれば、ノートパソコンを持参して、まずは家庭内LANに接続しての動作テスト、外部から(ホットスポットなどを利用して)のアクセステスト、海外パソコンにリモートデスクトップしての実運用環境でのテストを順を追って確認できていければ最高です。
ドイツ駐在は、事前に自宅近くのホットスポットを調べていきました。宿泊していたホテル(出張だったので)にブロードバンドが入っていたので結局ホットスポットは使いませんでしたが。
最終的には、海外パソコンをリモートデスクトップで操作して、実運用環境でテストできるのが一番安心です。そのためには、出かける前に海外パソコン上で必要な準備(DDNSの準備、リモートデスクトップの準備、FTPクライアントの準備など)をしておく必要があります。
この場合には、海外パソコン用のDDNSと、日本録画サーバ用のDDNSを二つ確保しておく必要がありますね。DDNS関連情報はここにも記載されているので参照下さい。


5.その他の機材の確認

録画サーバ以外にも、いろいろ必要な機材があります。
・ブロードバンドルーター
・LANケーブル
・アンテナ線
・分配器
・ブースター
・コンセントタップ
・モニター

一番頭が痛いのが、パソコン用モニターです。設置場所に使えるものがあれば良いですが、無い場合には、誰かに借りる算段をしておくとか、安いモニターをヤフオクで購入しておくとかしないとなりません。その点、テレビ画面で初期設定ができる録画サーバはこの心配がなくて良いですね。モニターの手配ができない方は、パソコン系ではなくて、ガリレオやロクラクなどの家電系の録画サーバを選択すると良いかもしれません。しかし、その場合でもブロードバンドルータの設定をどうするかというのもありますし、やはり、ノートパソコンを持参するか、モニターを用意するかの最低どちらかは必要になるでしょう。

ブースターは意外に必要になるので注意しましょう。各人の環境にもよりますが。最悪必要になった場合に、すぐに入手できる準備だけはしておきましょう。ドイツ駐在は、もう割り切って、事前に通販で手配しちゃいましたが、家電量販店に行ったらブースターも分配器も結構在庫ありましたね。最近は結構需要もあるのでしょうか。VHSも残しつつのHDDレコーダみたいな?

ブロードバンドルーターのマニュアルなども、最近はホームページでダウンロードできたりしますから、行きの飛行機の中で熟読できるように準備しておきましょう。

6.日程

で、結局、設置にどれくらいかかるの?っていうのは難しいですね。ドイツ駐在の場合は、もっとも作業の多い、パソコン自作機ベースで、パソコンの組み立て済みの装置にOSインストールするところから始めましたし、途中で予期せぬトラブルもありましたし、結局は、丸3日かかりました。
知人は、録画ネット機の設置をテスト込みで3時間で終わらせて帰ってきました。
スキルの程度もあるし、こればかりはなんともどのくらいかかるとは言えないです。
短期間の滞在しかできないなら、パソコン自作ベースはやめておきましょう。
PCレス、家電ベースの録画サーバ選択を優先して考えましょう。

さて、準備は整いました、あとは日本に行くばかりです。

次回は、日本に行ってからの作業についてです。

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2005年4月22日 (金)

パソコン録画サーバの導入Tips(3) HTTPサーバ

前回は、FTPという方法で、録画済みのファイルをダウンロードする方法について述べた。

他に録画ファイルをダウンロードする方法として、

録画サーバにWeb(HTTP)サーバを設定する方法がある。
これだと、いつもIEでhttp://xxxxxという方法でページ閲覧しているのと同じ感覚で録画サーバにアクセスすることができる。つまり、FTPクライアントのような追加のソフトが不要なわけだ。

このためには、録画サーバでHTTPサーバソフトを走らせる必要がある。FTPの時に、FTPサーバソフトを走らせたのと同じである。
いろいろフリーのHTTPサーバソフトはあるが、ApacheやAN HTTPDなどが有名であろう。ホームページ公開をするわけではないので、ここでは、設定の簡単なAN HTTPDを例にして設定の方法を見ていこう。

まずは、ここから最新版をダウンロードしよう。
セキュリティホールに関する注意事項があるので、その指示を必ず実行してください。

ダウンロードしたら、解凍して、どこかに展開しましょう。この例では、D:¥wwwの下にすべてのファイルを解凍しました。こんな感じになるでしょう。

httpd0

また、この例では、録画済みファイルはすべてD:¥Videoに格納されることにします。
httpd.exeを実行しましょう。特にインストール作業というのは必要ないんです。

まずは、オプションー一般で設定をしましょう。

”一般”タブの設定はこんな感じでよいでしょう。ちなみに、今回は、録画ファイルのダウンロードをするという目的に絞って設定します。自分のホームページを公開する場合などはまた別の設定が必要になります。

httpd1

上記のように、ドキュメントルートは録画ファイルの格納ディレクトにしてしまいましょう。
ポート番号はデフォルト80番ですが、念のために違う番号に変えたほうが安心かもしれません。
この場合、ここで指定したポート番号でポートフォワーディングする必要があります。
とりあえず、SSI,CGIの実行はチェックははずしておきましょう。このあたりは、セキュリティにもからむので、もうちょっと勉強してから使うようにしましょう。

エイリアスタブです。

下図のように、録画ファイル格納ディレクトリのみが、仮想パスになっているように設定変更しましょう。

httpd2

表示インデックスタブです。

1のところをチェックしましょう。これによって、録画ファイル格納ディレクトリ下のファイルが見えるようになります。.www_browsableがある.....にチェックをしておきましょう。このファイルがディレクトリに存在しないと、ファイル一覧が表示されないので、意図しないディレクトリを公開してしまうミスが防げます。
インストールディレクトリの(例の場合D:¥WWW)の下のhttpd_docsにファイルがあらかじめ用意されてるので、録画ファイル格納ディレクトリ(D:¥Video)にコピーしましょう。もし、この下にサブディレクトを作る場合は、各サブディレクトにもこのファイルをコピーしないと公開できません。

httpd3

ユーザ認証タブは重要です。
パスワードロックしましょう。
ユーザ/パスワードで好きなユーザ名と複雑なパスワードを設定しましょう。この例ではユーザ名はtestです。
認証名の追加で適当な認証名を入れて、パスは/を、認証ユーザには先ほど設定したユーザ名(test)を設定します。これで、このページにアクセスをすると、ユーザ認証がもとめられ、設定したユーザ名とパスワードを入力しないとアクセスできません。

httpd4

これで、設定は完了しました。AN HTTPDが再起動されるはずです。
そしたらば、Internet Exploreでまずは、http://127.0.0.1と入力しましょう。ポート番号を80以外にした場合には、http://127.0.0.1:ポート番号とします。
ユーザ名・パスワード名を聞かれましたか?
下のようになるはずです。

httpd5

パスワード認証に成功すると、録画ファイル格納ディレクト下のファイル一覧が以下のように表示されます。

httpd6

各ファイル名の上で右クリックして”対象をファイルに保存”でダウンロードしても良いですし、下のように、Iria/Irvineなどのダウンロード支援ソフトを入れておけば、この画面から右クリックで直接IraiにURLを渡せるので、簡単にダウンロードする全ファイルをダウンロード支援ソフトに登録でき、登録してしまえば、あとは自動的に支援ソフトがダウンロードしてくれるでしょう。リジュームも可能です。

http7

すべて動作することや、意図しないディレクトが公開されていないことを確認したら、ポートフォワーディング設定をして(ルータ)外部のパソコンからアクセスできることを確認しましょう。
このあたりはもうおなじみですね。復習するには、こちらから


このような設定をしておけば、海外自宅でもどこからでも、特別なクライアントソフトや面倒な設定が必要なく、Webブラウザー経由で録画済みファイルへのアクセス(ダウンロード)が可能になり便利です。また、ダウンロード支援ソフトとの連携も便利ですね。

ただし、このままでは、ダウンロード済みのファイルを削除することはできません。
これにはまた別の仕組みが必要です。たとえばCGIというプログラムを使うとか。このあたりからはちょっと複雑になりますのでまた次回にしましょう。

HTTPサーバの公開は、慎重にしましょう。うまく設定しないと、いろいろなファイルを誤って公開してしまったり、セキュリティホールを悪用される場合があります。そのあたりはインターネット上に情報も豊富ですから、AN HTTPなどをキーワードに探してみてください。

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2005年4月25日 (月)

パソコン録画サーバの導入Tips(4) DDNSの設定

ここでも記事にしたように、もし、日本のインターネット環境で、固定グローバルIPアドレスを使用しない場合には、DDNSサービスの使用が必要になる。

復習すると、DDNSとは、動的に変化するIPアドレスに対応可能な、ドメインネームサービスである。

仕組みは簡単であり、日本の録画サーバで使用しているグローバルアドレスが変化したら、その最新のIPアドレスをDDNSサービスプロバイダに更新通知してやるわけである。
この録画サーバからの更新通知がないと、どうにもならない。DDNSプロバイダが自分から各サーバのIPアドレスの変更を察知して自動的に更新してくれるわけではないからだ。あくまでも、自分で(録画サーバが)通知しに”行く”のである。

この通知の方法は、DDNSサービスプロバイダのHPにログインして、その時の使用中のIPアドレスで更新するというように、マニュアルでの更新も可能であるし、DiCEのように、自動的にIPアドレスの変更を検出して、その度に自動でDDNSサービスプロバイダにログインして更新通知をやってもらえるツールを使用する方法がある。

もちろん、便利なのは後者である。特に録画サーバの場合は、このような自動更新ツールをインストールしておかないと、にっちもさっちもいかなくなる(手動更新作業をするために、録画サーバにリモートデスクトップログインしたいが、そのIPアドレスがすでに更新されてしまっているので、ログインできない)ことがあるからだ。

以下にDDNS設定の手順概要をまとめる。日本でパソコン録画サーバを設置しているケースを想定している。

1. 使用するDDNSプロバイダを探す。日本語で登録できるところが楽でしょう。自動更新ツールが使えないと不便なので、基本的にはDiCEを使用できるプロバイダを選んだ方が無難でしょう。
たとえば、

Dynamic DO!.jp
ieServer.Net

などがありますが、いろいろ他にもあるので、検索してみて、実際の使用感などを確認して納得のいくサービスプロバイダを選びましょう。

上記のような無料プロバイダが心配であれば、有料のプロバイダをあたるのも良いだろう。また、DDNSをサポートしているルータなどでは、専用のDDNSサービスが提供されている場合もあるので、それを利用するのも安心だろう。バッファローのリモートアクセスルータでは、バッファローの有料サービスはもちろんのこと、無料プロバイダも使用可能である。

2. 選択したDDNSプロバイダーのホームページにアクセスして、アカウントを作成しよう。
一般的に登録するのは、ユーザ名、パスワード、ドメイン名(自分で指定したDoitsu.do.jpなど)である。このあたりは、各プロバイダの指示に従って登録してください。

3. DiCEを録画サーバにインストール
これも難しい設定ではありません。
ここを見ればほとんどのことがわかるでしょう

これで基本的に設定は終了です。

注意点としては、ある一定期間(1ヶ月間など)IPアドレスの更新がないと、登録抹消されるケースが多いので、そのような場合には、DiCEの設定でIPアドレスの更新がなくても一定期間内に1度は更新を行う設定をしておきましょう。そうしないと、YahooBBのように、かなり長期間IPアドレスの変更をしないISPを使用していると、いつのまにかDDNSサービスが使用できなくなることがありますので注意が必要です。

最初に登録してから、ドメイン名でアクセスできるようになるまで、多少の時間が必要です。動作確認は、たとえば15分~1時間ほど寝かせてから行いましょう。

うまくいかない場合は、まずDDNS設定がちゃんとできているかを確認しましょう。
このようなサービスを利用して、自分のドメイン名を入力してHostnameテストをして正しい最新のIPが表示されるかを確認しましょう。


DDNSがちゃんと設定できているならば、ポートフォワーディングの設定に誤りがあるのかもしれません。
録画サーバに割り当てたプライベートIPアドレスに正しくポートフォワーディングされているかを確認しましょう。

対象ポートとソフトの設定が一致しており、正しいポートがフォワーディングされているか確認しましょう。

Windows XP SP2を使用の場合は、パーソナルファイアウォールが動作しており、そのポートでの着信をブロックする設定になっているかもしれません。パーソナルファイアウォールの設定を確認しましょう。

うまく動いたでしょうか?
録画サーバでは、このDDNSによる外部からのアクセスが生命線ですので、十分に動作検証をしてください。

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2005年4月29日 (金)

海外で日本のテレビを視聴する方法(初・中級者ガイド9) 基本設置作業

さて、いよいよ日本でのサーバ設置作業である。

あせってはいけない。

まず気持ちを落ち着けるために、日本のテレビを見よう。テレビを見ながら、豚骨ラーメンなどを食べれば更に良い。空腹はミスを誘発するからである。
さて、この極楽状態が、あなたはこれから海外の自宅でも毎日普通に味わえるのである。
そんな幸せを噛み締めながら、正常設置完了への意欲を静かに高めよう。
ここで調子にのってお酒も飲んだりすると、あとの設置はメロメロになってしまうので我慢しよう。
ただでさえ、時差ぼけなのである。

さすがにあまり基本的なところまで解説の必要はないだろう。購入した機材が全部揃っているかなどの確認は普通にやる作業である。

ここでは、基本的になんにもない状態からのスタートであることを前提にしている。インターネットの敷設だけはまあ完了しているわけだが。

最初にすべきは、インターネットの動作確認である。

すでに使用済みの環境がある人はスキップ。インターネットの動作確認をするには、まずはルータの設置をしなければいけない。
ルータを設置し、最低限必要な設定をしよう。ルータの設定方法はルータによっても違うので、これはマニュアルを見ながら頑張るしかない。ポイントは、

・プロバイダから付与されたアカウントとパスワードの正しい設定(WAN側設定)
・固定IPアドレスを使用するならその正しい設定(WAN側設定)
・ルータLAN側IPアドレスの正しい設定(192.168.0.1とか、ここにアサインされたアドレスが、今後録画サーバを設定する際に重要なので、正しく設定しよう)
・LAN側DHCPの設定(録画サーバには固定IPを割り振るが、それ以外のパソコンを接続するのであれば、録画サーバの固定IPアドレスと重複しないような範囲でDHCP用のIPアドレスの範囲を指定しよう。192.168.0.10~20までとかね。)
・無線LANを使用するなら、無線LAN用の設定もしよう。

ここでは、あまり余計な設定はせずに、まずはインターネットが正常動作することを確認することに集中するのだ。

この状態で、普通にインターネットにアクセスして外部のホームページが普通に閲覧できるでしょうか?

パソコンベースの録画サーバや、手持ちでノートパソコンなどを持っていった場合は、上のように設定や動作確認は簡単ですが、Link De録などのPCレス録画サーバの場合はどうするのでしょう?
現実問題として、やはりパソコンが1台はないと録画サーバの設置というのは、なかなか大変だと思います。
ガリレオなどは直接テレビに接続できて、テレビ画面上でいろいろ設定できますので、問題はないですが。
いずれにしても、是非ともノートパソコンなどを持っていくことを強くお勧めします。問題発生した場合に、このように別の装置がないと、問題の原因が特定しにくいというのも理由です。

これでとにかくインターネットが正常動作することが確認できました。

動かない場合は、スプリッター、ADSLモデム、ブロードバンドルータの接続に間違いがないか、ルータの状態がPPPoE正常接続状態(通信可能状態)になっているか、正しくアカウント・パスワードが設定されているか、パソコン側のDNS, Default Gateway, NetMask, IPアドレスが正しく設定されているか、このあたりを確認しましょう。


次は、いよいよ録画サーバの設置ですが、これ以降は選択した録画サーバによって手順がまったく異なります
ので、この記事内ですべてを記述することはできません。
今後は、各機種毎に、ノウハウ集というかトラブル集みたいな形で、サーバ設置のための情報を収集、集約していくようにしたいと考えています。。

初中級者向け導入ガイド5 から始まった”録画サーバ導入作業全体フロー”についての連載はとりあえずこれで終わります。
この一連の記事で、日本のテレビを見るための録画サーバの設置をどのように進めて行き、どのような作業をしていくのか、の全体イメージを把握してもらえたのなら嬉しいです。

さて、今後は、どのような事について、初中級者向け導入ガイドを書いていけばよいかな?掲示板で書き込んで頂いている情報や、みなさまの設置作業上での苦労話などから、記事のテーマについて考えていこうと思います。

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2005年5月 3日 (火)

ドイツ駐在 次期エンハンス計画(1)

6月初旬の出張帰国に向けて、ドイツ駐在の録画サーバ環境をエンハンスすべく、そろそろ具体的な計画を決めなければならない。

今回のテーマは裏番組録画である。

ここにも書いたように、ドイツ駐在はメイン・サブの2台のパソコンベース録画サーバを持っている。裏番組は、サブ機で録画しており、録画時間だけマシンの電源をオンしている。
これは、サブマシンがあまりに騒音が大きいことと、さすがに2台を常時オンにしておくのはもったいないし、危険であろう(サブ機は安い粗悪な電源ユニット使っていそうなので)というのが理由である。

しかし、このために、まずサブ録画サーバ自身に録画予約を入れたあと、その時間にあわせて、メイン録画サーバからリモートで自動にサブ機の電源オン・オフする設定をメイン機上で行う必要があり、極めて面倒なのだ。また、ダウンロードするファイルも、メイン機・サブ機からそれぞれダウンロードする必要もあり、今一である。

それでは、裏番組を録画するには、どのような手があるか?

