さて、第2回は、東芝のHDDレコーダである。
RD-H1について以前にレビューしたので、まずはそちらを参照いただきたい。
こことここ。
今回のエンハンス計画では、第1回で書いたように、裏番組録画をテーマとして、現行の録画サーバを完全に置き換えるところまでは狙わず、
・裏録画サーバとして追加設置する
・パソコンペースの現行メイン録画サーバと併設として、そのバックアップ機としての目的も兼ねる。うまく利用できるようならば、実績を積んだ上でHDDレコーダをメイン機に格上げする。
というのが狙いであり、日本にはパソコンありき、を前提としている。HDDレコーダ単独で録画サーバ化するところまでは今回は狙わない。
その意味では、今回のターゲット機種はRD-H1ではなく、RD-XS36を考えている。
メーカーホームページはここ。
特徴は以下のとおり。
・W録画可能(地上波x2または地上波xBSアナログ)
・ネットdexxx系の外部PC連携機能サポート
・録画は最低画質でMPEG2 1Mbps 352×240
・音声はDolby AC3 192kbps
・カタログ値として、160GB HDDで最長284時間(1時間あたり560MB)
RD-H1ではあるが、サンプル録画はここ。
市場価格は53000円~という感じ。
目的から言って、W録画である必要は必ずしもないが、うまくいけばメイン機にしたいということもあり、W録画を選択。安いRD-H1はどうせ入手できないし。
RD-XS34(シングルチューナ)と迷うところだ。こちらなら40000円を切る。しかし、地上波x1チューナしかないので、パソコンメイン機を置き換えることは不可能になる。
しかし、実際問題として、パソコンまったく稼動させないでHDDレコーダを運用することも難しそうであり(後述)、置き換えが本当に現実的なのかは疑問である。であれば、HDDレコーダにWチューナは不要になる(パソコンとの併用だから)。うちはあまりBSは見ないし。もしかすると、予算的にもXS34が候補になるかもしれない。
それは処理能力とか(ダビング性能)もう少し調べてから決めればよいだろう。
いずれにしても、まだ野球自動延長みたいなDIGAにある機能が、メインストリームモデルでサポートされていないのが不満である。
さて、録画については前述のとおり、1時間あたり600MB~700MBと考えることにしよう。
サンプルで確認したが、うちのメディアプレイヤーでの再生で問題はなかった。
パソコン上でみると、やっぱり画質はわるく、DivXソフトエンコードで録画した400MBと比べるとちょっと見劣りする。まあ、そこは裏録専用と割り切れる程度であり、そのうち目もなれる。
なんといっても、RDシリーズの最大の特徴はネットdeXXXである。これは以前のレビューにも書いたので、機能についてはそちらを参照ください。
海外からのアクセス方法について再度まとめると、
ネットdeナビ:録画予約など:HTTPアクセス。ポートフォワーディングのみでアクセス可能
ネットリモコン:仮想リモコン:ポートフォワーディングのみでアクセス可能
ネットdeモニタ:ライブ視聴、ストリーミング再生など:ポートフォワーディングでは使用不可。PPTP-VPN上でアクセス可。
ネットdeダビング:ファイル転送:Softether必須。
となる。
ネットdeモニタがバッファローのリモートアクセスルータWZR-RS-G54(HP)でVPNを張り、これが動作することを検証していただいた大岡様。感謝です!
でも結局はSoftEtherが必要なのだから全部その上で動かすのでしょう?ということではない。
SoftEtherが長期に安定して動いてくれる保証なんてなにもない。それが不安定な場合に、HDDレコーダがくず鉄になっては困るのだ。SoftEtherが最悪安定しなくても、他に代替手段がいくらあるのか?が問題なのである。少なくとも、ネットdeダビング以外は、バッファローVPNルータによるアクセスが代替手段になることが確認できたわけでこれは大きい。
ということで、上3つの機能については目処がたった。
問題は、ネットdeダビングである。これをどうするか。
二つの方法を考えている。
1)SoftEtherを構築して、海外パソコンに直接転送する。
2)一度、メイン録画機に転送して、そこから海外にファイル転送する。
1)の場合、どのくらい安定して転送できるかが問題である。手間としてはたいしたことないだろう。海外パソコンからSoftEther仮想ハブに接続。ネットナビ、ネットリモコンを使ってネットダビングを起動。という感じかな。問題は、このダビングはFTPを使ってやるのだが、リジューム・リトライ機能がないので(大岡様、再びありがとう!)インターネットが安定しないと、転送が途中で止まってしまい、そしたらまた最初からなのである。
ドイツ駐在の環境では結構途中で切れたりするのだ(ドイツ側)。また、SoftEther上で大量のデータを転送する場合の速度がどうか?安定性はどうか?なども疑問である。
ネットdeナビのスループットは8M~10Mbpsぐらいである(ローカルLAN上)。ドイツ駐在のインターネットではせいぜい2Mbpsしか出ないので、SoftEtherによる速度低下はあまり気にならないかもしれない。一番の問題はとにく、リジューム・リトライがない事であろう。
2)の場合は、一度ローカルパソコン(メイン録画サーバ)にローカルLAN内で転送するのである。この転送は、手順としては、ローカルパソコンにリモートログインしてVirtualRDを起動。ネットリモコンなどからRDに対してダビングを指示。ということになる。PPTP-VPNを張れば、この操作はすべて海外からできるので、そう面倒ではない。
ここで、ネットdeモニターがPPTP-VPN上で動くという事実が生きてくるのだ。
ファイル転送にかかる時間であるが、8Mbpsで転送するとして、1時間番組で10分ぐらいであろう。
これがあまりに遅すぎる!頑張ってもらいたい!