1)メイン機をダブルチューナにする
2)録画機を2台使う

1)については、とにかく現在安定稼動しているメイン機に手を入れる必要がある。メイン機については、安定性も画質も使い勝手も非常に満足しており、これをいじるのはとにかく得策ではない。
これはこのままにしておくというのが正しい判断であろう。

となると2)の方策しかない。

まあ、今でも2)の環境なので、要は使い勝手を向上することがテーマになる。または、現在のメイン機は温存しておき、新たなW録画機器を導入することで、そちらをメインユースに切り替えるという方法もある。今回は、この方策で何ができるかを考えていくことにする。

新規導入機器はパソコンは嫌だ。つまらないし、高いし。やはり、現在のパソコンメイン機と新規導入機器は常時電源投入しておきたいので、家電的なものが望ましい。

となれば、まずはHDDレコーダが思いつく。もし、W録画可能なHDDレコーダを導入すれば、これをメインユースにすらできる。まずは、HDDレコーダ増設の可能性を探ろう。

最新機種のスペックを調べていて気になったのが、松下DIGAシリーズである。

DIGAシリーズにはEPモード録画というのがあって、かなり低ビットレートでの録画が可能であり、ファイルサイズを小さくできる。例えばカタログ上では、400GB HDD EP-8時間モードで709時間とあるので、54分番組であれば、510MB程度である。現行メイン機では、DivXで54分番組が約410MB程度なので、ファイルサイズは大きくなるし、画質も悪くなる方向ではあるのだが、まあ、許容範囲と考えている。

さらに、E330H,220Hというモデルではダブル録画、野球延長対応が可能。E60H,50Hでは新エンコードエンジンを搭載して画質が向上されている模様。
特にこの野球延長対応は便利そうだ。
価格も5万円、6万円程度で、ずいぶん安くなってきた感覚もある。

さて、海外からのコントロールである。

録画予約は、DIGAをインターネットに接続しておけば、ディモーラで直予約(毎週録画が可能かは不明)が可能である。有料サービスではあるがたかがしれている。煩雑なネットワーク設定も不要だし、海外パソコンからは番組表を使用してのEPG的予約が可能で、基本的にはすぐにDIGAに予約情報が伝えられる。これだけを使って録画予約するので十分そうである。
ただし、この場合、上記モデルでは、オプションのネットワーク接続パーツを別途購入となり、約16000円が上乗せになる。

しかし、ここで完全に行き詰ってしまった。録画したファイルをDIGA外部に持ち出すことができないのだ。
これではどうしようもない。

ここで登場するのが、E500Hというモデルである。最新機種ではないが、ハイエンドレンジ機種である。
現在市場価格で8万円程度で購入できる。ネットワーク機能が標準装備なので、上記機種+ネットワークオプションの価格を考えるとそれほど変わらないとも言えるが、8万円はいずれにしても大きな投資である。

E500Hは、

・400GB HDD EP-8時間モードで709時間
・BSアナログチューナ内蔵。ネットワーク内蔵。地上波アナログは1チューナ
・MPEG-4同時録画

が特徴といえる。残念ながら古い機種のため、野球延長対応はサポートされていないようだ。
また、地上波はシングルチューナなので、地上波W録画はできない。この場合、現行メイン機とHDDレコーダの併用環境になる。

このモデルの最大の特徴は、外部パソコン連携機能がインプリメントされていることである。

DigaManagerというWebベースインタフェースが提供されており、外部パソコンからLAN経由でストリーミング再生(MPEG-4)や録画予約、Gigaの電源オンオフが可能。
また、有料のMedia StageでMPEG-2ストリーミング再生も可能になる。
また、この記事にもあるように、多少裏技的になるが、DIGA内部の録画済みファイルへのHTTP直接アクセスが可能である。これによって、録画済みファイルを外部パソコンにコピーすることができる。
ただし、この方法では、1度に一つのファイルしかダウンロードできないし、リジューム機能があるかどうかも定かではない。ドイツ駐在の環境では、リジュームがないのは致命的なので、その場合には、一度同一LAN内にあるメイン機にファイルを移し、そこから海外パソコンへリジューム機能のあるFTPまたはHTTPダウンロードをするなどの対策が必要になるため、転送時間や手間の点で問題になるであろう。メイン機へのファイル転送は、100Mbpsでの転送になるので、そう時間はかからないはず。であれば、この作業を自動化できれば(録画のない毎日12時から14時ぐらいに自動でバッチを走らせてDIGAからメイン機へファイル転送していまうような仕組み)、あまり気にならないかもしれない。

外部パソコンからLAN経由でできないのが、録画済みファイルの削除である。これはちょっと不便だ。しかし、EPモードで709時間の録画が可能なのだ。1日平均5時間として一ヶ月で150時間、HDD全部使うには4ヶ月かかる。ドイツ駐在の場合、両親が実家にいるので、月に1回は全番組消去を頼める。これはリモコンで操作するので、この操作だけならできない話ではない。また、裏番組録画専用にこれを使うのであれば、おそらく半年は軽くもつ。ドイツ駐在は少なくとも半年に1回は帰国できるので、その時に全消去するので十分である。許容範囲としよう。

こうして見ると録画サーバとして使って使えないことはなさそうである。あくまでも、裏番組録画用のサブ機としての位置づけとなるが(パソコンベースメイン機の存在が前提)、簡単に海外からオンオフできるし、録画予約もVPNなどを使ってわざわざ録画サーバにログインする必要もないし、使い勝手はよさそうである。また、BSアナログチューナもあるので、簡単にBSを録画することも可能になる。まだ調査が必要だが、MPEG-4で同時録画しておけば、いざとなったらストリーミング再生(タイムシフトは可能?)もできる。

なかなかではないか?

一方で問題になるのは、

・なによりその値段。このサブ機のために8万円の投資を正当化できるか。キャプチャカードの追加であれば2万円あれば十分である。

・ファイル削除ができないことが、実際の運用で障害にならないか。たとえば、録画済みファイルが数百になった時に、最新の録画済みファイルをダウンロード時に指定するときに簡単に探せるか?何画面もスクロールしないと(DigaManager画面上で)探せないとか。

・Diga内部の録画済みファイルには、番組名とかが含まれない(HTTPアクセスしてダウンロードする時)。ダウンロード済みファイルをすべてファイル名変更しないとならないのは手間。

・今後のファームアップによって、裏技的HTTPダウンロードインタフェースが不可になるリスクもなきにしもあらず。

せめて、W録画ができて、パソコンメイン機をサブに格下げできるとか(常時オンでなくする)、ネットワーク機能がちゃんと装備されているとかであれば、8万円の投資はなんとか我慢できないこともないのであろうが。

できれば、このネットワーク機能を最新のE60Hに搭載して、LANインタフェース標準装備で5万円であれば、ドイツ駐在は即導入なのだが。E60Hでは、やはり録画ファイルへのHTTPアクセスは本当にできないのかな?やってみたら案外できたなんてことは..............ないだろうな。

ということで、値段面を除けば、まだDigaは候補として残っている。これはここまでとして、次の候補を見ることにしよう。同じHDDレコーダの東芝RDシリーズを、ドイツ駐在環境のエンハンス候補として主観的な評価を次回しよう。

(追記)
ここにサンプル録画ファイルおよびレビュー記事があるので、参照されたい。
ここにある、Mpeg-2サンプルファイルをダウンロードして手持ちのメディアプレイヤー(KISS DP-1500)で再生してみたが、画質的にはEP-8モードでも許容できてしまうのだが、なぜかEP-8モードではカクっと動きがとまる現象がおきてスムーズに再生できなかった。EP-6, LPモードでの再生に問題はまったくなかった。
また、同時録画できるMPEG-4であるが、ASF形式のようである。スーパーファインモードでも十分見れるレベルだが、ドイツ駐在の場合はASF形式では使わない。メディアプレイヤーで再生できないので。
EP-8がドイツ駐在の環境で使えないとなると、魅力半減である。EP-8はかなりファイルサイズを小さくできるので興味を引いたわけだが。

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2005年5月 4日 (水)

ドイツ駐在 次期エンハンス計画(2)

さて、第2回は、東芝のHDDレコーダである。
RD-H1について以前にレビューしたので、まずはそちらを参照いただきたい。
ここここ

今回のエンハンス計画では、第1回で書いたように、裏番組録画をテーマとして、現行の録画サーバを完全に置き換えるところまでは狙わず、

・裏録画サーバとして追加設置する

・パソコンペースの現行メイン録画サーバと併設として、そのバックアップ機としての目的も兼ねる。うまく利用できるようならば、実績を積んだ上でHDDレコーダをメイン機に格上げする。

というのが狙いであり、日本にはパソコンありき、を前提としている。HDDレコーダ単独で録画サーバ化するところまでは今回は狙わない。

その意味では、今回のターゲット機種はRD-H1ではなく、RD-XS36を考えている。
メーカーホームページはここ。


特徴は以下のとおり。

・W録画可能(地上波x2または地上波xBSアナログ)
・ネットdexxx系の外部PC連携機能サポート
・録画は最低画質でMPEG2 1Mbps 352×240
・音声はDolby AC3 192kbps
・カタログ値として、160GB HDDで最長284時間(1時間あたり560MB)

RD-H1ではあるが、サンプル録画はここ。


市場価格は53000円~という感じ。

目的から言って、W録画である必要は必ずしもないが、うまくいけばメイン機にしたいということもあり、W録画を選択。安いRD-H1はどうせ入手できないし。

RD-XS34(シングルチューナ)と迷うところだ。こちらなら40000円を切る。しかし、地上波x1チューナしかないので、パソコンメイン機を置き換えることは不可能になる。

しかし、実際問題として、パソコンまったく稼動させないでHDDレコーダを運用することも難しそうであり(後述)、置き換えが本当に現実的なのかは疑問である。であれば、HDDレコーダにWチューナは不要になる(パソコンとの併用だから)。うちはあまりBSは見ないし。もしかすると、予算的にもXS34が候補になるかもしれない。
それは処理能力とか(ダビング性能)もう少し調べてから決めればよいだろう。

いずれにしても、まだ野球自動延長みたいなDIGAにある機能が、メインストリームモデルでサポートされていないのが不満である。

さて、録画については前述のとおり、1時間あたり600MB~700MBと考えることにしよう。
サンプルで確認したが、うちのメディアプレイヤーでの再生で問題はなかった。
パソコン上でみると、やっぱり画質はわるく、DivXソフトエンコードで録画した400MBと比べるとちょっと見劣りする。まあ、そこは裏録専用と割り切れる程度であり、そのうち目もなれる。

なんといっても、RDシリーズの最大の特徴はネットdeXXXである。これは以前のレビューにも書いたので、機能についてはそちらを参照ください。

海外からのアクセス方法について再度まとめると、

ネットdeナビ:録画予約など:HTTPアクセス。ポートフォワーディングのみでアクセス可能
ネットリモコン:仮想リモコン:ポートフォワーディングのみでアクセス可能
ネットdeモニタ:ライブ視聴、ストリーミング再生など:ポートフォワーディングでは使用不可。PPTP-VPN上でアクセス可。
ネットdeダビング:ファイル転送:Softether必須。

となる。
ネットdeモニタがバッファローのリモートアクセスルータWZR-RS-G54(HP)でVPNを張り、これが動作することを検証していただいた大岡様。感謝です!

でも結局はSoftEtherが必要なのだから全部その上で動かすのでしょう?ということではない。
SoftEtherが長期に安定して動いてくれる保証なんてなにもない。それが不安定な場合に、HDDレコーダがくず鉄になっては困るのだ。SoftEtherが最悪安定しなくても、他に代替手段がいくらあるのか?が問題なのである。少なくとも、ネットdeダビング以外は、バッファローVPNルータによるアクセスが代替手段になることが確認できたわけでこれは大きい。

ということで、上3つの機能については目処がたった。

問題は、ネットdeダビングである。これをどうするか。

二つの方法を考えている。

1)SoftEtherを構築して、海外パソコンに直接転送する。
2)一度、メイン録画機に転送して、そこから海外にファイル転送する。

1)の場合、どのくらい安定して転送できるかが問題である。手間としてはたいしたことないだろう。海外パソコンからSoftEther仮想ハブに接続。ネットナビ、ネットリモコンを使ってネットダビングを起動。という感じかな。問題は、このダビングはFTPを使ってやるのだが、リジューム・リトライ機能がないので(大岡様、再びありがとう!)インターネットが安定しないと、転送が途中で止まってしまい、そしたらまた最初からなのである。
ドイツ駐在の環境では結構途中で切れたりするのだ(ドイツ側)。また、SoftEther上で大量のデータを転送する場合の速度がどうか?安定性はどうか?なども疑問である。
ネットdeナビのスループットは8M~10Mbpsぐらいである(ローカルLAN上)。ドイツ駐在のインターネットではせいぜい2Mbpsしか出ないので、SoftEtherによる速度低下はあまり気にならないかもしれない。一番の問題はとにく、リジューム・リトライがない事であろう。

2)の場合は、一度ローカルパソコン(メイン録画サーバ)にローカルLAN内で転送するのである。この転送は、手順としては、ローカルパソコンにリモートログインしてVirtualRDを起動。ネットリモコンなどからRDに対してダビングを指示。ということになる。PPTP-VPNを張れば、この操作はすべて海外からできるので、そう面倒ではない。
ここで、ネットdeモニターがPPTP-VPN上で動くという事実が生きてくるのだ。

ファイル転送にかかる時間であるが、8Mbpsで転送するとして、1時間番組で10分ぐらいであろう。
これがあまりに遅すぎる!頑張ってもらいたい!

1日6時間分録画するとして(裏録専用なので、それはありえないが、将来を見越して)、約1時間~1時間半がローカルパソコンへのファイル転送に必要となるのだ。
ファイル転送は一括転送ができるはずなので、最初に転送を起動してしまえば終わるまで操作は不要。
で、最後は、これまでどおり、メイン機(ローカルパソコン)から海外PCにダウンロードするわけである。

ここで、さらに条件として、このHDDレコーダからパソコンへのファイル転送中は、基本的には録画はできないのである。今の運用パターンにこの作業を当てはめるて大丈夫かをシミュレーションしてみよう。

サブ機で3時間分、メイン機で5時間分の録画をすると仮定。

括弧内は日本時間。
19:00(2:00,3:00) 帰宅。録画はすべて完了している。メイン機からの海外へのダウンロード開始。同時にサブ機からメイン機へのネットダビング開始。

19:40(2:40,3:40) ネットダビング終了。海外PCのダウンロード支援ツール(Irvine)にネットダビングしたファイルパスを追加登録。この時点でサブ機(HDDレコーダ)は録画可能状態になる。時刻的には問題なし。

400MBx5+700MBx3=4.1GB, 2Mbpsで転送すると、約280分、5時間である。

0:00(7:00,8:00) 海外へのダウンロード終了。ここで、メイン機の無負荷での録画が可能。ファイル転送中に録画が重なっても問題ないけど。

ダウンロード時間5時間はベストケースなので、これは長くなる可能性もあるが、翌日の録画ピークを迎える日本時間の夕方までには、いずれにしてもファイル転送は完了しており、もちろんドイツ時間翌朝の家族が視聴を開始する時間までにも十分な余裕がある。

ということで、タイムスケジュール的には、メイン機との併用を前提にすれば問題ないであろう。

ちなみに、1日8時間分を全部サブ機で録画した場合には、同じスケジュール計算をすると、
19:00~20:30 ネットダビング
20:30~03:00 ファイル転送
という感じになり、ドイツの翌朝までの転送完了は可能。1日8時間録画という前提もちょっと大袈裟なのだが。

さて、こまかい話になりすぎたが、要は、終夜ファイル転送を前提に考えれば、HDDレコーダのファイルサイズや、HDDレコーダからローカルPCへのダビング時間というのは、ドイツ駐在の運用上は大きな支障にならない可能性が高いということである。

とすると、残るは、やはり手間なのだ。
このあたりをもうちょっと検証しよう。

録画予約であるが、現在は毎週日曜日の夜にまとめて1週間分の録画予約をしている。PPTP-VPNでメイン機にリモートログインして、予約している。今後は、この作業が終わったら、メイン機からログアウトして、HDDレコーダのローカルIPアドレスに対してWebアクセスすればよい(ネットdeナビ)。
VPNは張ったままなので、別に煩雑ではない。なんにしても1週間に1度である。自宅以外からでも、要はVPNアクセスできれば良いので、出張先からでもなんでもインターネットがあれば予約は可能である。不便はない。

ダウンロード作業は毎日のことになる。上記タイムテーブルに示したような作業になるが、帰宅したらすぐに海外パソコンからメイン機にWebアクセスして(VPNなし)、PcastTVのメディアサーバ機能を利用して録画済ファイル一覧から、Irvineにファイルへのリンクを登録して、ダウンロードを開始する。
これはいつもの作業。

このあと続いて、ネットダビングを起動する必要がある。このマニュアル操作が問題になる。結構手間なのは、VirtualRDの起動かな。実はこのVirtualRDを使ってネットダビングを開始する詳細な手順をちゃんと理解していないのだが、まずはVirtualRDを起動するために、メイン機にリモートデスクトップログインする必要があるが、これを省略できないかな。単純に言えば、メイン機でVirtualRDを走らせっぱなしにしては駄目なのだろうか?ダビングが終わったらいちいちVirtualRDを終了させないといけないのかな?可能なら、別にスタートアップに登録しちゃって、ずっと走らせておけばよいだろう。
たま~に再起動してやるのは別に週1ぐらいでやればよい。
これができれば、リモートデスクトップする必要がないので、VPNを張って、ネットリモコンとネットモニターでダビングを始動してやれば終わりである。さしたる手間ではない。

このあと、夕飯を食い終わってメイン機の録画済みファイル一覧を更新してやれば、ダビング完了したファイルが見えるから、それをどんどんIrvineに登録してやればいいわけだ。

もうちょっと、VirtualRDを使ったダビング手順について調査する必要はあるけど、なんか使えそうな気がしてきたけどどうだろう?

ドイツ駐在は、この方法に結構傾いているのであるが、判断できないのは、ローカルLAN上であるとはいえ、ローカルPCへのVirtualRDを使用したダビングの安定性である。これが数GBという大量データになるわけだが、安定して(止まることなく)ダビングできるのかが不明であり、これが安定しないとすると、このプロジェクトは致命的な打撃を受けるのである。

読者の皆様で、XS36,XS34(またはそれ以外のモデルでも)でローカルLAN内でVirtualRDでパソコンへのダビングをやられている方、是非とも、安定性についてアドバイスをいただければありがたく、よろしくお願い致します。

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2005年5月 6日 (金)

パソコン録画サーバの導入Tips(5) SoftEtherの導入-1

録画サーバは以下のような構成で設置されるのが基本的だろう。

sekousei1

日本側のルータ配下に録画サーバやHDDレコーダ、その他のパソコンが接続される(日本側ホームLAN)。
インターネットを介して、海外パソコンから、この日本ホームLANに接続されている録画サーバにアクセスするわけである。

ホームLANに接続されている各機器の間では(上図では録画サーバやHDDレコーダなど)、自由に通信できる。
家庭内のプライベートLANであるから、簡単にファイル共有やプリンタ共有をできなければ不便であるし、LANに接続している意味もない。
プライベートLANであるから、他の知らない誰かに勝手にアクセスされて、データを盗まれてはかなわない。だから、ルータを介して外部のインターネットに接続されているわけだ。
ルータは基本的には、インターネットから他人が勝手に録画サーバなどのアクセスするのを防いでくれているわけだ。しかし、我々の場合は、海外パソコンから、インターネットを介して録画サーバにアクセスしなければならない。そのためには、ポートフォワーディングなどの特殊な設定も必要だし、インターネット上に流れるデータを他人に盗聴されてしまうこともある。
このあたりが、録画サーバ構築を難しくしているのである。

もし、海外パソコンが、日本のホームLANに物理的に接続されているなら、なんの苦労もいらないわけである。

物理的には無理でも、仮想的に海外パソコンを日本ホームLANに接続されているように見せることが可能である。これを可能にするのがVPN(仮想プライベートネットワーク)という技術である。
その名のとおり、インターネットを介して外部にいる機器(この場合は録画サーバ)と自分(海外パソコン)の間に仮想的なプライベート回線を構築して、他人に通信内容を見られないようにしてしまう技術である。VPNで構築できるプライベートネットワーク構成はいろいろあるし、VPNソフトによって可能な構成、不可能な構成いろいろあるが、今回は、下記の構成を仮想的に構築することを目的としよう。

sekousei2

海外パソコンも、日本にある録画機器も、すべて日本のホームLAN配下に接続されているというイメージである。これであれば、プライベートアドレス(192.168.10.x/24)の世界で、すべて通信が可能になる。同一サブネットなので、サブネット越えの制限にもひっかからない。極楽である。

この仮想ネットワークを構築するには、例えば日本のルータに、バッファローWZR-RS-G54などのリモートアクセスルータを使用するだけで簡単にできる。

海外のパソコンからこのリモートアクセスルータに対してVPNを張る。それだけ。そうすれば、海外のパソコンからは、日本ホームLANに繋がるすべての機器が192.168.10.xというプライベートアドレスでアクセスすることができる。日本の録画サーバ機器からも、海外のPCには、VPN上の仮想ネットワークでのIPアドレスである192.168.10.4でアクセスできる。
このあたりの処理は全部リモートアクセスルータがやってくれるので、各装置で特別に意識する必要はない。

ただし、このVPNはPPTPという規約であり、特殊な条件でうまく海外パソコンと日本の録画機器間で通信できなくなるケースがある。たとえば、HDDレコーダが自分が通信する相手をIPブロードキャストなどを使用して探す場合である。詳しくは割愛するが、ここの記事などを参照して頂きたい。
東芝RD-H1で困った例


今回は、このような制限が少なく、またリモートアクセスルータのように特殊なハードウェアを必要とせずに、簡単に上記仮想ネットワークを構成可能なソフト、SoftEtherを使ってみよう。
ホームページはここ。

基本的なところは、是非ともホームページを見ていただきたい。

今回の構成をSoftEtherで構築すると、下のようなイメージになる。ちなみに、ここでは、まだベータ版であるが、最新のSoftEther VPN 2.0 beta2を使用している。

sekousei3

SoftEtherは、サーバソフトとクライアントソフトに分かれている。サーバソフトは従来の仮想Hubであり、クライアントソフトが仮想LANカードとなる。
仮想Hub(サーバソフト)を日本ホームLAN配下のどれかひとつのパソコンに設定する必要がある。それだけ。他の日本の機器にクライアントソフトをインストール必要はない。
仮想Hubが海外パソコンとの仮想LAN(赤い線)と日本のホームLAN(物理LAN)をブリッジしてつないでくれるからである。

もちろん海外パソコンにはクライアントソフト(仮想LANカード)をインストールして仮想Hubに接続してやる必要がある。この仮想LANカードと仮想Hubの間にできたのが、SoftEtherによるVPNコネクション(仮想LAN)になり、これと日本の物理LANを仮想Hubがブリッジしてくれるので、海外パソコンと、日本の各録画機器が、同一ホームLAN上にいるように自由に通信できるわけだ。

SoftEther version 1では、このような仮想LANと物理LANのブリッジは、Windows XPなどのOSが持っているブリッジ機能に依存していたのだが、SoftEther VPN 2.0では、SoftEther自身(サーバソフト)にこの機能を持たせているので、OSへの依存性なく、手軽にブリッジ構成を構築できる。また、同様に、日本のホーム物理LANと海外のホーム物理LANを接続してしまうこともできる(仮想Hub間のカスケード接続)ので、もう間にインターネットの壁があるなんてことを忘れてしまいそうである。

SoftEtherは、そもそもIPレベルではなく、その下のEthernetフレームでのトンネリングを行うので、前述のIPブロードキャストパケットなども海外に運ばれてくる。
したがって東芝RD-H1(ネットdeダビング)でのような障害はSoftEther上では起きない。
海外パソコンから日本の仮想HubにVPNコネクションを張っておけば、日本にあるパソコンや録画機器とのファイル共有もプリンタ共有も、リモートデスクトップも安全に簡単にできてしまうのである。
この時、日本のルータにいろいろポートフォワーディングを設定する必要もないので、日本のホームLANのセキュリティも安心である(ただし、SoftEther用のポートフォワーディングは必要)。

もう十分長くなってしまったので記事を分けよう。次回は、実際の画面を見ながらSoftEtherの設定方法を解説します。

その前に、ドイツ駐在がテストのために構築した環境を以下に示し、そのファイル転送能力評価結果を先に書いてしまおう。

sekousei4


仮想Hubは別のパソコンにインストールし、物理LANとブリッジさせている。
録画メイン機にある録画ファイル(400MB程度)を同じ方法で、海外パソコンからダウンロードしたときの速度である。速度は、海外パソコンで使用しているIrvineというダウンロード支援ソフトで表示される直近秒速表示値を参照している。絶対速度値としては必ずしも正しい値ではないが、速度比較という意味では十分であろう。また、ダウンロードは、2つのファイルを同時にダウンロードしている。

録画メイン機に直アクセス(ルータポートフォワーディング設定による):235KByte/s
WZR-RS-G54のPPTP VPNコネクションを使用: 230Kbyte/s
SoftEther VPN 2.0 beta2を使用(ブリッジ構成): 170KB/s~90KB/Sで細かく変動:平均130Kbyte/s

と言う結果になった。ちなみに、SoftEtherでは、暗号化しない設定。TCPコネクションは1本。

リモートアクセスルータが意外に性能低下が少ないことに驚いた。反面、SoftEther 2.0では1.0にくらべてスループットが向上したとあるので期待したのだが。これが、ブリッジ機能による性能低下であれば、仮想Hubを録画メイン機自身に設置してやれば、このケースでの測定結果はよくなるかも。

仮想Hubを設置したVPNサーバでのCPU使用率は、8%~10%程度であった。

また、SoftEtherでダウンロード中に何回もドイツ側インターネットが2分ほど切れるということがったが(これはいつもこうなのでSoftEtherの問題ではない)、VPNコネクションが一度切断されても、リトライを繰り返すので、インターネットが通信可能になれば、自動でVPNコネクションが再確立され、Irvineのリトライ・リジューム機能で、ダウンロードはなんの問題もなく継続できた。やはり、ドイツ駐在環境の場合、ダウンロードでのリトライ・リジューム機能は必須である。

また、SoftEther構成で、日本側パソコンで海外パソコンのホスト名を検索すると、ちゃんと検索されて、共有フォルダなどへのアクセスが可能であることを確認した。(PPTP-VPN:リモートアクセスルータでは、この検索に失敗する)
おそらく、RDシリーズのネットdeダビングでのNetBIOSによるRD検索も問題なく動くであろう。

SOftEtherの安定性であるが、約24時間、ダウンロードをしまくったが、安定してダウンロードを完了した。特に安定性への不安はなさそうである。


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パソコン録画サーバの導入Tips(6) SoftEtherの導入-2

第2回は、前回のようなブリッジ構成を構築するための、サーバ側の設定についてである。


まず、SoftEtherホームページから最新版(ここではVPN Server 2.0 b2)をダウンロードし、解凍して、インストールしよう。

インストールが完了したら、SoftEther VPN2.0 サーバマネージャを起動しよう。

”新しい接続設定”をクリックすると下の画面になる。

Soft1

適当に接続設定名をつけよう。localhostのままでもよい。
接続先VPNサーバの指定では、このコンピュータに接続にチェックを入れればよい。
ポート番号はとりあえずこのまま。

管理パスワードはブランクのまま、管理パスワードを保存しないにチェック(上の画面ではチェックがしていないが)。

でOK.

そうすると、下のように、新たにlocalhost(または指定した接続名)が作られる。ここをダブルクリックして接続しよう。

soft2


パスワードを聞かれたらなにも入力せずにOK.パスワードはこのあと設定するから大丈夫。

そうすると、下のような管理画面が表示される。

soft3

まずは、この画面から”管理者パスワードの変更”をクリックして、この管理画面に入るためのパスワードを設定しておこう。下のようになる。

soft4

そしてリスナーの管理では、デフォルトでは、443,992,888のポートを使うようになっているが、別にひとつでかまわないので、全部削除して自分の好きなポート番号を設定すればより安全であろう。
ここで設定したポートで、今後は管理画面の接続も、外部からの仮想Hubへの接続も行われることになる。
最終的には、このポートに対するポートフォワーディング設定が必要になる(海外パソコンの仮想LANカードからこのHUBに接続するため)。このあたりのイメージがわからない方は、初中級者ガイドをもう一度読んでいただきたい。

DEFAULTという仮想HUBがすでにあるが、これを選択して”削除”してしまおう。違う名前で新たに作成した方が安全である。
DEFAULTを削除したら”仮想HUBの作成”をクリックして、新規HUBを作ろう。

そうすると、仮想HUBの管理画面が表示されるので、ユーザの管理をクリックすると、下のように、このHubに接続を許可するユーザの設定ができる。
海外パソコンの仮想LANカードからこの仮想HUBに接続するには、ここで登録したユーザ名とパスワードが必要なのだ。

soft5

新規作成をクリックすると、下のようになる。

soft6

ユーザ名を適当に設定してください。
認証方法はいろいろあるので、各自で調査してください(ドイツ駐在もよく調べてません)。
とりあえずはパスワード認証で良いでしょう。パスワード認証でのパスワードを設定してください。
ドイツ駐在がやった時は、このパスワードに記号を使うとうまく認証されませんでした。
まだベータ版だからかな?とりあえず英数字のみで入れてみてください。
OKを押せば、新規ユーザ登録完了です。

そうするとまた、下の仮想HUBの管理画面に戻ってきます。

soft7

仮想HUBのプロパティをクリックすると、下の画面が出ます。

soft8

仮想Hub管理用のパスワードを設定してやりましょう。これは、VPNサーバマネージャから仮想Hub管理に直接接続するときに必要なパスワードです。

さあ、これで仮想Hubの作成が完了しました。

VPNサーバの管理画面で、作成した仮想HUBがオンライン状態になっていることを確認してください。

次に、ローカルブリッジ設定をします。
VPNサーバの管理画面の左下にあるので、クリックしてください。
最初は、WinCapのインストールが必要というメッセージが出てくると思いますが、インストールしてください。
インストールが終わってから、再度ブリッジ設定をクリックすると、下の画面が出ます。

soft9

仮想HUBとLANカードを選択し、ローカルブリッジを追加をクリックしてください。
ブリッジができます。

これでサーバ側の設定は終了です。インターネット側から仮想Hubに接続できるように、ポートフォワーディングの設定を忘れないようにしてください。

その前に、クライントソフトもインストールして(サーバをインストールした装置に)、同一装置内で仮想LANからこの仮想Hubに接続できることを事前に確認しておくと良いでしょう。

次回はクライアント側(海外パソコン)での設定です。


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パソコン録画サーバの導入Tips(7) SoftEtherの導入-3

第3回は、クライアント側(海外パソコン)の設定についてである。

まず、SoftEtherホームページから最新版(ここではVPN client 2.0 b2)をダウンロードし、解凍して、インストールしよう。


インストールが完了したら、SoftEther VPN2.0 接続マネージャを起動しよう。

”新しい接続設定の作成”を実行すると、以下の画面が表示される。

ssec1

接続設定名は、好きな名前を設定しよう。
ホスト名には、日本のグローバルIPアドレスを。ドメイン名でもOK.
ポート番号は、サーバ設定でリッスンポート設定し、ルータでポートフォワーディング設定したものに合わせます。
仮想Hub名も、前回サーバソフト設定で作成した仮想Hub名を入力します。
ユーザ認証も、サーバ側の設定にあわせて入力します。

基本的にはこれだけ。

右下の高度な通信設定をクリックすると、下の画面となる。

ssec2


仮想LANでの通信を第3者に盗聴されないように、暗号化する場合には、VPNサーバとの間の通信をSSLで暗号化するにチェックを入れる。

あとは、それぞれの環境において、最も効率良く通信できるようにチューニングすれば良いだろう(TCPコネクション数など)。いろいろ変えてみたが、劇的に変化するものでもなさそうである。

仮想LANの設定自身はこれで終わりである。SoftEtherで使用する仮想LANカードが”ネットワークとダイアルアップ接続”に新規作成されたはずである。
これをいつものように、プロパティからIPアドレスなどを設定しよう。

ssec3

仮想LANで通信する場合に使用する海外パソコンのIPアドレスである。
トラブルを避けるために、ここでは、固定プライベートIPアドレスを設定してしまおう。前回の構成図でいえば、192.168.10.4が日本ホームLAN上での海外パソコンのIPアドレスであったので、それをここで設定するのである。

ここで注意しなければいけないのは、海外側にも物理ホームLANがあり、そこで使われるIPアドレスと、日本の物理ホームLANで使われるIPアドレスはネットワークIDを違えておかなければならない。
たとえば、日本側が、192.168.10.x/24のIPアドレスを使うならば、海外側は、192.168.0.x/24とか、192.168.AAA.xのAAAの値は日本側と海外側で変えておく必要があるということだ。海外パソコンは、このネットワークIDを見て、ホーム物理LANか、仮想VPN LANを使うかを判断するからである。

さて、これですべて設定できたはずである。早速日本の仮想Hubに繋げてみよう。
繋がったかな?