1日6時間分録画するとして(裏録専用なので、それはありえないが、将来を見越して)、約1時間~1時間半がローカルパソコンへのファイル転送に必要となるのだ。
ファイル転送は一括転送ができるはずなので、最初に転送を起動してしまえば終わるまで操作は不要。
で、最後は、これまでどおり、メイン機(ローカルパソコン)から海外PCにダウンロードするわけである。
ここで、さらに条件として、このHDDレコーダからパソコンへのファイル転送中は、基本的には録画はできないのである。今の運用パターンにこの作業を当てはめるて大丈夫かをシミュレーションしてみよう。
サブ機で3時間分、メイン機で5時間分の録画をすると仮定。
括弧内は日本時間。
19:00(2:00,3:00) 帰宅。録画はすべて完了している。メイン機からの海外へのダウンロード開始。同時にサブ機からメイン機へのネットダビング開始。
19:40(2:40,3:40) ネットダビング終了。海外PCのダウンロード支援ツール(Irvine)にネットダビングしたファイルパスを追加登録。この時点でサブ機(HDDレコーダ)は録画可能状態になる。時刻的には問題なし。
400MBx5+700MBx3=4.1GB, 2Mbpsで転送すると、約280分、5時間である。
0:00(7:00,8:00) 海外へのダウンロード終了。ここで、メイン機の無負荷での録画が可能。ファイル転送中に録画が重なっても問題ないけど。
ダウンロード時間5時間はベストケースなので、これは長くなる可能性もあるが、翌日の録画ピークを迎える日本時間の夕方までには、いずれにしてもファイル転送は完了しており、もちろんドイツ時間翌朝の家族が視聴を開始する時間までにも十分な余裕がある。
ということで、タイムスケジュール的には、メイン機との併用を前提にすれば問題ないであろう。
ちなみに、1日8時間分を全部サブ機で録画した場合には、同じスケジュール計算をすると、
19:00~20:30 ネットダビング
20:30~03:00 ファイル転送
という感じになり、ドイツの翌朝までの転送完了は可能。1日8時間録画という前提もちょっと大袈裟なのだが。
さて、こまかい話になりすぎたが、要は、終夜ファイル転送を前提に考えれば、HDDレコーダのファイルサイズや、HDDレコーダからローカルPCへのダビング時間というのは、ドイツ駐在の運用上は大きな支障にならない可能性が高いということである。
とすると、残るは、やはり手間なのだ。
このあたりをもうちょっと検証しよう。
録画予約であるが、現在は毎週日曜日の夜にまとめて1週間分の録画予約をしている。PPTP-VPNでメイン機にリモートログインして、予約している。今後は、この作業が終わったら、メイン機からログアウトして、HDDレコーダのローカルIPアドレスに対してWebアクセスすればよい(ネットdeナビ)。
VPNは張ったままなので、別に煩雑ではない。なんにしても1週間に1度である。自宅以外からでも、要はVPNアクセスできれば良いので、出張先からでもなんでもインターネットがあれば予約は可能である。不便はない。
ダウンロード作業は毎日のことになる。上記タイムテーブルに示したような作業になるが、帰宅したらすぐに海外パソコンからメイン機にWebアクセスして(VPNなし)、PcastTVのメディアサーバ機能を利用して録画済ファイル一覧から、Irvineにファイルへのリンクを登録して、ダウンロードを開始する。
これはいつもの作業。
このあと続いて、ネットダビングを起動する必要がある。このマニュアル操作が問題になる。結構手間なのは、VirtualRDの起動かな。実はこのVirtualRDを使ってネットダビングを開始する詳細な手順をちゃんと理解していないのだが、まずはVirtualRDを起動するために、メイン機にリモートデスクトップログインする必要があるが、これを省略できないかな。単純に言えば、メイン機でVirtualRDを走らせっぱなしにしては駄目なのだろうか?ダビングが終わったらいちいちVirtualRDを終了させないといけないのかな?可能なら、別にスタートアップに登録しちゃって、ずっと走らせておけばよいだろう。
たま~に再起動してやるのは別に週1ぐらいでやればよい。
これができれば、リモートデスクトップする必要がないので、VPNを張って、ネットリモコンとネットモニターでダビングを始動してやれば終わりである。さしたる手間ではない。
このあと、夕飯を食い終わってメイン機の録画済みファイル一覧を更新してやれば、ダビング完了したファイルが見えるから、それをどんどんIrvineに登録してやればいいわけだ。
もうちょっと、VirtualRDを使ったダビング手順について調査する必要はあるけど、なんか使えそうな気がしてきたけどどうだろう?
ドイツ駐在は、この方法に結構傾いているのであるが、判断できないのは、ローカルLAN上であるとはいえ、ローカルPCへのVirtualRDを使用したダビングの安定性である。これが数GBという大量データになるわけだが、安定して(止まることなく)ダビングできるのかが不明であり、これが安定しないとすると、このプロジェクトは致命的な打撃を受けるのである。
読者の皆様で、XS36,XS34(またはそれ以外のモデルでも)でローカルLAN内でVirtualRDでパソコンへのダビングをやられている方、是非とも、安定性についてアドバイスをいただければありがたく、よろしくお願い致します。
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