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2005年5月 8日 (日)

パソコン録画サーバの導入Tips(8) CGIで遊ぶ

第3回の”HTTPでダウンロード”で書いたが、録画サーバにHTTPサーバを導入して、録画済みファイルをダウンロードすることができる。
しかし、この方法では、ダウンロードしたファイルを削除することができないので不便である。

このような作業を効率良く行うには、録画サーバ上でCGIと呼ばれるプログラムを走らせることで可能になる。自分でプログラムしたり、公開されているプログラムを利用したり方法は様々である。録画サーバに適したCGIを利用するには、やはり自分でプログラムする必要があるので、それなりの知識は必要になるのだ。

第3回でも書いたように、ドイツ駐在はAn HTTPDをWebサーバとして使っている。

CGIプログラムはperlで書くことにしよう。

そのためには、ActivePerlをインストールします。
ここから、ActivePerl 5.8.6.811 MSIをダウンロードします。


右クリックからインストールを選択してインストールしましょう。

インストールが完了したらWindowsを再起動します。

このあたりの設定は、いろいろ専門のページがあるので、詳しくは書きません。こんなマニアックなことをやってみようかという方には、調べるのも簡単だと思いますし。

この環境を使って録画サーバ用のCGIプログラムを書いてみました。録画サーバ用だけでなく、海外パソコンで使える便利ツールも比較的簡単に書くことができるので便利です。
ちょっとだけ紹介します。

1.録画サーバ用の録画済みファイルダウンロードCGI

たいそうなものではなく、海外パソコンからアクセスすると、ある録画ファイル格納フォルダのファイル一覧とそのリンクを表示します。このリンクから簡単にダウンロード支援ツールへアドレス登録できます(前回紹介したように、ここまではCGIを使わなくてもできます)。CGIを使って、その画面から、ファイルを削除できるようにしました。
こんな感じになります。

cgi1


こうしておけば、ftpサーバも不要で、httpサーバ(An Httpd)だけを録画サーバで立ち上げておけば、汎用的に、録画ファイルのダウンロードや、その削除が、Webブラウザだけを使ってできます。もちろん、外部公開するので、An Httpdの基本認証設定に加えて、このcgi自身にも、パスワード認証機能を持たせています。


2.海外パソコンでの自動ファイル拡張子変更ツール

これは、ドイツのパソコンに閉じた形で使います。普通のプログラムでも良いのですが、書くのが簡単なので、webベースのcgi perlスクリプトで書いてみました。

現在の録画サーバのメディアサーバ機能を使ってファイルをダウンロードすると、なぜかダウンロードしたファイルの拡張子が.aviではなく、.mpgになってしまいます。それだと、ネットワークメディアプレイヤーが誤動作するので、ファイル拡張子を.aviにマニュアルで変更していたのですが、それを自動化するツールです。

ダウンロード済みファイルの格納ディレクトリを指定すると、その配下の全xxxx.mpgファイルの拡張子だけをxxx.aviに変更するツールです。とても便利です。

こんな感じです。

cgi2


実はいずれも、最初から自分で作ったわけではなく、ここにあるようなフリーのスクリプトをベースに改造しただけです。perlはコンパイル言語でないので、いわゆるソースコード(スクリプト)ファイルを簡単に改造してカストマイズできるのも大きな利点です。

ベースとなったFileControlCGI v1.00です。


今後は、もうちょっと勉強して、日本の録画サーバからの自動ダウンロードツールとか、virtualRD転送完了通知ツールとか、より便利なツールも暇をみては作っていこうかなと、やる気だけはあるドイツ駐在でした。

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2005年5月10日 (火)

ドイツ駐在 次期エンハンス計画(3)

さて、松下と東芝のHDDレコーダを見てきたわけだが、検討の結果、

松下DIGA × :高すぎて買えない
東芝XS36 △ :ファイル転送が面倒

となり決め手には欠ける。

では、パソコン以外で他にどんな選択肢があるだろうか、見てみよう。

ガリレオ: ビットレート2Mのファイルはドイツ駐在環境ではちょっと厳しい。
Link de録: MPEG-2ベースで使用するのありだけど、多くのファミリーがいるので目新しさに欠ける。
エアボード:録画できない
ロクラク: 家電すぎて設置の面白みに欠ける

こんなものだろうか。Link de録が一番現実的ではあるが、うちの環境はパソコンありきなのでLink deにする必然性もない。PC-MV7DX/U2として普通に使えば良く、これは結局はパソコンベースである。

では、思い切ってパソコン系も考えてみると(メイン機のエンハンス)、メイン機自身でW録画できるようにする必要がある。

・NEXX NTVC-760PGN × :複数枚挿し不可
・PC-MV7DX/U2/PCI    △ :MPEG-2 1Mbps録画になり、ちょっとレベルダウン
・ELSA 1700TV ? :複数枚挿し不明。安定性不明?
・Canops MTVX WHF ○ :Wチューナで低ビットMPEG-2サポート。未発売。

となって、MTVXが最右翼であるが、発売時期の問題、安定性の問題、そもそもメイン機をいじるリスクの問題がある。MTVXを安定して動かすことができれば、それが一番使いやすい環境になるとは思うのだが、リスクは高い。値が下がって、ファーム・ソフトのバグ取りができた時点で、メイン機のMTVXによるエンハンスを考える方が得策ではないかな。キャプチャカードに5万円っていうのは、さすがに抵抗感強し。

ということで、いろいろ考えた結果、今回のエンハンス計画は、東芝のRD-XS36に仮決定したのである。
しかし、このクラスのモデルチェンジはいつごろなんだろう。昨年11月発売だから、もうそろそろではないのかな?
どうせだったら、ニューモデル見てから正式決定したいのだ。

で、今回のエンハンスによるメリットをもう一度書いておこう。これは一体誰に向かって書いているのだか。

・録画ネット機の置き換え。騒音で電源オンする時間が限らたため、運用が面倒であったが、RD-XS36導入により、裏録機も常時オンで使える。

・録画ネット機のEPG予約が使いにくかったが、RD導入で、普通にEPG予約可能。

・BSアナログ番組が見れる。実家はWOWOWを入れているそうだ。これも録画できる(はず)。NHK BSの大リーグ中継でイチローが見れる!?

・まだやっている人がいないので、独占導入設置記事が書ける。

・未知の世界が多くて、かなり楽しめる。

ぐらいだろうか。

で、早速エンハンス後のネットワーク構成図である。数字はポート番号だが、実際に使用する番号ではない。
クリックで拡大します。

kousei


SoftEtherは使わないが、実験目的とリモートアクセスルータのバックアップとして親父パソコン(常時オンではない)に設定しておく。
ネットdeナビなどは、基本的にはPPTP-VPN上で使用する。
メイン機にはAN HTTPDを新規設定して、録画ファイル管理(ダウンロード・削除)に使用。将来的には、録画ネット機のような、ダウンロード済みフラグ管理を追加して、全自動ダウンロード化を実現する予定。
VirtualRD/Creative RDをメイン機および親父パソコン(バックアップ)に新規導入。ネットdeダビングは、ローカルLAN内で実施。メイン機にダビング。この操作性・安定性が最大の不安かつ今回の最大の山場。
(ネットリモコンである程度の自動化は可能と思われるが、最大のネックはネットdeモニタのディレイ)
ここをなんとかする一番の早道は、VirtualRDを自分でプログラムすること(VirtualRD側から一括転送が起動できるように)であろう。しかし、それ自分でやったらテレビ見る時間がなくなっちゃうので、基本的には他力本願モード。

ということにしたが、本当に大丈夫なのか?

次回は、予定しているメンテ作業についてまとめておこう。忘れないように。

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2005年5月16日 (月)

パソコン録画サーバの導入Tips(9) 自作自動ダウンロードツール

1.Webブラウザベースの録画ファイル管理ツール

現在のメイン録画サーバには、PcastTV(キャプチャカードの付属録画ソフト)のメディアサーバ機能があり、この機能によって、海外パソコンから日本の録画サーバにWebブラウザーでアクセスすると、録画済みファイルの一覧やファイル削除が可能であり、とても便利なのだ。

しかし、これは、PcastTVで録画したファイルしか扱うことができない。どこか他の装置から単純にコピーしてきた録画ファイルなどは、このメディアサーバ機能ではアクセスできないのである。

ここにも書いたように、ドイツ駐在は裏録用サーバ(東芝 RDシリーズのHDDレコーダ)を増設予定であり、これで録画した録画ファイルは、メイン録画サーバに一旦コピーしてから、海外に転送する運用の予定である。


そうなると、メイン録画サーバでは、PcastTVで録画したファイルだけでなく、東芝RDからコピーしてきた録画ファイルも海外からダウンロードできなければならず、PcastTVのメディアサーバ機能では無理である。

そこで、メイン録画サーバ上のすべての録画ファイルをダウンロードできる仕組みを新たに作ることにしたので、それを紹介しよう。
この仕組みは、パソコンベース(Windows OS)の録画サーバを使用している方であれば、録画ファイルを海外からダウンロードするための汎用的な仕組みとして利用できるはずである。

録画サーバ側の条件として
・HTTPサーバとしてAnHTTPDが動作している(cgiが動けばよいはずだが、AnHTTPDでしか動作確認していない)
・ActivePerlがインストールされており、perlで記述されたCGIファイルが動作する

海外パソコン側の条件は特にない。後述の自動ダウンロードツールを使用する場合には、海外パソコン側にもActivePerlがインストールされてperlプログラムが動作できる環境が必要になる。

また、録画サーバ上では、録画済みファイルを保存しておくフォルダを一つと、自動ダウンロードを使用する場合にはダウンロード済み情報を保存するフォルダを一つ作成する。
たとえば、
e:\Rokugafile :録画済みファイル格納フォルダ
e:\lock    :ダウンロード済み情報格納フォルダ

録画済みのファイルは、必ずこの録画済みファイル格納フォルダに保存されている必要がある。
複数のフォルダを管理することはサポートされていない。また、この格納フォルダ配下のサブホルダもサポートしていない。自動ダウンロードを使用しない場合にはダウンロード済み情報格納フォルダは不要である。

海外パソコンから、WebブラウザーでCGIプログラムにアクセスすると(http://rokuga-server/cgi-bin/tool.cgiとか)、録画済みファイル格納フォルダーの録画ファイル一覧が以下のように表示される。

cgitool1


ファイル名は、各ファイルへのリンクになっているので、この情報をIrvine,Iriaなどのダウンロード支援ツールに直接渡すことができ、それらの支援ツールと連携して簡単にダウンロードを開始することができる。もちろん、このような支援ツールを使わなくても、ファイル名を右クリックして”ファイルに保存”とすれば、Internet Exploreだけでファイルのダウンロードが可能である(この場合は、リジュームダウンロードはできないが)。

一番右の削除ボタンを押すと、該当ファイルが削除される。

”ダウンロード”は後述の自動ダウンロード機能を使ってダウンロードしている場合に、このファイルが自動ダウンロードツールによってすでにダウンロード済みであるかどうかの状態を示す。
状態反転ボタンは、強制的にダウンロード済み状態を未ダウンロード状態にしたり(その逆もあり)できる。
これは、自動ダウンロードしたくないファイルを自動ダウンロードしないようにあらかじめマニュアルで
設定するためのものである。
また、”ダウンロード済みファイルをすべて削除”のボタンで、自動ダウンロードが完了してダウンロード済み状態になっている全ファイルを一括で削除することができる。

このツールは、AnHTTPDの認証およびこのcgi自身の持つパスワードによってプロテクトされている。
パスワードの変更や、録画済みファイル保存フォルダの場所指定などは、別の管理メニュー画面より設定が可能。またhttpアクセスのポート番号もAnHTTPD設定にて変更可能である。
このように最低限のセキュリティは装備しているので、外部公開してもリスクは低いだろう。


2.全自動ダウンロードツール

上記の画面から、ダウロード支援ツールなどを使用して、録画ファイルのダウンロードをしても良いが、なんらかの手作業が必要になる。もし、長期の出張でこの作業ができない場合などは、その間家族は最近の番組を見ることができない。

そこで作ったのが、全自動ダウンロードツールである。

コマンドラインでの起動が可能であり、Windowsのタスクに登録しておけば、毎日決まった時間にプログラムが起動され、全自動で指定したフォルダにすべての録画ファイルをダウンロードしてくれる。
一度ダウンロードしたファイルを繰り返しダウンロードしないように、各ファイルごとにダウンロードが未了か完了しているかの状態情報を保有しており、現時点で未ダウンロードのファイルのみをすべて自動ダウンロードする。この未ダウンロードなのか、ダウンロード済みなのかの状態は上記のWebツールで確認可能である。

WindowsのDOSプロンプトから、autodown.pl port番号 cgiプログラムへのhttpパス
とタイプしてenterを押せばプログラムが起動される。

すると日本の録画サーバにアクセスして、未ダウンロードファイルを一つづつ順番にダウンロードしていくのである。途中でインターネットが切断されたり、録画サーバからのデータ送出が一定時間止まっているなどの異常状態を検出すると、録画サーバに再接続して、ダウンロードの再試行を自動的に行う。再接続できた場合には、すでにダウンロード済みのデータ以降のところからダウンロードを再開する(リジュームダウンロード)ので、インターネットが安定しない環境でも、なんとかダウンロード完了できる確率が高い。

以下にプログラムの実行結果画面を示す。

cgitool2

ここでは、test1.aviとtest2.aviの二つのファイルを自動ダウンロードし終わっている。
未ダウンロードのファイルがあると、そのファイルサイズを表示し、ダウンロードを開始する。ダウンロード中は、%で進行状況を表示する。ダウロード開始時間と終了時間を表示している。ダウンロードが正常に完了すると、プログラムが自動的にそのファイルをダウンロード済み状態に変更して、次の未ダウンロードファイルのダウンロードを開始する。すべての未ダウンロードファイルのダウンロードが完了するとプログラムを停止する。


現在、安定動作確認中だが、リモートで実際に日本の録画サーバにこの環境を設定し、ドイツパソコンとの間で運用している。今のところは安定して動いている。
ちゃんと正常動作が確認されたら、興味のある方には環境を一式ご提供します。分室掲示板でまたお知らせします。

問題点であるが、
録画済みファイル格納フォルダが、現在録画中のファイルの保存場所であったりする場合、現在録画中のファイルがこのフォルダに存在するわけだが、プログラムからはそのファイルが録画中のファイルなのか、録画済みのファイルなのかを識別することは難しい。
できれば、このフォルダには録画完了済みのファイルのみを格納することが望ましいが、それはそれでまた手間である。
全自動ダウンロードツールでは、一応は録画中のファイルかどうかの判別をして(今のファイルサイズと1秒後のファイルサイズをくらべて違っていたら録画中と判断する)、録画中のファイルはダウンロードしないような制御が入っており、ドイツ駐在の環境ではちゃんと識別できている。しかし、環境によっては、この識別がうまく動かず、プログラムがエラー終了する可能性もある(録画ソフトの作りにもよるだろう)。

同様に最初のWebベースの録画ファイル管理ツールでも、ファイル一覧を表示すると、録画中のファイルも一覧に表示されてしまう。こちらは表示されるだけなので特に表示しないようなガードはかけていない。

いずれにしても、厳密に排他制御などをしていないので、録画中に自動ダウンロードをしたり、ファイル削除をしたりは避けるべきであろう。録画していない時間をみはからって自動ダウンロード起動時間を設定したり、ファイル削除を行うべきである。このあたりもあって、全ファイルの一括削除のインプリメントはやめたのだ。


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2005年5月27日 (金)

ドイツ駐在 次期エンハンス計画(4)

録画サーバ環境増強のための日本出張(いや、違った。日本での仕事をするための日本出張)は、来週の日曜日出発ということでスケジュールは決定した。1週間はまるまる仕事であるので、作業はそのまた次の週末だけである。作業時間も限られるので、かなり周到に準備しておいた方が良いであろう。
以下は、他の方がお読みになってもまったく面白くもない話であるが、自分のための作業予定表である。

1.RD-XS36のLANへの接続

ネットワーク構成図にしたがって、固定IPアドレス、DNSサーバ、ゲートウェイなどを設定し、とりあえずLANに接続する。
あわせて、まずはとりあえずで地上波アンテナ線のみを接続。
ネットdeナビのポートはとりあえずはデフォルト80で設定。ネットdeリモコンもデフォルト設定。
パスワード設定は必ずやる。

RD-XS36ファーム版数の確認。危険でも一度ここで最新版に上げておくべきだろう。

2.ネットdeナビの動作確認

PCからネットdeナビの起動確認。ネットdeモニターやネットdeリモコンを使って、ひととおりのネットde機能の動作確認。
ネットdeナビの録画予約機能を使用して(iEPG)、録画がちゃんとできることを確認。複数番組を録画してみる。MM1.0での録画。
ネットdeモニタ経由で再生してみる。

3.Viritual RD他のインストール

メイン機上にVirtual RD, Creative RDをインストールする。PCから録画メイン機にリモートデスクトップで入り、virtualRDを起動する。ネットdeリモコンなどを使用して、ダビングのテスト。
VRD各ソフトの使い勝手を把握する。
VirtualRD 1.01     
VirtualRD 2.0 Beta7
CreativeRD 0.1 Beta6
は入手済み。

4.その他の支援ツールの設定

ネトモニを動作確認。純正ネットdeモニターとの動作速度の差を把握する。

番組ナビゲータ の使用方法を確認する。RD自身の番組表取得機能、メール予約確認機能は停止させておくこと。

ネットリモコンをインストールして、動作確認する。マクロを登録して、うまく動作するかを確認。

5.BSアナログ系の接続

ちょっと一息入れて、BSアンテナの接続を行う。これが以外に手間取る予感。実家の構成を把握していないし、昔のやつだから、BSチューナが外付けのやつだとか、WOWOWデコーダなんて取説もないだろうし。果たしてうまくいくだろうか?状況によっては分配器や接続ケーブルなどなにか新規に必要なものが出てくるかもしれない。
そうしたら、散歩がてら購入しにいこう。

接続できたら、簡単に録画テストをしよう。

6.ブロスト設定

7.リモートアクセステスト

いよいよ海外パソコンからのアクセステストである。
海外パソコンにリモートデスクトップで入る。
事前にインストールしておいたソフト(番組ナビゲータ、ネトモニ、ネットリモコン)の設定を確認して海外パソコンから逆にPPTP-VPNを張り、ネットdeXXXXおよび各ソフトの動作確認を行う。
もちろんネットdeダビングの起動が可能かどうかも確認する。
ブロストにアクセスできるかも確認する(VPN経由および生インターネット経由)。メール録画機能を使ったリモートパワーオン作業も試しておくべし。

8.親父パソコン設定

VirtualRD, CreativeRDをインストールして動作確認をしておく。

9.その他のメイン録画サーバメンテナンス

・ハードディスクイメージバックアップの作成。緊急起動ディスクの作成。Trueimageを使用。
・HDDエラーチェックとデフラグ
・テレビ王国のiEPG予約ができなくなっちゃった件の調査(最近急にエラーが出来るようにった。他の番組
 表なら問題ないのに)
・TVKのチャンネル設定
・シャーシをあけてFANやマザー上のほこりを清掃
・UPS関連のエラーチェックと完全放電
・ルータの再起動。必要ならばファームアップ。
こんなものだろうか?

ということで、結構時間もかかりそうである。また徹夜続きの数日間になるのであろうか!?

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2005年6月 1日 (水)

録画ネットは違法

Asahi.comで報じられていた

日本に置かれたテレビチューナーを海外在住の契約者らがネット経由で遠隔操作し、日本の番組を録画、ダウンロードできるサービス「録画ネット」をめぐり、東京地裁は1日、再びサービスの差し止めを認めた。


以下、Asahi.comから引用:

NHKと在京キー局5社が運営会社「エフエービジョン」(千葉県松戸市)を相手に差し止めの仮処分を申請していた。同地裁の市川正巳裁判長は、差し止めを命じた昨年10月の同地裁決定を支持。運営会社の保全異議申し立てを退ける決定をした。
 決定で市川裁判長は「著作物の複製は、個人が家庭で使う場合は適法だが、使用する者自身が複製することが要件となる」と指摘。録画ネットの場合、契約者のほかに、録画システムを設置・管理しているエフ社が加わって「共同して複製している」と判断し、要件を満たさず違法と結論づけた。
 エフ社は03年、主に海外在住の日本人向けにサービスを開始。テレビ局側は昨年7月、仮処分を申請。エフ社側は「利用者が自分のパソコンで好きな番組を録画しているにすぎず、適法」と訴えたが、同地裁は昨年10月に申請を認めた。

ということで、残念ながら録画ネットのハウジングサービスが復活することは当面なくなった。

上記のように、ここでの争点は、録画複製の主体が、ユーザ個人なのかどうかである。録画ネットの提供するシステム(ソフト)やサービス形態が、個人が主体的に録画しているのではなく、録画に手を貸しているサービス、すなわち録画代行サービスに近いものであり違法との判断がされたわけである。

単にハウジングサービスが違法と捕らえるのは早計かもしれない。要は、そのサービス全体の個人に対する支配度などを総合的に見て、録画の主体が個人であるといえるかどうか?を判断しなければならないことになる。

たとえば、録画のために、テレビのアンテナをサービス会社が用意して各預かり装置に接続すること(既存のすべてのハウジングサービスがこれを当然しているわけだ)は、一体どうなのか?それだけでも駄目なのか?
これが駄目ならあらゆるハウジングサービスは成立できない。

このような環境的なサービス提供は問題なくて、独自の録画ソフトを搭載させたりすると駄目で、一般商品をそのまま(ガリレオなど)使用するのであればよいのか?

このあたりの判断はドイツ駐在にはできない。専門家の解釈を今後待つとしよう。

いずれにしても、この再決定により、既存のハウジングサービスも少なからぬ影響が及ぶのではないだろうか?全体から見れば数少ない海外在住者のささやかなテレビライフ存続のためにも、そうならないことを祈るばかりある。

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2005年6月 7日 (火)

ドイツ駐在録画環境エンハンス 第1日目

午前十時、成田に無事到着し、すぐさま横浜の実家に向かうドイツ駐在である。

実家着14:00.

お~、東芝RD-XS36が届いているではないか!

早速、設置作業にとりかかるのだ。

録画ネット機を撤去し、そこに繋がっていたアンテナ線(VHF)をRDのVHFアンテナ入力に接続。
同じく、LANケーブルをRDにつなぎ変える。あとはコンポジットケーブルでビデオ出力をテレビにつなぐだけ。

極端に言えば、これだけでもうテレビにRD経由でライブ画面が写るのである。あ~、やっぱ家電はすばらしい!ここで、録画ボタンを押せば録画もできちゃうのである。

で、ここまで15分。

メイン録画機(奥のパソコン)とRD-XS36である。

rd2


精悍な面構えの愛機RD-XS36である。

rd3


14:15.

海外在住者はすぐにネット設定に移るのである。初期設定からネットワークを設定。
設定するといっても、IPアドレス、ネットマスク、DNS,ゲートウェイのお決まりの設定をするだけ。

他のパソコンからアクセスすると簡単にネットdeナビの画面が表示されるではないか。
まあ、当たり前なのだが、それにしても簡単であった。

初めて、他のパソコン画面上でRD-XS36へのログイン画面が表示された瞬間である。

rd1

14:30

う~ん、なんかあまりにすんなり行って面白くないな~。しばらくネットdeナビからいろいろ操作してみたが、なにも問題なく動いてしまう。まあ、同一LAN内からのアクセスなので当たり前なのだが。
録画予約を入れてみても、ちゃんと録画できちゃうし(だから、当たり前なんだけど)。

録画予約は、ネットdeナビ画面からiEPGにテレビ王国を登録してやると、以降は、テレビ王国の画面から録画予約をしてやれば、RDにそのまま予約録画が可能になる。テレビ王国からは、地上波もBSアナログも予約可能。ローカル画面での操作なので、まったくディレイはない。なんのストレスもなく録画予約は可能。
VPNを張る必要もない。

15:00

BSの接続を開始。マニュアルどおりに、RDと今まで使っていたBSチューナ内蔵のビデオデッキ、WOWOWデコーダを接続すると、う~ん、これも一発で稼動した。見事にWOWOWの画面のスクランブルがはずされてRD経由でテレビ画面に表示された。ネットdeナビからの録画予約もOK.ネットdeモニタからのライブ視聴もOK.
BSアナログ稼動までに30分。

15:30

時間も余裕があるので、録画メイン機にVirtualRDをインストール。RD-XS36に繋げると、これまたいとも簡単に接続され、録画済み番組一覧が表示された。録画済み番組のひとつを選択して転送指示すると、あっという間に転送が始まり、無事メイン機への転送が完了。
VirtualRDでは、RD本体自身をなにも操作する必要すらないのである。
ただし、この場合、VirtualRD画面上から転送するファイルをひとつづて転送指示してやらないといけないので、多数のファイルを転送するときには面倒ではある。しかし、後述のとおり、ネットdeリモコンとネットdeモニタのストレス度は極めて高いので、むしろVirtualRDで本体を操作せずにファイル転送したほうが精神的には楽かもしれない。
まだまだファイル転送については試すことが多いので、初日はこれで終了。後日、いろいろ試すことにする。
とりあえずはなんの問題もなくVirtualRDが動いたのは安心である。

16:00

もう疲れたので今日は終了。
ちょっとお昼寝して、実家でパパりんとママりんに甘えて会社近くのホテルに移動。

21:10

ホテル着。さて、ちょうど月9エンジンが始まっているではないか!
ホテルには、ブロードバンドが装備されているので、早速実家のRDにアクセスしてみるのだ。

バッファローのリモートアクセスルータに対してVPNを張り、プライベートIPを使用してネットdeモニタ画面を開く。無事アクセスできた。まあ、当然なのだが。

ネットdeモニタ、ネットdeリモコンを試してみるが、ちゃんと動くではないか!これもまあ当然なのだが。
ただし、ネットdeモニターは予約録画中は表示できないようである。ちょっと不便なのだ。エンジンをタイムシフトで視聴しようとしたが、ネットdeモニターが動かないので使えない。このあたりはもうちょっと調べないとわからない。

その後、録画が完了し、ネットdeモニターも無事画面を表示するようになった。
しかし、どうも安定しない。ライブ画面を表示していても、最初は音声がちゃんと出るのだが、1分ぐらいすると音声が消えてしまう。また、たまにうまくモニターできないこともある。どうも安定して動かないようだ。
ライブ画面視聴も、音声た画像が途切れてしまうこともあり、ネットdeモニターでのストリーミング視聴というのは実用的ではないと考えざるをえない。だいたい、1Mbpsでストリーミングしているので、やはりインターネット経由でのストリーミング視聴というのは想定外と言えるだろう。

ネットdeリモコンとネットdeモニターでの操作であるが、どのくらいディレイが発生するかを試してみた。

ネットdeリモコンから入力してその反応が画面に表示されるまで7秒~20秒と、ほぼ使い物にならない。ここをどう克服するかが問題。想定内ではある。上記のとおり、ネットdeモニターが不安定ということもあり、やはりフロスト期待である。ブロストの設定はまだやっていない。ただ、ブロストでもディレイは当然発生するわけで、やはりネットdeリモコンでの操作というのがストレスになりそうである。

録画予約は前述のとおり、iEPGでできるので、ネットdeリモコン、モニターを使用する必要はない。
ファイル転送も、VirtualRDを使えば、ネットdeリモコン、モニターの使用を回避することは可能である。この場合、一ファイルづつの転送になるが。

どうしてもネットdeリモコンを使う必要があるのが、録画済みファイルの削除である。
これは基本的には、録画ファイルをひとつづつ選択して、削除していかなければならない。
そのファイル選択をするためにカーソルを移動するようなひとつひとつの動作に、7秒~20秒の待ちが発生するわけでは、これはかなり厳しい。しかし、それ以外に方法はない。ネットdeナビ画面から削除するインタフェースを是非ともインプリメントしてもらいたいものである。
とりあえずは、録画済み全ファイル削除を使うとか、リモコン入力をマクロ化するとか、いろいろ試してみることにしよう。

ホテルからVPN経由でネットdeリモコン、ネットdeモニターにアクセスした画面である。

rd4

ということで、初日は非常に順調にRD-XS36の設置が完了した。
明日からは仕事が始まるので、次回の作業は週末になる。
それまでは、夜ホテルからいろいろネットdeナビにアクセスして、テストを継続していくことにするのである。

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2005年6月11日 (土)

ドイツ駐在録画環境エンハンス 第2日目

仕事も無事終了し、実家に戻り、エンハンス作業の続き、第2日である。

今日は、体も疲れていたので、エンハンス作業はちょっとだけで、もっぱらRDで録画した番組の視聴をしていたのだ。

今回は、いよいよRDで録画した番組ファイルのメイン録画機(パソコン)へのダビングである。
これまで書いてきたように、RDで録画したファイルは、一旦パソコンベースのメイン録画サーバ(日本の同じLANに接続されている)にコピーして、海外へはメイン録画サーバから転送されるわけである。

このRD-->メイン録画サーバへの転送は、メイン録画サーバにインストールしたVirtualRDというフリーソフトを使用して行う。

ここからダウンロードして、メイン録画サーバにインストールした。バージョンは2.00 b7である。

RDのIPアドレス(プライベートIPアドレス)や、アクセスするためのパスワードを設定してやれば、簡単にRDにアクセスすることができる。

録画ファイルをメイン録画サーバに転送する方法は2つある。

1.VirtualRDでファイルリスト一覧を取得して、ひとつづつファイル転送を行う。
2.VirtualRDを起動しておき、RDをネットdeリモコンでリモート操作して、高速一括ダビングで複数の番組ファイルを指定して、一斉コピーを行う。

1の場合は、1ファイルづつ転送指示をしてやるので面倒ではあるが、そのかわりネットdeリモコンやネットdeモニタを使用してRDにアクセスする必要はない。メイン録画サーバ上のVirtualRD上ですべての操作が可能である。

2の場合は、RDのメニューをネットdeリモコン、ネットdeモニタを使って操作し、一括ダビングの指示をしてやる必要があり、ネットdeモニターのディレイが大きいために、操作に非常に時間がかかる。しかし、一回やればあとは指定した複数のファイルを勝手に転送してくれるので、放っておけばよい。

以下は、2の方法で、ネットdeリモコンを駆使して、一括ダビングする録画ファイルを指定しているところである。
vrdcopy1


転送するファイルが少ない場合は1の方法を、ファイルが多い場合には2の方法を使用するなど、使い分ける必要がありそうである。

いずれの方法にしても、上記のVirtualRDで一切問題なくファイル転送が実施できた(一括ダビングも)。ちなみに、ドイツ駐在の環境では、RDもメイン録画サーバもルータに有線LANで接続された環境である。

2の場合、一括ダビングを起動すると、ネットdeモニタの画面が消える。ダビング中は、ネットdeモニタでのモニタリングができない仕様である。逆に言えば、ネットdeモニタでの画像再生が再開されたら一括ダビングが完了したと思えば良い。

下記のように、ダビング中のテレビ画面には、ダビングの進行状況を示す情報が表示されているのだが、これはネットdeモニタでは見れないということになる。

vrdcopy2

RDでの録画は1Mbpsのビットレートで録画しているが、54分番組でだいたい520MBぐらいになる。
これをだいたい6分ぐらいでダビングすることができる。ダビングはやはり10Mbps程度の性能しかでないようだ。

ということで、ダビングについても非常に安定した動作をしている。ただし、ネットdeリモコン・モニタでの操作は非常に時間がかかるし、とにかくネットdeモニタが安定しない。ダビング中もモニタリングできないし。
海外からは、やはりVirtualRDのファイル一覧で、1つずつの転送になりそうである。今後、ネットdeモニタの替わりになるはずであるブロードストリームを設置予定であり、これがうまく動けば、ダビング進行状況も確認できるし、使い勝手がかなり向上されると思われる。

ダビングはすでに数10GBレベルで複数ファイルの一括転送をしているが、ちゃんと動いており、この安定性が
なによりである。あとはいろいろツールソフトを作成し、ダビング後のダウンロード環境を改善していくということが
今後の目標になりそうである。

続く。

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2005年6月16日 (木)

ドイツ駐在録画環境エンハンス ブロードストリーム

さて、基本的には最後の機器の設置となる。今回の目玉製品でもあるのだ。

ブロードストリームについては、以前のレビュー記事を参照いただきたい。

簡単に言えば、東芝RDのビデオ出力画像(ライブ番組の画像や、メニューの画像)をMPEG-4に変換した上で、インターネットにストリーミング配信してくれる装置である。

下の絵は、メイン録画サーバ機上に設置されたブロードストリームである。

brosto2

ここでちゃんと今回のエンハンスで各種機器がどう接続されたかを整理しておこう。
最終接続図である。実際のケーブル配線とは若干ことなるが。

kousei2

前回の記事にも書いたが、ネットdeモニターという機能があり、東芝RDだけでも同様の機能は実現できる。
しかし、以下のような使いにくさがあった。

・音声が止まるなどなんとなく不安定な症状がうちの環境では出ていた。
・予約録画中はモニターできない。録画中はライブ視聴ができないことになる。
・高速ダビング中もモニターできない。ダビングの進行状況が見れない。
・ネットdeリモコンで操作してから、その画面がネットdeモニタ上に反映されるまで5秒以上のディレイが発生する。

これがどこまでブロードストリーム(以下、ブロスト)で解決できるかである。

まずは、ブロストの設置であるが、これは非常にスムーズで、なんのトラブルもなかった。

まずは、箱だしのまま、既存のホームLANに接続(ブロードバンドルータに有線接続)し、同様のLANに接続されている他のPCに付属のIPアドレス設定ユーティリティをインストールする。なにも難しい点はない。そのユーティリティを起動すると、LAN上に接続されているブロストを見つけ出し、下のようにそのブロストにIPアドレスを設定することができる。
ドイツ駐在の環境では、固定プライベートIPアドレスが必要なので、ここで設定してやるわけだ。

brosto1


このIPアドレスをちゃんと設定してやれば、あとは、パソコンのWebブラウザーから、そのIPアドレスに対してHTTPアクセスしてやれば、ブロストの管理画面にアクセスできるので、その画面からその他の各種設定をしてやればよい。特に難しくはないので、詳細な解説は省こう。

ライブ視聴や、RDのメニュー表示などを海外から使用するには、MPEG-4(ASF)形式のストリーミングを使うのが良いであろう。こちらであれば、指定したポートを一つだけ外部公開(ポートフォワード)するだけで、海外からのアクセスが簡単に行える。標準はポート80が設定されているが、上記の設定画面から変更が可能である。
ここで例えば8000に変更しても、ポート80番にもアクセスすることは可能である。外部公開するポートを8000にすればよいということだ。すでにポート80番を他の目的で公開している場合には、このようにポート変更してブロストを公開すればよいわけだ。
時間があったらもうちょっとこのあたりの設定については詳しく記事にすることにしよう。

約15分ほどの設定で他のパソコンからブロストにストリーミングアクセスすることが可能になった。音声については、G.726というコーデックをインストール必要があるかもしれない。
この場合は、マニュアルに沿ってコーデックを再生するパソコンにインストールする必要がある。

アクセスの手順であるが、まずは、日本の環境のグローバルIPアドレスおよび上記で設定したブロストの公開ポートにHTTPアクセスすると、以下のような初期画面が表示される。

bro1

画面左のセッティングから以下のような動画セッティングが可能である。使用しているインターネット環境に応じて最適な設定を柔軟に使用することが可能。ただし、あまり画質を下げると、視聴には耐えられないレベルになってしまう。個人的にはライブ視聴にはCIFの解像度が必要と感じた。
bro2

コントロールタブから、実際のストリーミングが開始できる。下記のような画面になる。

bro3

画質・解像度を最高にすると、ビットレートを512kbpsにあげてもカクカクとコマ落ちの状態になるが、さすがに画面は綺麗である。ブロックノイズもほとんどない画像で見れる。
しょせんはCIF程度のサイズなので、大きなモニタで拡大して見たりするとぼやけてしまうだろうが。ただ、とりあえずライブ視聴するということであれば、この設定で問題ないし、スポーツのように動きの速い番組の場合は、画質・サイズを落として見てやれば良いだろう。

とにかく、上記のセッティングタブから、ダイナミックに画質設定変更が可能なので本当に柔軟なストリーミング環境が構築できることになる。
ドイツ駐在の場合は、主にRDのメニュー画面を見るのに使用しているのだが(ネットdeモニタの代替手段として)、そのため最大解像度・最大画質・低ビットレート設定にしている。そうしないと、メニューの文字が解読不可能になってしまうからである。この設定であれば、ほぼ解読するのに困難はない。

パソコンとブロードバンド環境があれば、かなりいろいろな場所でテレビのライブ視聴環境が構築できたわけだ。これがたった1万ちょっとの値段の装置で可能であることが驚きである。
ブロードバンド環境があれば、ドイツの自宅でも、出張先のホテルでも、駅のホットスポットでも、そしてそして飛行機の中でも見れるのである。
下の写真は、日本から帰りの飛行機の中で、大好きな石原さとみのドラマをライブ視聴しているところである。ルフトハンザは、衛星通信を利用して、無線LANによる航空機内ブロードバンド環境を提供しているのだ。
bro4

ただ、まだ値段は高い(搭乗中、使い放題で約30US$)し、計測したところ80Kbps程度しか出ていないので、最低画質でもスムーズな再生は難しい。まだ、実用的ではなさそうである。
しかし、将来もっと高速化されれば、つまらないビデオを見るのではなく、自分で録画した番組やライブ視聴などを楽しむことで、長い日本とのフライトをより快適に過ごせることになるに違いない。なんともすごい時代になったものである。

ということで、ライブ視聴の環境を容易に安価に実現できるブロードストリームに非常に満足している。

今後は、もうちょっとエンハンス録画環境の海外からの操作性を中心に記事にしていくので、また読んで下さい、なのだ。

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2005年6月18日 (土)

ドイツ駐在録画環境エンハンス 総集編(1)

さて、エンハンスも完了し落ち着いたところで、エンハンス環境の全体像について整理することにしよう。

まずはもう一度機器構成・接続についておさらいすると、下図のようになる。

kousei2

・RD-XS36をブロードバンドルータにLAN接続する。
ブロストもブロードバンドルータにLAN接続
・ブロストにはRD-XS36のVideo出力を接続する。
・RD-XS36はWチューナなので、VHFとBSアナログアンテナを接続
・各装置とも、固定プライベートIPアドレスを割り振っている

rds6


上の写真で、一番下がRD-XS36、その上に載っている小さい機器は、BSアナログ用のブースターである。
その上はBSチューナ内蔵のビデオデッキで実家の人々が使用しているもの。その上がWOWOW用のデコーダである。

rds7

上の写真の一番左の白い物体がメインの録画サーバ(パソコン)で、一番右がUPS、その間に押し込められているかわいそうな装置がブロストである。


RDを使用した場合の基本的な録画作業のフローを以下に示す。

1)海外PCからネットdeナビにアクセスして、iEPG予約を行う。または、番組ナビゲータを使用して予約を行う。メール予約の機能もあるがドイツ駐在は使用していない。

2)録画が完了したら、録画ファイルをメイン録画サーバにダビングする。これには、ネットdeダビングとVirtualRDを使用する。

3)ダビングが完了すると、これまでどおり録画ファイルは海外PCから自動ダウンロードしたりファイル一覧からIrvineなどによるダウンロードが可能になる。ドイツ駐在の場合は、自作の自動ダウンロードツールにすべておまかせしている。

4)再びネットdeナビにアクセスし、ネットdeリモコンにより録画済ファイルを消去する。
これで1サイクルが終わる。

上記のステップについてもう少し詳しく環境や使い勝手をレポートしよう。

1)ネットdeナビのiEPGでの録画予約
STEP-1: ネットdeナビにアクセスし、右上のiEPGボタンをクリックすると、以下のような登録したテレビ予約サイト(テレビ王国など)が表示される。
rds1

STEP-2: 予約したい番組のiEPGボタンを押すと、以下のようなRDへの予約画面が表示される。
rds2

STEP-3: 予約ボタンを押せば、自動でRDに録画予約が設定される。予約の状況は、ネットdeナビの「録るナビ」画面で以下のように確認できる。

rds3

至って簡単に録画予約が可能である。しかし、番組表(テレビ王国のサイト)の画面は、一度RDを経由して表示されているようで、ちょっとレスポンスが悪い。普通に直接テレビ王国にアクセスするのに比べたら、というレベルではあるが。ドイツ駐在的にはあまり気にならない。

もちろん、毎週予約も設定可能である。しかし、録画予約は32件までしか入らないので、ヘビーな録画ユーザはちょっと困ることもあるだろう。

2)番組ナビゲータを使う
STEP-1: 番組ナビゲータをダウンロードして海外PCにインストールする。日本のIPアドレスなどの設定を行う。簡単な設定のみである。
STEP-2: 番組ナビゲータを起動すると、最新の番組表をインターネットから(onJapanTV)取得し表示する。
STEP-3: 同時にRDからも予約済み情報を入手して、予約済みの番組には、下のように赤線で囲んで表示される。

rds4

STEP-4: 新規予約を入れる場合には、該当番組をダブルクリックすると下記の予約画面が表示されるので、内容を確認して予約ボタンを押すだけ。

rds5

非常にレスポンスも良く、使い勝手のよいソフトである。1)のネットdeナビにはない様々な機能も付加されている。例えば、一番有難いのは、RD-XS36はマルチチューナなのでどっちのチューナで録画するかを指定しないければいけない。番組ナビゲータはその選択も自動でやってくれるのだ。
また、番組追跡機能だとか、スポーツ延長対応だとか、32番組以上の録画予約だとか、の便利な機能もある。まだ、良く使い込めていないので、詳細な機能については、今後レビューすることにする。
本ソフトはフリーソフトであり、ここから入手できる。


3)その他
上記以外にも、メールで予約したり、いろいろと録画予約が可能であるが、ドイツ駐在は使う予定がないので、また機会があったらそのうちレビューをしようと思う。

番組ナビゲータがやはりなんといっても使いやすいし高機能である。ただし、テレビ番組情報をOnJapanTVから入手しているのだが、もしonJapanTVがインタフェースを変えてしまったら番組ナビゲータが動かなくなってしまうかもしれない。そのような万が一の場合でも、1)の方法で十分操作はできるので安心である。

RD-XS36での録画予約操作は、なんのストレスもなく、機能も十分であり、非常に満足している。
今のところ、動作上も安定している。

次回は、録画完了後の操作の話を書くのだ。続く。

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2005年6月23日 (木)

ドイツ駐在録画環境エンハンス 総集編(2)

前回は、録画予約の方法について整理した。


録画完了したファイルは、下記のようにネットdeナビのタイトル一覧によって確認できる。

rdd1


ただし、ここの画面からはこれ以上のことをすることはできない。単にどんな番組が録画完了しているかを確認するだけである。

海外でこれを視聴するには、海外のパソコンにダウンロードする必要がある。
ここにも書いたが、ダウンロードの方法として、

1)Softetherを使用して、RDから直接、海外パソコンにダビングする
2)一旦、日本の中継サーバにダビングしたのち、海外パソコンに転送する

の2通りが考えられる。

1)の場合は、転送途中で回線が切断されるなど、ダビング途中でエラーが発生した場合、再度ファイルの先頭から再ダビングをしなければならない。RDがリジューム機能を持っていないからだ。

一方、2)の場合は、相手が中継パソコンなので、リジュームができるソフトや、自作の自動ダウンロードソフトなど自由に転送方法を使用できる。

ドイツ駐在の場合は、すでにパソコンベースのメイン機を保有していたので、これを同時に中継サーバに使用するのは容易であり、2)の方法を選択した。

仮に1)の方法であっても、Softetherを動作させるパソコンが必要であり、RDを海外から自由にコントロールし録画サーバとして使用するには、とにもかくにも別にパソコンが1台、RDと同じLANに接続されている必要があることになる。これが、RDを録画サーバとして選択する場合の敷居の高さになるであろう。

もっともこの中継パソコンは、ほとんどCPU性能はいらないので、本当に1世代、2世代前の古いパソコンで十分である。であれば、新規調達するにしても、中古でかなり安く入手することが可能ではないだろうか。

前置きが長くなってしまったが、以降は、2)の中継パソコンの方法で録画ファイルを海外パソコンに転送するやり方を紹介していこう。

まずは、とにかく、RDから中継パソコンに録画ファイルをダビングする必要がある。

基本的な方法として2つある。

1)中継サーバでVirtualRDを常時走行させておき、RDから一括ダビングを起動する。
2)中継サーバにリモートデスクトップでログインし、VirtualRDを操作して、番組一覧を取得して、ひとつひとつダビングを起動していく。

1)の場合は、ネットdeリモコンやネットdeモニターなどを使って、RDを操作してやらなければならない(レスポンスが悪くていらいらするかも)。その反面、一度一括ダビングを起動してやれば、すべての録画ファイルのダビングが完了するまではただ待っているだけでよい。

2)の場合は、一切RDを操作する必要がないので、ネットdeリモコンもネットdeモニターも不要である。そのかわりファイルを一つずつ転送起動する必要があるので、何回も操作が必要である。

ドイツ駐在は、現在は1)の方法を使用している。いちいちリモートデスクトップで中継サーバに入るのも、一つ一つファイルをダビングしていくのも返って面倒な感じがしたからである。

1)の方法での操作画面は以下のようになる。

rdd2


ますはネットdeナビ画面からネットdeリモコンを起動する。ネットdeリモコンの赤丸で示したボタンを押すとその下のネットdeモニター画面が起動される。
この画面を見ながらネットdeリモコンで一括ダビングを起動することになる。

しかし、この場合、以下のようの使い辛さがある。

・ネットdeモニターはVPNを張らないと動作しない。面倒である。

・ネットdeモニターは、RDで録画中やダビング中には動作しない。ダビングを開始すると、テレビ画面にダビングの進行を示す情報が表示されるのだが、それがネットdeダビングでは見れない(モニターできない)ので、いつダビングが完了したかを知るには、いちいち中継サーバにログインして転送ファイルの状況をチェックしなければならない。

ということで、これらの問題を解決するために、ブロストが活躍するのである。


ブロストは無条件に現在のRDのテレビ出力を海外パソコンにストリーミングしてくれるので、どのような状態でもモニタリング可能である。また、VPNを張る必要もない。

以下の画面はネットdeリモコンとブロストを使って、一括ダビングを起動しているときの操作環境である。

rdd3


一番左の画面にはなにも写っていないが、これはキャプチャの問題であり、実際はここにRDのメニューが写っているのである。
この画面を見ながら、ネットdeリモコンを操作して一括ダビングを起動するのである。

実際の操作は、おおよそ以下のような感じになる。

編集ナビのボタンを押す-->下カーソル2回押す-->決定を押す-->下カーソル2回押す(ダビング先をネットワークに設定する作業)-->決定を押す-->下カーソルを2回押す-->決定を押す-->決定を押す-->(ここからダビングするファイルの指定)ダビングするファイルを指定する-->一括ダビング開始-->決定を2回押す

慣れてくると、メニュー画面の更新を待たずに、次々とネットdeリモコンからの入力ができるようになる。すると、かなり高速にメニュー画面が更新されるので、リモコン操作-->その反映画面の確認のディレイがずいぶん気にならなくなる。個人的には、全然許容範囲である。

このあたりはなかなか文字で説明するのは難しいのであるが、とにかく、当初思っていたよりはるかにストレスを感じないというのが、ドイツ駐在の個人的な感想である。

一括ダビングを起動したら、そのままブロストの画面を見て、ダビングの完了を待てばよい。
ダビングが完了したら、そのまま、一気にファイルの削除もしてしまおう。編集ナビから一括ファイル削除を選択する。操作は、上記の一括ダビングとほぼ同じ程度の操作量と考えてよい。

このようにドイツ駐在は、ネットdeリモコンとブロストの組み合わせで、ダビング作業をしているが、録画したファイル数が少ないと分かっているときは、リモートデスクトップで中継サーバにログインし、そこからVirutualRDを操作して、一つずつダビングすることもある。ファイル数が少ない場合は、その方が効率良いからである。

メイン録画サーバ機(パソコン)では、録画予約さえすれば、あとはパソコンに指一本触れることなく、全自動で海外パソコンまでファイル転送される環境になっている。それに比べると、RDの方ははるかに作業量が増えてしまうのだが、逆に言えば、それだからこそ、RDに多少手がかかってもドイツ駐在は気にならないのかもしれない。個人的には、このRDの操作についてストレスを感じないのだが、それは個人差もあるであろう。十分に吟味の上、RDを
録画サーバにするかどうかを判断していただきたい。

これまたドイツ駐在の考えだが、家電としての導入・設定の容易さ、録画の安定度、家電ならではの復旧の容易さなど、HDDレコーダとしての大きなアドバンテージを考えれば、多少の操作性の悪さを補って余りあると思うのである。ただし、パソコンを併設するのが必須であるという点の敷居の高さだけはなんともできない。すでに実家などにパソコンがあり、その条件で録画サーバを追加設置するというような方には、RDも候補のひとつとして真剣に
考えてみても良いのではないだろうか?

ちなみに、ドイツ駐在は、RDではMPEG-2 1Mbpsで録画しているが、54分番組の容量はだいたい510MB程度におさまっている。DivX 800Kbpsで録画しているメイン機は同じ時間で400MBである。
しかし、その画質という意味では、はるかにRDの画質は劣っている。もちろん十分視聴に耐えるレベルではあるのだが。低ビットレート録画でのMPEG-4系の優位性を実感する。


最後に、上記のように中継サーバへのダビングが完了してしまえば、あとは、
ここで紹介したような、全自動ダウンロードツールが勝手に海外パソコンまでファイル転送してくれるので、目が覚めればRDで録画したファイルが海外自宅で視聴できるようになっているわけである。

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2005年7月 3日 (日)

ドイツ駐在録画環境エンハンス 総集編(3)

6月中旬にRD-XS36およびブロストを設置してまだ半月であるが、なんのトラブルもなく、一度も再起動などすることもなく、24時間運転で稼動し続けている。この安定状態が続くと良いのであるが、それはまだ予断を許さないのである。

RDを半月使った感想を整理しよう。

1) メイン録画機からRDに録画のメインが移りつつあるぐらい使い勝手がよい。これは主に、先人の開発したフリーソフトによるものであるが。先に紹介した、番組ナビゲータでは、裏番組予約、BS予約などを含めて、Web上で簡単操作でできてしまう。一方で、メイン録画機ではVPNを張り、リモートデスクトップでログインしてからの作業になってしまい、煩わしく感じるようになってしまった。これまではなんともなかったのに。

2) RDで録画したファイルを中継サーバ(メイン録画機)にダビングするのが手間であることがこのシステムの最大の問題であった。しかし、作業に慣れてくると、それほど時間をかけずにダビング起動・ファイル削除できる。特に、ダビングし終わったファイルは、必ずすぐに全消去するということが大事である。ネットリモコンで、ダビングするファイルのタイトルを確認しながらダビングするものを選択するという操作は時間がかかる。とにかく、常に、そこにあるすべてのファイルをダビングする(ダビング完了したものはすぐに消す)という状態にしておくことが非常に重要である。ダビング-->全消去の習慣をつけておくと、意外にこの操作は苦にならないものである(個人差があるので、あくまでもドイツ駐在の感覚である)

3) W録画はやっぱり便利。これはRDだからということではないが、やっぱり2チャンネルを同時録画できるというのは便利である。特にBSアナログ(WOWOW)での映画と地上波番組がバッティングすることが多く、W録画は必須の状況になっている。メイン録画機も含めると、現在は3チャンネル同時録画が可能であり、怖いものなしである(そんなに録画しても見る時間はないので、最近ちょっと流し見状態になっているが)

一方で、以下のような問題もある。

4) 最低ビットレートでの録画(1Mbps)はやはりメイン録画機のDivX録画に比べてしまうと、画像の程度が落ちるわりにファイルサイズは100MB程度大きくなる。ちょっと空しい。ちなみに、そうは言っても、1Mbpsでの画質は、通常の日常的視聴に十分耐えられるレベルである(個人差があるので注意)。

5) たまにであるが、海外パソコンのWindows Media Playerで見ると、音ずれする時がある。原因は不明であるが、プログレスバーで同期しなおすと直るのであまり気にはしていない。他のMPEG2再生ソフトでの発生は不明。

6)ブロストなしで標準のネットdeモニターだけの運用になると、ちょっと不便な点がある。ダビング中にはモニターできないなど。費用はかかるが、ブロストとの組み合わせでの運用は最強である。

7) ネットdeナビからは、基本設定メニューにはアクセスできない。IPアドレス設定や、ディスクの初期化やHDD全タイトル削除などの操作ができるメニューのことである。特にHDD全タイトル削除が海外からできないのはちょっと不便である。
-->2005.7.16追加:これは間違い。ネットdeリモコンで基本設定メニューを操作することが可能。従って全タイトル削除も可能。

8) なんと言っても、大きな壁は、中継パソコン(またはSoftEtherパソコン)が必須である点。この目的に使えるちょっとしたパソコンをすでに持っていれば問題にはならないが。

総合すると、個人的には非常に満足できたエンハンスであった。本環境の導入は、以下のような場合にはお勧めできるものとして、今回のエンハンス計画の結論としたい。

・すでに中継サーバにできるようなパソコンを保有している。
・そこそこパソコン、ネットワークのスキルを有している。
・W録画したい
・リアルタイム視聴を簡単にしたい(ブロスト追加設置要)

別記事作る分量もないのでここに記すが、表記のネットdeリモコンによる操作をより快適に行う手段として、フリーのネットリモコンというソフトがある。


これは、海外パソコン上で動作するわけだが、RDのリモコンの操作を海外パソコンのキーボードのキーに割り当てることができる。すなわち、リモコン上での上矢印を、キーボード上の上矢印に割り当てるとかできる。これだけでは、あまり便利でもないのだが、さらにマクロを登録できる。ドイツ駐在の場合は、以下のようなマクロを登録して、F1キーに割り当てている。

マクロ1:
編集ナビを押して、一括高速ダビングを選択し、ダビング先をネットワークのVirtualRDに設定し、ファイル選択をする直前まで。ここまでは、固定の操作で可能なので、マクロ化できるのだ。

マクロ2:
ファイル選択終了後、ダビングを起動完了するまで。

マクロ3:
編集ナビを押して、一括ファイル削除を選択し、ファイル選択をする直前まで。

マクロ4:
ファイル選択後、ファイル削除を起動完了し、編集ナビモードを解除するまで。

こうしておけば、ファイル選択することだけ、手動でやればよい。マクロにすると、レスポンスが非常に早くなるので、実際のリモコンを操作しているのとほぼ同じ感覚で画面が切り替わっていく。このように、様々なツールが開発されているのも、RDシリーズの優れた点であろう。


一応は、これをもって、エンハンス計画の連載を完了するのである。
長々とつきあって頂いた皆様、ありがとうございました。
次のエンハンスは12月の予定ですが、財政逼迫のため、次回はかなりマイナーエンハンスの予定というか決意です。

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2005年7月16日 (土)

トラブル発生

昨夜のことである。

金曜日の夜は、翌日から1週間分の録画予約をまとめて入れる習慣があるのだ。

昨夜も、パソコンメイン録画機にリモートデスクトップでログインして、録画予約を無事修了した。

そして、今度は番組ナビゲータというソフトで、東芝RDへの録画予約をしようとしたところ、

「RDの電源が入っていません。録画予約ができません。」てな感じのエラーが出るではないか!!


ありゃ、なんか通信エラーでも起きたかな?とこの時点ではそれほど慌てもせず、今度はネットdeナビでRDにアクセスした。

が、いつものネットdeナビの画面は開かない。無応答である。

ここにきて、完全にRDの電源が落ちていることにを確信したのである。

以前にもレポートしたように、RDの電源を海外から投入することはできない。ネットdeリモコンからオンできないのだ(オフはできる)。省電力化のために、スタンバイ状態ではなにも動かさないという、まあ家電的な設計ではある。

何が起きたのか?

再度、メイン録画パソコンにアクセスしてみる。OSのイベントログを調べると、どうもやはり、その日の夕方になにか再起動された形跡がある。
UPSソフトのイベントをチェックすると、やはり同じ時間に約2分の停電が発生し、バッテリー運転に切り替わり、OSにシャットダウン処理が指示されたとの履歴があった。

なるほど、なんらかの理由で停電が発生したようである。

メインパソコンは、UPSに接続されているので、停電すると自動的にOSシャットダウンしてくれる。
東芝RDはUPSには接続していない。停電とともにばっさりと電源が落ちたはずである。

しかし、わからないのは、なぜメイン録画パソコンが自動的に復旧されていたのか?そんな設定したっけなぁ?OSがシャットダウンされたのは間違いがない。そして電源オフされたはず。2分後に停電が回復したとき、AC電源が再供給されるが、どうやってメイン録画機は再起動されたのであろうか。実はこのあたりはまったく動作確認をせずに、UPS接続していたのである。

昨夜気がついた時には、すでにメイン録画機は復旧後に、予約番組を録画し、正常動作していたのである。意図したものではないが、なんとロバストなシステムなのだろう、うちのメイン機は。

さて、東芝RDの方であるが、もうどうしようもない。録画予約も入っていないし、今すぐ電源を入れるすべはない。諦めである。

翌朝、日本の実家に連絡して聞いてみると、案の定、夕方ごろにブレーカーを落としたようである。ブレーカーが落ちたのは今回初めてである。きっと暑くてクーラーをぶん回し、パソコンはファンをぶん回したのであろう。やはり夏を乗り切るのは難しい。

で、早速RDの電源投入を頼んだが、老婦人にも簡単にできた。家電はいいな~。
ドイツからすぐにネットdeナビでアクセスし、異常がないかどうかを確認した。

残念ながら異常があったのである。録画予約した情報がかなり吹っ飛んでいたのだ。録画予約一覧画面を見ると、普通は番組名などが表示されるのが、番組名情報が消えたようで、なにも表示されない。
気持ち悪いので、すべての録画予約を削除して、再度1週間分を入れなおしたのである。

う~ん、ちょっとがっかりである。

家電である以上、突発的な電源オフにも強くあって欲しいものである。まあ、ACオフは確かに苦しいのはわかるが。

ということで、最初のブレーカーダウンはなんとか乗り切った。UPSがちゃんとパソコンを保護してくれた結果には大満足である。また、AC復旧でシステム再起動して、そのまま正常に予約録画が成功していた結果にも大満足である。さすがは、我が家のメイン機なのだ。

さて、この夏、あと何回のフレーカーダウンを乗り越えなければならないのであろうか?不安である。

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2005年7月19日 (火)

ご注意:Windows XP リモートデスクトップの脆弱性

ここの記事によれば、


Windows XP SP2のリモートデスクトップでの脆弱性が見つかり、マイクロソフトも認めた。

攻撃はDoSに限られるので、システムを完全に乗っ取られるような危険はなさそうである。

ちなみに、DoSとは、故意にリモートデスクトップ(このケースでは)のリクエストを無数にサーバに送りつけることで、そのサーバを過負荷でダウンさせたりするといった攻撃である。
録画サーバがダウンして録画が止まってしまうという被害が典型的なものと予想される。

録画サーバユーザで、このリモートデスクトップを使用されている方は少なくないと思われるので、修正が公表されたら、直ちに適用されることをお奨めします。月例アップデートで、修正が公開される予定とのこと。

ご注意ください。

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2005年10月19日 (水)

超初心者にもわかる日本のテレビを見る方法(1)

パソコンやインターネットのことを全然知らない、使うにしてもメールとWebアクセスぐらいという海外在住者の方も多いのではないかと思います。


でも、日本のテレビを見たい!!というご希望を持たれている方も多くいらっしゃると思います。

そのような方が、このblogやホームページにいらっしゃって、その内容の難しさに諦めてしまわれるケースも多いのではないでしょうか。

趣味的にいろいろなノウハウを議論していくのもこれは楽しいものです。ぜひこれはこれでエキスパートの皆様にお付き合い頂きながら、それと並行して、超初心者の方にもわかりやすい解説記事の掲載や、エキスパートの方々からのサポートの場、のようなものも充実させていければと僭越ではありますが、思っている次第です。


ということで、難しい専門用語は極力少なくし、使う場合にはその解説もあわせて行い、なるべく簡潔に日本のテレビを見る方法についての記事を連載していきたいと思います。


もし、多くの方にご覧いただけて、ご質問などを頂けるようであれば、超初心者サポート掲示板みたいなものも作ってもよいかもしれません。その際は、エキスパートの方々のご協力を頂きたく、よろしくお願い致します。

**********************************
さて、記念?すべき第1回のお題は、なぜ日本のテレビが海外で見れるのか?です。


難しいことは書きません。

ただ、これから話を進めていく上で、だいたいどういうことをやろうとしているのかを理解しておいた方が、よりわかりやすいと思うのです。

そんなことはいいから、テレビを見る方法だけちょちょっと書いてよ!というご意見もごもっともなのですが、そうしますと連載するほどネタが・・・いやいやこちらの話です。

現在、日本のテレビを見たいと思われたら、どうしますか?


一番わかりやすいのは、日本の実家や友人に頼み、ビデオテープに録画してもらい、それを郵便で海外に送ってもらい、海外のビデオデッキで見る。ということでしょう。

これはすでにやっていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?

とりあえず、海外のレンタルビデオ屋で借りて見る方のが、実際には多いと思いますが、とりあえずそれは今は置いておきましょう。

このビデオテープを送るということと、これからやろうとしていることは、実はまったく同じことなんです。

ね、別に難しいことをやろうとしているわけじゃないでしょ?

ちょっと前までは、海外にビデオテープを送るときには、郵便を使うしかなかったのですが、最近の技術の進歩で、もっと簡単に・早く・無料で送る手段ができたのです。


それが、いわゆる、インターネットです。

下の絵をみるとわかりやすいかもしれません。

genritv


郵便でビデオテープを送るかわりに、インターネットでデータを送ります。
VHSビデオデッキで録画するかわりに、データ(デジタル)で録画できる機器を使います。
VHDビデオデッキで再生するかわりに、データ(デジタル)を再生できる機器(パソコンなど)を使います。

これだけなんです。


ですから、テレビを録画するために、昔、VHSビデオデッキを買ったように、海外で日本のテレビを見るには、

・海外と日本で録画する場所(実家など)にインターネットを用意する(郵便のかわり)

・日本でデジタル録画するための機械を買う(VHSビデオデッキのかわり)

ということをするだけで、海外のパソコンで日本のテレビを見れるようになるのです。


これからお話していくのは、

じゃ、どうやったらそういうデジタル録画できる機械が買えて、簡単に日本に設置できるのですか?

インターネットでデータを海外に送るためには、どうやれば良いのですか?

それらを、なるべく知識やトラブルなしで、簡単に実現できる方法はあるんですか?

そういうことが中心になっていきます。


次回は、むずかしい話はお休みして、このようにインターネットを活用することでいかに海外生活が便利になるのかについてお話することにしたいと思います。

最後に、それでもいろいろ判らないところや、知らない言葉が出てくると思いますので、どうぞご遠慮なく、本blogのコメントや、分室の掲示板などで質問してくださいね。

また、このことについて解説してくれというような要望も大歓迎です。

分室にあるメールでも結構ですよ。

分室:海外で日本のテレビを見る方法

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2005年10月23日 (日)

超初心者にもわかる日本のテレビを見る方法(2)

第2回目は、インターネットと海外生活とでも題しましょう。

ところで、インターネットってなんでしょう?

分かりやすく言えば、電話です。

電話を使えば、今では世界中の人に声を伝え、声を聞くことができますね。

これはすなわち、今の自分の声が、電話線をつたわって、遠い相手の電話機まで転送されているということです。

インターネットも同じです。世界中のいろいろな場所まではりめぐらされています。
ですから、日本にいても、アメリカのホームページを見たり、海外の人とメールのやりとりをしたりすることができますね。


ちょっと電話とかと違うのは、インターネットは声などではなく、デジタルデータを運ぶことができるんです。
ここはちょっと難しいですね。


第1回の記事で、テレビ番組を録画してデジタルデータにするということを書きました。
このデータを相手に運ぶことができるということです。

インターネットを使って相手になにかを送るというのは、いろいろなもの(テレビ番組や、メールやWebページの情報や、声や、写真や、音楽などなど)がすべてこのデジタルデータというものにされて、インターネットというパイプを伝わって相手に運ばれていくんだというふうに理解してください。

最近はこのインターネットのスピード(運ぶ速さ)が非常に早くなってきました。
今まで船でアメリカに行っていたのが、飛行機でぱっとひっとっとびという感じのイメージです。


よくブロードバンドなんて言葉を聞くと思いますが、これはとっても早いインターネットのことです。とっても速度が速いので、多くのデータ(荷物)を相手のところにすごく早く届けることができるのです。

たとえば、いままで1時間で自転車だったら10往復しかできませんでした。1回に1個の荷物を運べるとして、1時間で10個の荷物(デジタルデータ)しか届けられなかったのです。

でも、車を使えば、1時間で100回往復できます。1回に1個の荷物は運べるのは同じであっても、1時間で相手に100個の荷物を届けることができてしまうのです。

同じ1時間でも、インターネットが早くなれば、より多くの荷物(デジタルデータ)を受け取ることができるようになることはなんとなくわかりますよね。


テレビ番組を録画すると、それはものすごい量のデジタルデータ(荷物)になります。

これまではインターネットが遅かった(自転車)ので、それを海外に運ぶのに、とっても時間がかかりました。
しかし、最近はインターネットが早くなったので(飛行機)、それを海外に運ぶのに、たった1時間で運び終えることができるようになってきたのです。


このように、インターネットが早くなることによって、海外にいても、より多くのデータ(情報)を短時間に受け取ることができるようになったのです!

さあ、これを利用しない手はないですね。

もちろん、このblogの中心である、日本のテレビ番組もそうです。これまでは荷物が多い(データ量が多い)ので、それを運ぶのに40日かかりました。40日かけて必死に運んでも、そんな昔の番組を見る気にはなりませんね。要は、実用的ではなかったのです。

それが今では、日本で録画したあと、その1時間後には海外に運び終えることができるので、実用的になってきました。

海外にしても日本のテレビをたくさん見れるようになったのです!


これ以外にもありますよ。

いままで、日本の実家に国際電話をかけるときに高いお金をはらっていましたね。
最近は、声をデジタルデータにできるんです。そしてそれをインターネットで相手に送ることができるんです。でも、もし相手に送るのに、すっごい時間がかかってしまったら(遅いインターネットの場合)、こちらでしゃべった事が日本の相手に届くのは40日後ってなことになってしまいます。

なんかまるでタイムマシンの世界ですね。これでは使えません。
いまなら、海外でしゃべった声が、すぐに日本に届くので、普通の電話で話すように、インターネットを利用して会話ができるのです。そしてこれは無料なんです。
これからも、お金を払って日本に電話をし続けますか?


電話ではなんか物足りないですね。声だけだから。やっぱり顔をみたいです。よくいうテレビ電話です。
でも顔の写真を送るには、とっても多くのデジタルデータを送る必要があったのです。
これも早いインターネットを使えば、瞬時に日本に送れるので、いまでは日本とテレビ電話もできます。さらにこれも無料ですよ。

海外でとった孫の写真やビデオを日本のおじいちゃんやおばあちゃんに見せたいとは思いませんか?これも早いインターネットがあれば、すぐに日本に送ることができます。


海外に長くいると、日本の歌を無性に聴きたくなることはありませんか?

これもインターネットを使えば、瞬時にダウンロードして聴くことができます。
今までは、日本でCDを買ってもらって、郵便でおくるとかしてましたが、いったい何日かかったでしょう?いくらかかります?


そうです、海外で生活していく上では、このインターネットを利用することで、海外生活がとても便利になったり、費用を節約できたり、楽しんだり、そういうことがいっぱいあるんです!!

どうですか、インターネットを活用したくなったでしょ?

それでは、もうすこしだけ、じゃ、どうやってインターネットって利用できるの?
というのを次回の記事で書いていきましょう。

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2005年10月25日 (火)

鉄則を破った男

非常に安定して稼動してきた東芝RDだが、昨日から突然、ネットdeダビング(録画したファイルをパソコンに転送する機能)が動作しなくなってしまった。

海外からRDにはネットdeナビでちゃんとアクセスもできる。

予約録画もちゃんと動く。

すべて正常に動作するのだが、ネットdeダビングだけうまく動かないのだ。

ネットdeダビングはちゃんと起動できるのだが、実際のファイル転送が始まらず、すぐにダビングが中断されました、とエラーメッセージが表示され、ダビングが強制終了してしまうのである。


さて困った。

大量に録画ファイルが溜まっている。先週後半は出張だったので、2日分はたまっているし、今日は内Pスペシャルがあって楽しみにしているのだ。

しかし、パソコンにダビングできなければ、海外で見ることはできない(まずこれが間違いの元であったのに気づいたのは、なにを隠そう今、この記事を書いている、まさにこの瞬間である。)

とにかく、いままでトラブルなしで働いてきてくれたRDの不調に気が動転していたのは事実である。


で、まずは何をしたか。


パソコン側には、ダビングを受けるソフトが入っている。Virtual RDというフリーソフトだ。
きっとこいつが不安定になったので、データをちゃんと受信できないのかもと思い、パソコン(日本にある中継パソコンのことだが)を再起動する。これはリモートデスクトップで簡単にできる。いつもやっていることだ。

そして再起動した後に、ダビングを試みるがなんの変化もない。ダビング失敗である。

さて、さて。

では、Virtual RDソフトがなんかおかしくなったのかもしれない。こういう場合は、再インストールである。一回アンインストールして、再度インストール。ご丁寧にもパソコンを再起動して、再びダビングにチャレンジするも、玉砕。

さて、さて。

たぶん、RDのファイル名にへんな記号が入っていて、ダビングに失敗するのかも。ファイル名を変えてみることにする。これはネットdeナビから簡単にできる。そしてダビングしてみるも、またもや玉砕。

さてさて。

きっとどこかのファイルが壊れているんだろう。いくつか、見ないやつは削除してみて、ダビングしてみよう。これは、ネットdeリモコンですぐにできる。いくつかファイルを削除してみるも、やはり玉砕。


さてさて。


さてさて。


さてさて・・・・


あれ、もう次の一手が思い浮かばない。

ネットdeナビが動いているのだから、LANがまったく壊れているわけではない。ダビングだけできないのだ。他には異常もないし。

完全に行き詰まり、放心したドイツ駐在は、なぜかここで暴挙に出るのである。

なんか、きっと、どこかが、悪いんだ・・・一回HDDを初期化しちゃえ!!

なんの脈略もない、帰結である。

思い立ったら即行動のドイツ駐在は、再びネットdeリモコンを握り締め(気持ち的には)、HDD初期化を実行したのだ。

そう、内Pスペシャルもなんもかんも、消えちゃうのである。

しかし、その時の心境としては、それはトラブル解決のためにはやむをえない犠牲だったのである。

さあ、これで大丈夫だろうと、録画予約を入れる。

これはOK.よしよし。
(っていうか、これはもともとちゃんと動いていたのだが)

そして録画完了をまって、どきどきしながらダビングを開始。

おっ!

見事にダビング失敗である。


ここに、すべてを失い、路頭に迷う録画サーバオタクが一人。


傷心して、静かに寝床に向かったのである。


そして今日。

だいたい、こういう問題って、次の日には直ってるもんだよ!と再びトライするも変わらず。

こりゃ、年末に帰国するまでは、RDなしかな?と諦めかけたその時、


まてよ、ひとつだけやってないことがある。

そう、それも、装置がおかしくなったときの鉄則である。

叩いて直す!!

いや違う。電源を切ってみる、である。


そうなのだ、当然なのだ。まずは一度電源を切って、それでやってみるべきだったのだ。

実は、RDはインターネット経由で(ネットdeリモコンで)電源を切る機能はあるのだが、入れる機能がない。

それは知っていたので、どうも電源を切って入れるというアイデアを無意識のうちに除外していたようだ。

しかし、切ったはいいが、どうやって入れるのだ?親に頼むのも面倒だし。

方法があるのである。

録画予約は正常に動作するのは前にも説明したとおりだが、ここが味噌である。

まず録画予約を入れて、電源をネットdeリモコンで切る。電源を切った状態でも、録画予約の時間がくると、自動的に電源を入れて録画を開始するのだ。

普通は、録画が終了するとまた電源が切れるのであるが、ここで裏技がある。

録画中に、Quickメニューで録画完了後に、電源を切るのか、電源を入れたままにするのかを設定変更できるのだ。

電源を入れたままにする、の設定にしておけば、要はRDの電源を入れることと同じなのである。見事に、リモート電源オンの方法を見出したのである。


早速この計画を実行する。

電源を切る瞬間には緊張である。

録画開始時間をまってブロストで画面を見ると、やったちゃんと電源がオンされて録画が始まっている。
さあ、ここですかさずネットdeリモコンを使ってモード変更だ!

録画が完了するの待って、恐る恐るまたブロストで画面を見ると・・・


RDの電源はついたままである!!成功なのだ!!


とりあえず、これで問題が直ろうが直るまいが、リモート電源オンに成功したことに大喜びのドイツ駐在である。


さて、しかし、問題はダビングである。さっき録画したものを、ダビング開始すると・・・

みっ、見事成功!!

昔のように、ちゃんとダビングを開始しているのである!!

こうして、2日間に渡るRDのトラブルは、英知と勇気と、そして内Pスペシャル削除という大きな犠牲をもって、無事解決されたのである。

そう、今考えれば、そんなに内Pスペシャル見たければ、とりあえずHDD初期化する前にブロストでストリーミング再生視聴しておけばよかったのである。ダビングできなくても再生はできたのだから。

それからHDD初期化してもまったく遅くない。録画予約だって正常動作していたのだし。

しかし、まあこうやって、人間は大きくなっていくものである。


心に刻もう、トラブル発生時の鉄則。

「叩いて直す」、ではない。


「電源入れなおしてみる」・・・である。


#この記事、一体なにが書いてあるんだかまったく判らない方は、どうか、ホームページからドイツ駐在の録画サーバエンハンス計画の一連の記事を読んでいただけると良いと思います。

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超初心者にもわかる日本のテレビを見る方法(3)

日本のテレビを見る環境を作るためには、インターネットはなくてはならないものです。

ですので、もう少しだけインターネットについて勉強しておきましょう。


もし今、インターネットを持っていないとして(日本で)、どうしましょうか。

一番簡単なのは、今持っている電話線をそのまま使ってインターネットをする方法です。

これをADSLでインターネットをする、と言います。

ADSLとは電話線を使って高速にインターネットする方法の名前だと理解してください。


すでに、電話線はどこのご家庭にもあると思いますので、なんか簡単にインターネットできるようになりそうでしょ?

今回はYahoo BBというのを例にして、インターネットの導入方法を見て見ましょう。


ご存知Yahooが販売しているADSLインターネットです。

YahooからADSLインターネットを買うわけです。買うというのはどういうことでしょうか?
スーパーで大根を買うのというのとは、ちょっと違いますので、簡単に勉強しておきましょう。


まず、こんなホームページに行きます。
インターネットがないのに、どうやってそんなホームページに行くんだ?!

ごもっともです。

会社とかお友達だとかのパソコンを使ってください。

ADSLインターネットにもいろいろ種類がありますが、基本的には速度が違います。
もちろん、早いほど、高速にデータを運ぶことができます。

要は、録画したデジタルデータを海外のパソコンに早く運ぶことができる(早く見ることができる)わけです。

ですので、まあ、出来るだけ早いものを選ぶにこしたことはないでしょう。

金額は、いろいろですが、だいたい毎月3000円~5000円の費用が必要と考えれば良いと思います。


どれにするかを選んで、Yahooに申し込みをすれば、あとは基本的にはYahooが全部やってくれます。作業が終わりましたよと通知があれば、OKです。

自宅に誰かが作業をしに来るということも基本的にはないでしょう。

ただし、Yahooからちょっとした機械が送られてくるので、それは自分で設置する必要があります。

マニュアルを読みながら設置すればできないこともありませんが、心配であれば、設置サービスのようなものを頼む方が安全でしょう。

細かい説明はここでは省略しますが、そのような機械を電話線につけると、インターネットが使えるようになるのです。

ここで、ルーター(ブロードバンドルーターとも呼ばれる)と言う機械のことを知っておきましょう。

特に録画サーバなどを設置する場合には、このルータがインターネットへの入り口になると思ってください。


パソコンも録画用の機器なども、このルータという装置にケーブルで接続してやることになります。この機械を通して、インターネットにデジタルデータを送り出したり、うけとったりできるようになります。

下の絵で、だいたいのイメージをつかんでおいてください。

routerbasic


ね、ルータが、インターネットへの入り口になって見えるでしょ?

ですから、インターネットにつなげるというのは、このルータにつなげるということと同じですね。

これからは、「パソコンをルータにつなげて」と言われたら、ああ、インターネットを使えるようにするわけだな、って思ってください。

さて、これで、日本の家にもインターネットが開通しました!!

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2005年11月 2日 (水)

ドイツ駐在考えた~新たなサービス~

いつもこのblogにお越しいただき、感謝の言葉もありません。

ひょんなことから始めたblogですが、皆様にささえられながら、なんとかやってまいりました。多くの方から情報をお寄せ頂き、議論を楽しみ、随分と勉強させて頂きましたし、振り返ってみれば、いつのまにか大量の情報が
蓄積されいることに驚くばかりです。

それもこの「日本のテレビを見る」という狭く・渋いテーマの中でです(笑)。

ご存知のように、現時点では、これだ!という装置・方法はありません。
一長一短持っており、その特長を理解し、自分の視聴スタイルにあった方法に最適な機器を選ぶのは大変なことです。

かつ、インターネットやネットワークの知識がないと、視聴はおろか設置することさえも困難が伴うでしょう。

その関連知識をお持ちでない方は、そこに壁を感じてしまい、せっかくこのblogにいらしても、テレビ視聴することを諦めてしまわれる方も少なくないと思います。

ドイツ駐在は、もっと多くの方に、こういう便利な技術を知っていただきたいと思いますし、その技術によるテレビ視聴という楽しみを味わって頂きたいと真剣に思うようになってきました。

お子様の日本語教育の問題などでも、娯楽としてだけではなく、もっと必要に迫られている方もいらっしゃると思います。

そういう方々のサポートをもっとできればと思い、今回、その趣旨に賛同していただける方々にご協力を頂き、新しいサービスを開始することに致しました。

このサービスは、Personal TV Service(仮称)と呼んでおり、これまでのサービスとは異なり、専門的な知識のない方、手間を一切かけずにテレビ視聴環境を入手したいと考えている方に対しましても、システム設計、機器選択に関するコンサルティングサービスから、日本への機器設置サービス、設置後のサポートサービスを、一貫してご提供しようというものです。


個々の利用者の方々の視聴スタイル・ご要望などをお聞きし、これまでのすべての知識を総動員して、ご利用者に最適かつ安価なシステムをご提案します。
必要な機器の手配を行うのはもちろん、ご利用者のご希望される場所に機器を設置し、設定し、テレビを視聴できる環境をすべて準備します。
ご利用者は、ただ、海外でお待ちいただけるだけでよいのです。

どうでしょうか?このようなサービスがあれば、少しは技術的な壁を低くしてより多くの海外在住者の方々と日本のテレビを見るという楽しみを共有できるのではないかと、考えています。

そして、多くの海外在住者にお越しいただくこのblog発のサービスということで、実際の海外在住者が欲しいと思うサービスを実現していく、そのベースとしても使うことが可能になります。この場で、あんなサービスがあれば、こんあサービスがあればという議論もできますし、それを実際にサービスにインプリメントしていくことも可能だと思っています。我々が作り上げていくサービスにしたいと思うからです。

まだまだ準備段階ですので、この先どうなるかわかりませんが(笑)、どうか皆様にはご声援をお願いしたく、まずは先にblogにてお知らせすることに致しました。

どうぞよろしくお願い致します。

ご意見などありましたら、ぜひともメールにてお聞かせ願えませんでしょうか?
liaison2europe@yahoo.co.jp

なお、このblogやHPにつきましては、これまでどおり、まったく同じスタイルで続けていければと思います。マニア系の話、このようなサービスを使用せずに自力設置を計画されている方などとの情報交換、これに勝る楽しみはありません(笑)。

どうぞ、これからもよろしくお付き合いをお願い致します。

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2005年11月 4日 (金)

超初心者にもわかる日本のテレビを見る方法(4)

前回は、日本にインターネットが必要で、そもそもインターネットってなに?って話を簡単にしました。

日本のテレビを見るためには、もうひとつ大事なことがあります。

海外にもインターネットが必要ということです。

あれ、テレビ番組をデジタルデータにしてインターネットで海外に運ぶんでしょ?

前回、日本にインターネット設置したんだから、もういいじゃん!と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

海外の自宅でも、インターネット設備を持つ必要があるのです。

これは電話とまったく同じですね。

それぞれの家庭に電話設備が必要なように、インターネットでもそれぞれの家庭にインターネット設備が必要なのです。

これは日本のインターネット設備とは別のものです。

前回の例では、日本ではYahooのADSLというインターネットを利用しましたが、これはこれです。

海外では、まったく別のインターネットに申し込む必要があります。

ドイツで言えば、ドイツテレコムのADSLサービスとかにです。

最近は多くの海外在住者の方が各国でインターネットをすでにご利用だと思いますので、回りの方に聞けば、申し込みの手続きなどは簡単にわかると思います。

日本でインターネットを準備して、海外でもインターネットを準備すると、それで海外のPCと日本に置いた録画機器を繋げることができる(デジタルデータを運ぶことができるようになる)というのが下の絵でご理解頂けますでしょうか。

internet111

さて、次回はインターネットでもうひとつ大事な、スピードについて、簡単に説明していきましょう。

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2005年11月16日 (水)

超初心者にもわかる日本のテレビを見る方法(5)

今回は、インターネットのスピードについてです。

ちなみに、過去記事は、ここの索引からアクセスすると便利ですよ。


前回の記事で、海外側、日本側、それぞれにインターネットが必要だということを書きました。

日本側はYahooのADSLに加入しました。12Mサービスとかいうやつです。

海外側はドイツテレコムのADSLに加入しました。6Mサービスとかいうやつです。

この12Mとか6Mというのが、このインターネットのスピードを示します。

数字が大きいほど、速いということはなんとなるおわかりになると思います。

下の絵をみてください。

inter222

インターネットは、そこを使って、データを送ったり、受け取ったりできるのです。

電話であれば、こちらが喋れば声が相手に送られますし(データを送る)、相手の声を受け取ることで、声を聞くことができます(データを受け取る)。


すなわち、データの流れには、送る方向受け取る方向の2つあります。
ADSLは、この送る時と、受け取るときのスピードが違います。
その理由は知らなくても大丈夫です。とにかく違うことを覚えておいてください。


上の12Mとか6Mとかは、常に受け取る時のスピードを示す決まりになっています。
上の絵では、海外側では黒い矢印が受け取る方向で、このスピードが6Mなのです。
日本側は、赤い矢印が受け取る方向で、ここのスピードが12Mなのです。

大事なことは、ADSLでは、受け取るスピードと送るスピードが違うのですが、送るスピードの方が、受け取るスピードより、全然遅いのが普通なのです。


ですから、図のxは12よりももっと小さい値、yは6よりもずっと小さい値になるということです。実際にいくつになるかは、それぞれのADSLによって違いますので、Yahooとかドイツテレコムに聞くしかありません。

たとえば、Yahooとかですと、xは1ぐらい。すなわち、送るスピードは1Mしかないのです。これが普通です。


さてさて、今回はちょっと難しくなってしまいましたが、大丈夫でしょうか?

もう少し進めます。

テレビを見るためには、これまでにも書いてきたように、日本で録画したテレビ番組(デジタルデータ)をインターネットを通して、海外に「送る」ことが必要なのです。


すなわち、上の図では、黒い矢印を通って、デジタルデータを日本から海外に運ぶのです。


そして、このデジタルデータは莫大な量です。ですので、この黒い矢印の速度が速いことがとっても重要なことなのです。(ここがポイント!)

では、黒い矢印を見てください。日本側では、データを「送る」方ですね。
海外側では、データを「受け取る」方ですよね。

従って、日本側のインターネットのスピードで重要なのは、12M(赤い矢印=受け取る方)ではなくて、xM(黒い矢印:送る方)なのです!!

海外側は絵のとおり、黒い矢印が6Mですので、このスピードが重要です。


さて、さらにちょっと難しくなりますが、頑張りましょう。

これまでのことから、日本から海外にできるだけ速くデジタルデータ(日本のテレビ番組)を送るには、xの値が大きい(速い)ほど、速くおくれそうだということが感覚的に理解できるでしょう。


ここが1Mより2M,2Mより3Mの方が、速くデータを送り出せるのです。
ですから、日本でインターネットを利用する場合には、12Mという数字(赤矢印)ではなくて、送る方向のスピード(専門的には、上りのスピードという。黒矢印)が一体どのくらい速いのか?
をチェックする必要があるのです!


さあ、あと一息です。

たとえば、Yahooですと、x=1です。1Mのスピードでデータを送ることができます。
海外は6Mのスピードでデータを受け取ることができます。海外の方が速くデータを受け取る
ことができるということになります。

ただし!この場合、いくら海外では6Mで受け取れても、受け取りたいデータそのものは、日本から来るわけで、それが1Mの速度でしか送られてきません。
海外は6Mの高速で、どんどんどんどんデータを受け取りたいのですが、受け取るデータが日本からなかなかこないので(日本は1Mなので、ゆくりゆっくりデータを送ってくる)、受け取りたくても受け取るデータがない、退屈我慢状態になってしまいます。

わかりにくいかな?こういう例え話にしましょう。

日本でデータを送る人は、一人で1個の荷物しかもてません(1M)。常に1個の荷物を持って、海外に運びにいきます。それを繰り返します。
海外には、一人で6個の荷物を持てる人がいます(6M)。せっかく6個持てるパワーがあるのに、日本からは1個しか荷物が送られてきません。ですので、仕方がないので、その届いた荷物1個をもって、海外の自宅に届けてくれます。6個の荷物を一度に届けるパワーがあるのに、それを全部使うことができないのです!

結局は、日本の自宅から海外の自宅に届く荷物(デジタルデータの例え)は、1個づつになってしまうわけです。要は、海外のスピードが6Mでも、日本から送られてくるデジタルデータは、1Mの速度でしか受け取れないことになります。

日本側の黒矢印の速度と、海外側の黒矢印の速度のうち、遅い方に足をひっぱられてしまうのです。この環境では、海外では、日本からのデジタルデータを結果的には1Mの速度でしか受け取れないことになります。

ですから、海外で6Mのインターネットを使えるとき、その能力を十分に発揮するには、日本側の送る方のスピードが6M以上のものを選んだほうが良いということになります。


こういうチェックをして、日本でどのようなインターネットを選べばよいか、海外ではどういうインターネットを選べばよいかを、選ぶ必要がありますね。

テレビを見る環境のためには、できることなら、データを送るスピードが最低でも0.5M(日本と海外の遅い方が最低でも0.5M)以上でるインターネット環境を用意することをお奨めします。


ただし、ただしです。


この6Mとか12Mとかいう数字は、論理的な最高速度です。実際にはこのような速度を出すことはできません。もっと遅い速度になってしまうのが普通です。
ですので、海外で6M ADSLとかに加入しても、大事なことはまず、では実際にはどれだけ速度がでるの?ということを把握することです。

実際には6Mのうち、2Mしか出ないかもしれません。3Mかもしれません。それを大体のところ把握することが大事です。そして、それよりも速い「送る」スピードがでる日本のインターネットを選ぶのが良いでしょう。

海外でお使いのインターネットの実際の速度を調べるには、速度を測定できるサイトがいろいろあるので、そこを利用して測定しましょう。

たとえば、
http://www.usen.com/speedtest/speedtest.html
このようなところです。


さて、今回はすこし難しくなってしまいましたが、とても大事なところですので、よく理解しておきましょう!